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2009年7月 5日 (日)

「ややこ生る」満尾御礼

歌仙『ややこ生る』

1目に青葉やま時鳥ややこ生る      恭子  
2  夏霧はれて現(あ)るる玉石     ぼん  
3蚤の市自転車こいでTシャツで     さくら 
4  学生街の行きつけのカフェ   乙四郎  
5望の夜の甍に波のさやぐらん     らん  
6  田畦豆(たのくろまめ)を小筵に入れ  整子

裏 

1秋扇追ひ払ふものと救ふもの   ぼん
2 鳥栖に栄えし久光製薬      恭子
3切れっぱしばかり溢れる抽斗に  さくら
4 心の宝こはしてごめん       乙四郎
5なみだ雨素知らぬふりの六地蔵   たから
6  寒月ゆれて刹那きらめく   えめ
7モスリンのジャケツが脱げぬ昼日向  整子 
8  グランドゴルフ赤白黄色      ぼん
9俳諧は卑俗で俳句は高尚で      恭
10 ゆったり下る野辺の春川      らん
11花の雲流れ流れてどこの空   彦山
12  陽炎の芯犯しだす午後    bud
ナオ

1静まらぬ鼓動に百千鳥響む     整子
2   恋文一つ渡せないまま     兼坊
3やさしさの沁みこまぬよに拳分    たから
4   激情愛情そして平常       ぼん
5地球よりおおきなものの居座りて 乙四郎
6   キュウリの方が多いポテサラ  えめ   
7展示会臨時雇ひも客にされ      恭子
8   昔の蔵の賑はひいづこ   乙四郎
9ほつほつと白き稜線描く風      らん
10  ポーズつくりし父の写真よ    ぼん
11十六夜の向ふにケニアありにけり  整子

12  提灯燈り盆踊り舞ふ       えめ
ナウ

1稲架くぐる黄色い帽子田に転び     bud
2  秘密の基地にみんな埋めた     恭
3レクイエム開いたままの大蛇腹     らん
4  戊(つちのえ)の日のつばくろの羽  整
5君はなぜかくも美し花へ問ふ       乙四郎
6  穀雨の糸が夢を縫ふ窓    中山宙虫

起首:21年5月9日
満尾:〃  7月5日

▼中山宙虫挙句案

自由の旗が揺れる末黒野

穀雨の糸で夢を縫う午後

すぐろのは、戊、稲架、田、基地に近い。
穀雨は四月二十一日ころ。菜種梅雨のころ。
穀物をそだてる雨。
これをいただきますが、裏の折端のばどさん句に午後は出ていましたので、とりあえず窓に一直しておきます。作者のほうで代案あればください。

そらんさんにはとびきり忙しくて連句はできないと言われるのを無理にお願いして一句つきあっていただきました。
友情に感謝申し上げる次第です。ありがとうございました。
中山ソランさん。
このたびめでたく九州俳句賞を受賞され、ご活躍をお祈り申し上げます。
(受賞作品は掲載号が出てのちにご紹介いたします。)

満尾しました。
おわってみれば、ふしぎな歌仙でした。
みなさまのご協力に感謝申し上げます。
ここにはさわりがあり使えませんでしたが、梶原呂伊利さんのおいわい句も、有難うございました。
あれ、ふしぎでした。
竹田の子守唄まで動員して一句をよんでおられたとは。
(ぼんへのごあいさつ、ぼん→盆、もりもいやがる盆から先にゃ)

以下、連句的。

葵。
あおい あおい まもる
葵祭り。

しもがもじんじゃ。
かみかもじんじゃ。
はつがらす。
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-1e67.html
あさばりかさん。
http://chaorica.blog92.fc2.com/blog-entry-126.html#trackback1
あらきぐうじ。
http://www.shimogamo-jinja.or.jp/guuji/index.html

よしだけんこう。
すぎうらこてんけんきゅうしつ。
かものちょうめい。
長命。
こうらさん。
へこかきまつり。
あおい。
みずのと。
癸卯。
きぼう。

葵くんの健やかな成長をお祈りもうしあげ、この一巻をささげます。

追記)

この歌仙は『連句誌れぎおん』秋号に掲載予定です。
九月にうまれた整子さんの長男さんのお子の名が「陽葵(ひなた)」であったことも、まるで韻を踏むようなかんじで、これもまたふしぎな暗合でございましたね。

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コメント

長かったねえ。けっこうな長丁場でした。
無事に巻き終えましたね。
捌き、おつかれさまでした。
そして、連衆のみなみなさま、
おつかれさまでした。
祝満尾。

祝満尾
我が家に孫が誕生したのをきっかけに、このような歌仙が巻き上がりました。連衆のみなさま、厚く御礼申し上げます。
ことに宙虫さん、ありがとうございました。最後に「糸の夢」までいれてくださって・・・しゃれてますねえ。さすがです。
又、主人も一句ださせてもらえました。記念になると思います。清書してとっておきたいくらい。孫が大きくなったら、話して聞かせようと思います。
お疲れ様でした。

祝満尾

いろんなことがよみがえる巻です。
ケニアの満月の下にて乾杯!

みなさん、ぼんさん、葵くん、 この度はほんとうにおめでとうございます。
4月9日に小学校以来の俳句を作ったのが始まりで、まさかこんなふうに連句という場にいさせていただくとは思ってもいませんでした。
最初は、575で作ればいいと思っていて、
「季語」という存在を知らないで作っていました・・ほんまに・・(^_^;)
私にとっても記念のものになりました。
で、ふたつ質問が。
☆ 祝満尾はどう読めばいいのでしょう?しゅくまんび?
☆ 仕上げは巻物に書くのですか?
以上よろしくです

ほんとにどなたさまもありがとうございました。
わすれられないだろうとおもいます。
うんめいみたいななにかでした。
(まだしらべていない。いつはじめたのか。)

えめさんへ。
祝満尾とはなにか。
タイヤキのしっぽの先までぼってりあんこがはいってるのはいやだけど、しっぽにはなんにも入ってないのもいやだ。尾にちょびっとのあんこがあることを以って中庸といい、これを祝満尾とよびます。・・・なわけなかろうもん!!しゅくまんびはしゅくまんびだろうとおもいますが、だれにもきいたことはありません。よくこれで失敗します。自分がよんでいたよみと違っていたりすることが結構多いです。


はい。わたしも「しゅくまんび」のつもりで書き込みました。正式なことばであるのかも、わかりません。連句人がつくった造語でしょうか。

追伸、
連句の形状について。
一枚の懐紙を階段状に二折し、その四面に書く。
最初の頁が初折のおもて、つぎの面には背中あわせみたいな方向から裏を書き、第三面には二の折(なごりのおり)おもて、ナオを、最後の面には名残裏、ナウをかく。
正式な座ではさばきの横にひかえた「しゅひつ=執筆」とよばれる書き方の人(書道の達者なかた)が、「うたひざ=歌膝」とよばれる片ひざを立てた独特のスタイルで筆記してゆく。
いちど正式俳諧興行に参加してみたいのですが、まだその機会に恵まれていません。案内はうけたことがあるけれど、いけていない。うたひざはとってもつらいんだそうです。なにしろ、時間がかかるし。

以前いただいた「れぎおん」に、この「歌膝」を経験された方のお話が載っていました。
初めから終わりまでこの姿勢でいなければならないので、体力づくりから始められたとか書かれていたように思います。休憩はあると思われますが、歌仙を巻くときは長丁場なので、立てひざだけの姿勢は本当にきつかろうと思います。

こんにちは
なるほど。色々わかってきました。ありがとうございます。
裏、表、とかナオ?ナウ?とか???だったのです。
いつか聞こうと思っていました。
ややこ生るの清書が出来たら見せて下さい。
お祝いしましょう

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