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2009年7月12日 (日)

「proof of my life」「眉山」

今週みた映画。(「昼顔」のほかに)

1 「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」 ジョンマッデン監督

キャサリンという名の主人公、27歳。
アンソニーホプキンスが父親の天才数学者役。
狂った父と暮らしながらキャサリンは定理の証明にのめりこむ。
「proof of my life」、ジェイクギレンホールと、グウィネスパルトロウ。
ぐうぃねすは綺麗なのかぶすなのかわからん魅力があります。
「恋に落ちたシェイクスピア」をみてからすきになった。奥深い。
親子の机周りがかささぎの机くらいすさまじく散らかっていた。
「虚数」という題の音楽が胸をうつ。
おねえさんが現実的な嫌味な役で。
お金は出してほしいけど、ぜってえ一緒には住みたかねえタイプ。

冬のシカゴ。その風景。
とっても寒そうで、でも、いちどいってみたい。
天才数学者がさいごに書いた証明。
俳句の季順によせる感慨のような。ああいいなあ。
傑作だ。
ジェイクギレンホール、やっぱりなんかいい。
「ムーンライトマイル」も「グッドガール」もよかったけど。
アンソニーほぷ金子、この役最高によかった。
親子にして師弟という関係。
下から上を見上げるということ、また上から下をみるということ。
いつのまにかそれがいれかわってることのかなしさ。


でも、この映画でのいちばんの魅力は、編集だろうとおもった。
場面ごとに父親が生きていたり死んでいたりする。時間軸がぶれる。
え、どういうことだと思う間もない。それ、魅力。

2  「眉山」  犬童一心監督

泣けた。いい映画だった。つくりものの世界の。
でだしはとろかった。くさかった。
松嶋菜々子もすきだし、母親役の宮本信子はそのむかし、石立鉄男と出ていたテレビドラマのころからのファンです。
「おひかえなすって」じゃなかった「おひかえあそばせ」だったか、そんな題のラブコメがあっていて、複数の女優さんのなかでこの人が一番好きだった。
そののちブレイクしただんなさんの伊丹監督作品は苦手。
(独特の毒気があり、それがたまらなく下品に思えるから。)
この映画のお龍さんはとっても粋でいなせで啖呵がきれる。
すじが一本ビシッと通っていて、ほれぼれするほどいいおんな。
惚れた男にもらった命をいとおしんで、だいじに守り育てて。

少女時代を演じた娘さんのひたむきなまなざしがとってもよかった。
「一瞥」がこころにくっきりと残る、残せる。そんな映画でした。

夏八木勲。
この人ですが。いいですねえ。
かささぎは名古屋の原しょう子さんの個人俳句誌『禁猟区』に二年ほど在籍してた。
そこで大分の貞永まことを知ったんですけれども、原さんが貞永まことは夏八木勲に似ている。と書かれてたのを思い出しました。
原しょう子さんもきっと貞永まことの死については一文を書きたかったろう。
と時々おもうことがあります。
きっとどこかに書いてらっしゃるのかもしれません。よみたい。

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コメント

その映画が発表された時、監督の名前、犬童一心が妙に気になっていました。
犬童とは、大石政則が突撃時に一緒の飛行機に乗っていた人の名前だからです。

ああ!

この頁に時々アクセスがあります。
プルーフ オブ マイ ライフ、検索で
二億を超す件数の中、二位ですね。
1位はずうっとこれ↓写真入り。
グゥイネスパルトロウ、好き?
わたしはすきなんだ。

で、今これを読み返して、きのう一人でみた映画、「パレード」に出ていた小出恵介って、若かりし日の石立鉄男に似てたんだなって気づいた。だれかに似てる、だれだったかなあって。
そのパレードですが、こわい映画でありました。
原作が吉田修一だったので、みた。
でもさ。にんげんてな、みなそういうものなのかな。
みな、なにがしかの負い目があり、罪をせおっていきているのだろうか。法的には何のとがめもなくても。こわい。
吉田修一が気になり、ちょこっと調べたら、斧田が最期に受賞して逝った『文学界新人賞』受賞者であります。しらべさんくらいの年齢なのかな。人をよく観察していると思うし、自省というか、観照眼がすばらしいともおもう。

貞永まことに似ていた(ほんとは貞永さんが似ていた)夏八木勲さんがなくなりました。
毅然として昔気質そうな、一徹なまなざしの、いい役者さんでした。
希望の国、という最後の作品を残されています。みたいとおもいます。

合掌。

proof of my life

2位

こうして来てくださる方々は、映画を見たあとで、だれかと感想を語り合いたいからなのでしょうか。だとしたら、この映画はそれだけの余韻を残すことができるすぐれた映画といえますよね。

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