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2009年9月21日 (月)

政権交代と医療(22)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

民主党の政権政策は、医療に関しては多大な予算を要することばかりです。

それらが実現できるかどうかは、その予算が配分されるか否かにかかっています。

新大臣は厚生労働官僚へ矢継ぎ早に政権政策の実現を指示していますが、実現のためには予算を獲得できることが大前提です。

事務次官(官僚)同士の調整の機会が奪われるのであれば、必要な予算を確保してくるのは大臣の仕事です。

これまでのように、財務官僚と折衝を重ねて大きな予算を獲得してくることを官僚へ指示することはできません。

日本の行政機構では、財布の紐をしっかりと握っているのは財務省です。

国家戦略室(局)と行政刷新会議は政権公約の実現のために新設された組織ですが、政権公約のうち、主として支出を伴う施策を主導するのが前者、主として無駄の排除による財源捻出を主導するのが後者であり、いずれの組織も、財源と施策のバランスを調整する「財政」を担う組織ではありません。

現時点では水面下での綱引きが行われているようですが、予算編成の権限は相変わらず財務大臣に集中するものと思われます。

長妻厚生労働大臣は、官僚の助けなしに、藤井財務大臣と折衝して、政策実現に必要な予算を獲得しなければなりません。

他の大臣も同様の事情にありますので、閣内は限られた財源の争奪戦となります。

政治家歴が短い長妻大臣が争奪戦に勝てるかどうかはわかりません。

藤井大臣は、強硬な財政再建論者として知られています。

財源が安易に配分されるとは思えず、医療の無駄の徹底的な排除による自主財源捻出を迫られるものと予想されます。

閣内には医療費拡大論者である仙谷大臣がおられるので助けを得たいところですが、仙谷大臣は無駄の排除を担当する行政刷新大臣に任命されていますので、立場上、医療だけに甘い顔をするわけにはいきません。

国家戦略局の応援を期待したいところですが、国家戦略担当の菅大臣の厚生大臣時代は低医療費政策が基調でした。

「学長のひとりごと」2009 年 9 月 21 日 月曜日 記事

「政権交代と医療」 これまでの全文をまとめてよむ:
http://www.healthcare-m.ac.jp/app/gm/archives/category/health-m

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