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2009年9月12日 (土)

政権交代と医療(13)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 

 橋爪 章

民主党政策集には、医師養成数を1.5倍に増加させるとあります。

日本の医師数は人口千人あたり2人です。

これをOECD諸国並びの千人あたり3人にしようというものです。

昨今の勤務医の過酷な労働環境を鑑みると、医師数増は医療崩壊回避の解決策のひとつかもしれません。

医師は、その一挙手一投足(医療行為)が診療報酬を生み出すという、存在と経済とがダイレクトに結びつく特異な職種です。

医師が引き揚げた病院では経営がたちまち傾いてしまっていますので、わかりやすい構図です。

医師が増えれば増えただけ国民医療費が増えると考えて、まず間違いないでしょう。

医療費の大幅増は避けられません。

昔の医療は、もっと少ない医師数で運営されていました。

人口千人あたり3人という数が適正数なのか、過剰なのか、過少なのかはよくわかりません。

医療への欲求は際限なく、世界最高レベルの医療を全国民へ届けようと思えば千人あたり10人でも足りないかもしれません。

逆に、現在の医療水準くらいで良しとするのであれば、集約化など医療の効率化を推進するだけで、医師数を増やす必要はないのかもしれません。

なお、本学の半径100km以内には、久留米大学、佐賀大学、福岡大学、九州大学、熊本大学、長崎大学、産業医科大学と、7つもの医学部があり、医師養成数に関しては突出して恵まれていますが、それでも地域の中小病院は医師確保に頭を痛めています。

問題の本質は、医師の絶対数不足というより医師の偏在にあります。

医療の施設経営改善の発想では医師数を増やすという解決策しか見いだせないのかもしれませんが、医療を地域全体でとらえる地域経営の改善に本格的に取り組むことのほうが先決であると思います。

保健医療経営大学「学長のひとりごと」9月12日付記事

コメント

政権交代と医療シリーズは特にひとつひとつ言葉を理解しながら読んでいます。
今テレビでは民主党の政策を検証する番組が多いですが、ここまで細かく具体的な説明はありません。又こんな細かい部分を突っ込む記者もコメンティターもいません。(細かいけど一番大事な部分)
薬品の認可もあのとき早く認可されていたらとか、結果からの判断ですが、一億数千人の健康を守るためには相当の時間をかけて最大公約数の決断をされているんだなぁとわかりました。

乙さん解説で政治がますます面白くなります。

民主党は今までの密室政治を辞めて何でもオープンに・・・という感じがしますが、ブログなどでさらにこんな解説付きとなりますから、そういう時代なんだろうと思います。

社民党福島党首が、民主党との連立協議で、突っ張っています。
国民には「蟷螂の斧」のように見えますが、さすが護憲政党、入閣の意義を重く受け止めてのことと思われます。
憲法に基づき、内閣の意志決定機構は、多数決原理ではなく、全員一致が大原則。
すなわち、たった1人でも、反対してブレーキをかけることができるのです。
内閣総理大臣は、更迭という手段で拒否権発動を牽制することができますが、更迭イコール連立解消ということになりますので、入閣前にしっかり合意形成をしておかないと、ごたごたは必定でしょう。
日本国憲法は、この国を運営するための意志決定のルールを定めたものです。
新政権では、閣外に党主導の意志決定機構を設けるので閣内の少数意見は封じ込めれると本気で信じているのではないかと不安になります。
某民主党議員が、ある官僚が「国会議員なんて政策なんて作れないし予算書だってまともに読めない」と発言しているのをけしからんと憤慨していましたが、政策作りや予算書の読み方だけではなく、憲法も勉強してほしいと思います。
こういう基本を気付かせてくれた福島党首は「論功行賞」ものです。
(気付かないメディアは懲罰ものです。)

さくらさんのおっしゃるとおり。
ここのこのコメントの応酬が、なんとまあ、わたしたちに政治の本質的なところを語ってくれることか。かささぎさんちって、学習の館だわ。

福島党首。土井たかこさんと違って、なにかもうひとつぴりっとしたもんがない、と常々不満に感じていたのです。土井さんの時代ならもっと人をひきつけるものが、そのオーラがあったろうにと。でも、彼女、よくがんばってると思う。
彼女が入閣してなんのやくに立つのよと思っていたのですが、これを読んで、おっ、みずほちゃん、がんばれ!という気がしてきた。

ところで。また、質問。
首相補佐官を社民・国民新党の国会議員から選出して出すという、国民新党の案。まさか実現はすまいと思うのですが、これの思惑(亀井さんの思惑とするところ)についてと、首相補佐官こそ官僚でなくてはならないのではないかと思う、そんなわたくしの素朴な疑問について教えてください。

首相補佐官は、首相への政策アドバイサーというだけで特段の権限はありません。
補佐官に影響されるもされないも首相の度量次第ということになります。
官僚だろうが政治家だろうが民間人だろうが、常勤か非常勤かで登用されます。誰も登用しない、という選択も可。

首相補佐官に呼び出されて、イラクの復興援助に関する意見交換をしたことがあります。
イラク問題担当の岡本行夫さん。
外務官僚だったが、湾岸戦争時に外務省が自衛隊の海外派遣を見送ったことに抗議して辞職した伝説の人。
外務省に後ろ足で砂をかけて飛び出した人であるのに、首相は補佐官に登用したりします。
小泉首相の外交姿勢の影に、岡本イズムが垣間見えます。
   ↓

ははあ。結局、その人の個人的資質が買われるということなんですね。政策アドバイザーってことは、ひとつの分野を極めたエキスパートというだけでなく、、多角的な知識や先見の目ももとめられるってことでしょうか。エキスパート集団か。想像つかん世界だ。

おつしろうの解説をよんでいると、これまでへのつっぱりにもならんと思っていた政党にもちゃんと正当なる存在理由があったんだってきっちりとよくわかるよ。ありがとう。めがさめるようだわ。せいこがいうとおり、はじめて福島さんのよさがわかった。これまではずかしくうざいだけのひとでした。(むしろ、なんでだろ。)
とうろうのかまの訂正も産休縁まっち。

けっきょくさ。イメージだけでしかものをみていないのがよくわかるよね。人もものも。うわべだけ。

イメージだけでみている。
まさしく、おなじ。
うわべだけで、ほんしつをみていない。
めでぃあにまどわされる。
赤面ものだ。

ここで私が疑問に思うのは、社民党と民主党の議員数を比較した場合、雲泥の差ですよね。
全議席数からしても民社党は極端に少なく、国民の支持が少ないということでしょ?
それが入閣してひとりで突っ張ることが出来るってことは、国民の民意を反映していないことになりませんか?

まぎらわしい。民社と民主と社民と自民と。いまだにおぼえきれん。社会党が民社になったのだった?で、民主党は自民党の一派。まぎらわしいなまえつけんじゃねえ。
で、おつしろうの本意は、ただ揶揄していたんだ。

国民の少数しか支持していない政党が内閣の構成員になるというのは、民意の反映という意味では問題があるかもしれません。
圧倒的多数の支持を得た政党が主張の異なる党と連立するのは、有権者への裏切り行為だといえるかもしれません。
国会対策(多数派工作)の戦術としては「閣外協力」が無難なところですが、敢えて内閣に迎え入れた真意ははかりかねます。

なお、議席数は民意を素直に反映しているわけではありません。
小選挙区制は二大政党が議席を独り占めする仕組みなので、議席数は代表的な二つの価値観の反映だともいえます。ローカルな問題など世間の関心が乏しい課題の当事者の民意は反映していないかもしれません。
今回、社民党がこだわった沖縄問題は、沖縄県民が当事者です。沖縄県民の民意は、比例区の沖縄県内の政党別得票率に覗うことができます。
調べてみました。
1位 民主党 38.54%
2位 公明党 17.93%
3位 自民党 17.67%
4位 社民党 11.05%
5位 共産党  8.00%

社民党は、他都道府県より、大政党に肉薄しています。

ああ。
そういう見方をするわけ。
数字は雄弁だね。
ところで。かささぎのきがかり。
九州俳句になぜ沖縄が参加していないのだろう?沖縄があればいい。
理由。沖縄にいってみたいから。

次期首相、早々に世界にどんどん方針を発信してると思うんですけど、どんな意味があるんですか?

アメリカに対する方針とか、CO2削減の件なんか、なんでここで早々に宣言する必要があるのでしょう?
交渉の時に日本の主張をして、本領発揮すればいいだけで、はじめにばーんと宣言する必要はないと思ったんですが。

あっちのブログでは、学長が「医療」のメガネで新政権を論評していますが、こちらでは匿名とりまきが「戦争回避」のメガネで新政権の体制の危うさを感じるままに書いてます。
使い分け。
戦争回避以前に、現実の「戦争」とどう向き合うか。
連立合意で、インド洋で給油活動を行う海上自衛隊を来年1月に撤収させることになりました。
国際的に、はい撤収しますよ、で済まされる状況ではなく、代替策を打ち出さなければなりません。
給油活動そのものの憲法解釈上の疑義があるとはいえ、旧政権には、日本人(自衛隊員)の生命のリスクが最も小さくてすむ国際貢献策を落としどころとする外交手腕がありました。前線では幾千の欧米兵士が亡くなっています。
新政権では、「油から水へ」と、井戸や水路確保の民生支援の代替策を考えているようですが、「テロとの闘い」の現場へ民間人を派遣するということが何を意味するのか。
ペシャワール会の活動メンバーは、拳銃を常に携えています。それが現実です。
中東とのかかわりは、表向きの大義名分はともかくとして、石油利権を抜きに考えることはできません。
このほど、日系企業グループが、イラクの油田開発権を獲得し、日本へ大きな利益をもたらすことになりました。それを知っている国際社会は「油から水へ」の主張を理解してくれるでしょうか。

ただいま。
こんな夜分おそくまで主婦なのに何をやっているっていわれそうですが、埼玉から懐かしいすみちゃんが帰省。あさってには用事すませてあちらへ帰るので時間がないってんで、夜の九時半ころに動員がかかり、さっきまで八女のファミレスでたっことの三人でしゃべっていました。
たのしかった。
橋爪あきらさんの話題もでました。小学生のころ、半ズボンでおかっぱ頭で、たとえ人にわるくちをいわれたとてにこにこしていたそうですよ。

なんだ、心配して損した。
連句会に向けてなにかをやっているのかとおもいきや・・・である。
楽しかったでしょう?
私は引越ししたせいで幼なじみがいません。
ずっと仲の良かったNちゃんの実家から連絡先を聞いて会う約束をしていたけど、断られました。どうも変な宗教やいらない品物を売る人と間違えられたのではないかと思っています。
そうだよね、ずーっと会ってないのに突然「会おう」というんだもの。怪しむよね。

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