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2009年9月 8日 (火)

政権交代と医療(9)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長  

    橋爪 章

民主党の政策集には「包括払い制度の推進」という項目があります。

「出来高払い方式」(医療行為ごとに医療機関が報酬を受ける方式)は過剰診療に傾きがちで、医療費高騰の一因だといわれています。

それに対し、包括払い方式は、診療行為に関係なく、病態ごとに定額の報酬が支払われる方式です。

包括払い方式であれば過剰診療が医療費に反映しませんので、医療費抑制策のひとつとして、旧政権から導入が推進されています。

新政権の推進方針は次の通りです。

○急性期病院において、より一層の包括払い制度の導入を推進します。

○療養病床においては食費・居住費を含めた包括払い制度を導入します。

○超急性期・回復期・維持期リハビリテーションについては、当面は出来高払い制度としますが、スタッフの充実度および成果を検証し、将来的には包括払い制度に組込みます。

包括払い方式は診療に手抜きをしても定額の報酬が得られるので、必要な検査や投薬が省略される危険性がありますが、手抜き診療で病気の回復が遅れると医療機関の出費がかえって増えてしまいます。

粗診療が行われにくいよう丁寧に制度を組み立てることができれば、包括払い方式は効率的な医療の推進に役立つ仕組みだといえるでしょう。

包括払い方式の難点は、報酬額を決定するメカニズムが複雑であることです。

病態ごとの実勢相場(出来高払い換算)が基本となりますが、全国の医療現場で効率化が進めば進むほど、評価報酬額は少なくなってゆきます。

効率化が進まない医療機関では収益性が悪化してゆきます。

なお、外来診療にも、後期高齢者について定額の「包括払い」が導入されています。

かかりつけ医が診療計画書を作成して生活全般にかかわる指導・診察を行えば定額請求できる診療報酬です。

この包括払いについては、医師へのフリーアクセスが制限され、必要な検査ができなくなる恐れがあることなどから、新政権は反対しています。

「学長のひとりごと」9月8日付

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コメント

包括払いは、警備でもありました。
たとえば、イベントでの群集警備。
あちらは隊員十人分支払いこちらは八人ですませる。そんなかんじになるってことですね。
きまった金額まとめて支払う方式は、うかせるものはなんでもうかせようってなる、削ってはいかんものまで。
あまりにこうるさくて合理的なばかりなのも、ぎすぎすしてよくない。少しは病院側にうまみもあたえないと、うるおいがないとおもう。薬価のぞろとの差が医院経営には不可欠だったように、。

建築業がこれほどいきづまってしまった大きな理由に、談合の禁止があり、入札での不正は一切できないことがある。互いの首をしめあって殺しあってるようなものです。毎年どんどん請負金額が下がる。赤字がふくらむ。公共の入札の安さ、なんでこんな安いのに取ってくるの。と思うくらい安い。それでも請け負うのは、信用度があがるから、という理由だけでです。(逆にいえば、看板料ともいえるけど、でも公共工事の請負額がほかのところの受託額にあたえる影響ははかりしれないから)

どんな方法にも一長一短があるとはいえ・・・。
医療は人のいのちにかかわりますからね。

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