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2009年5月 8日 (金)

脇起半歌仙を二つ

脇起半歌仙

1 『さま/ \゛の事おもひ出す櫻かな』

首 21・5・6

さまざまの事おもひ出す櫻かな      芭蕉翁 (植物・春・人自)
  花を見しこと花見ざる事         兼坊  (花・春・人自)
春月が朱に染めあげる洋(わた)なかに   恭子 ( 月・春・場 )
  トランジスタのボリューム高く        整子 (  雑 ・場 )
                           乙四郎(雑・人他)

解説:

最後の( )に句の分類をやっております。
植物(うえもの)、さくらは花とは呼ばず、うえものです。春の句です、そして、人情自の句です。にんじょうじの句っていうのは、自分の感慨などを述べたものです。これは述懐句になります。さくらをみていると、こどものころから今までの様々なことが思われることだ。

兼坊句ですが、やや特殊です。
しかしその意図する心は、さくらでは花にならないから、花という言葉をはっきり出して、前句に花をもたせたのです。持たせすぎかもしれませんけども。発句と併せてよめば、いろんな思い出がさくらにはある。花を見ないで慌しく過ぎた春もあったよ。というところでしょうか。

月の句は「場(ば)」の句です。場の句というのは、景気(けいき)の句ともいい、景色を詠んだ句をいいます。人のすがたも思いもありません。客観写生の句の場合と、暗喩のときとあります。
春が三つ、雑が二句。で、次の雑をお願いします。
季語なしの五七五です。
うちこしにある句をみてください。
春月句です。場ですし、天象の句になります。
そこでそういうのから切れた句を出します。
前句とは付き、前前句(うちこし句)とはさっぱりと切れる。
いま、そらんさんがもう一つの半歌仙の五句目をつけているので、ここは乙四郎がつけてくれますか。

2 『蓑虫の』のまき

  首21・5・7

蓑虫の音を聞きに来よ草の庵(いほ)  翁(秋・人自他半)
  やや寒の身を入るる寝袋      乙四郎(秋・自)
海にある月の真顔をあらために      恭子(月・場に近い自)
   刀豆(なたまめ)にある弓形のさや  整子(秋・場)
                          宙虫(雑)

人情句について

  自とは自分が主語の句です。
  他とは自分以外の人。
  自他半は両方。
  呼びかけの場合は半。
  うちこしに重ならないように心がけます。

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コメント

トランジスタのボリューム高く

1 堪へ忍び万世の爲太平を
2 大襷大和撫子大舞台
3 天然の美に看板の蛇女
4 あな不思議遠くの人がすぐそこに

蓑虫の音を聞きに来よ草の庵(いほ)  翁(秋・人自他半)
  やや寒の身を入るる寝袋      乙四郎(秋・自)
海にある月の真顔をあらために      恭子(月・場に近い自)
   刀豆(なたまめ)にある弓形のさや  整子(秋・場)
鉄人の面子が返る風暮れて   宙虫(雑)

乙四郎。
句柄ってありますよね。
それでいうとしこたま大柄。
今までであったことのないタイプ。
ふつうにきいたらアホなことをかささぎは今からいいます。ひたすら堪えしのんでおくんなさい。

1はラジオから途切れ途切れに聴こえる声で呼び覚まされる敗戦の日の玉音放送。
おもてぶりにふさわしいといえるだろうか。
おだやかに格高くねばらずに・・って観点からいけばこれは裏向き。述懐をつれてくるから。

2おおけやき。と最初よみ、よーくみたら、大たすき。だった。笑。やまとなでしこ。なでしこが秋のきご!笑。

3これは二つ障る。天然の、天と打越の月。蛇は夏。そりゃ見世物小屋のへびおんなは季語ではないよ。だけど表には化け物、妖怪とか魔物、ださない。それは穏やかに。ってことに通じる。神祇釈教の宗教関連もそう。あそうか。1は神道っぽいから、それもあったね。

4一点のけちもつかずにとれるのは、4だけ。だけどつまんないので、それよりはましな(失礼)大和撫子にしよう。植物名ではない。国の名前でもない。
一歩さがって二歩さがる。っていう昔ながらの日本女性の美徳をさすことば。国際的な競技に出るときの句ですね。これがいいのは、前句との距離。

さまざまの事おもひ出す櫻かな      芭蕉翁 (植物・春・人自)
  花を見しこと花見ざる事         兼坊  (花・春・人自)
春月が朱に染めあげる洋(わた)なかに   恭子 ( 月・春・場 )
  トランジスタのボリューム高く        整子 (  雑 ・場 )
大襷大和撫子大舞台              乙四郎(雑・人他)

つぎはおりはし。
たからさんにたのんでみる。


次、秋だとひじょうにまずい。
必ず月あげなきゃいけなくなるから。
春月あげたから、この面もう月は足りてる。
裏の五句目か七句目あたりで秋月がいいです。
たぶん連句人はなでしこ秋っていうだろうなあ。
どうしよう。あとでじっくりかんがえてみよう。
ってことで、おりはしは必ず季語をいれる。
夏がいいですね。
夏で短句、できれば名詞どめの人情句。まかせる。

そらんさん。
この両方かいてるやりかたはややこしいですね。
付句、ありがとう。
鉄人の面子が返る風暮れて   宙虫(雑)
面子ってなに。めんつかとおもった。
鉄人28号のメンコ。ですね。
いい句。叙情的な。これが中山そらんの世界ですね。
蓑虫の音を聞きに来よ草の庵(いほ)  翁(秋・人自他半)
  やや寒の身を入るる寝袋      乙四郎(秋・自)
海にある月の真顔をあらために      恭子(月・場に近い自)
   刀豆(なたまめ)にある弓形のさや  整子(秋・場)
鉄人の面子が返る風暮れて      宙虫(雑)

つぎはもう一句雑をはさみたいのですが、おりはしは季語入りがいいので。
せいこ句をブロガー句にかえようかな。雑句に。
ブロガーといふ厄介なもの(自嘲)これを少し変えるよ。
ブロガーといふいたいけなもの  (笑)
せいこさん、なんかありませんか。
おりはしは、らんちゃんにたのむ。
でかけてるので、すこしまってね。

おりはしって何だっけ。
今、持病の頭痛で、回らない頭(いつも?)で考えてみました。
1. 人出を避けて薫風の路
(季節戻りすぎ?)
2. 船上の風 飛ぶ夏帽子
ごめん、出てこん。

偏頭痛もちでしたね。
お笑いを一席。
おなじ病をもつ事務所の三十台男子、「だれかセデスもってません。もう耐えられない」
うわ、ごめんね、もってないよ。
彼ひとりごとでぶつぶつと「・・この会社は女性率ひくいんだからなあ!」・・・がーーーん。
まりさん有難う。いたんでるときにごめんね。

さまざまの事おもひ出す櫻かな   翁   
  花を見しこと花見ざる事     兼坊  
月光が朱に染めあげる洋(わた)なかに 恭子
  トランジスタのボリューム高く    整子
大襷大和撫子大舞台         乙四郎
  人出を避けて薫風の路     たから

船上の風夏帽子飛ぶ、もよい付けでした。しかし、おおうちこしに「わたなか」があります。いい付け味だったのに残念。
ここで函館。次は夏の折立です。

まりさん。
さわりがないほうをとってみたけど。
人出をさけて、より、やはり、帽子がとぶほうがおりはしにはずううっとふさわしい。つぎから裏に入る、変化を期待する、っていうような思いを感じるから。
だから、さわっているところだけを変えます。

○上の風夏帽子飛ぶ
なにをいれる?
海関連はだめ。
思ったのは、馬。でも二音でそんな意味のある?どなたか提案をおねがいします。
飛ぶ夏帽子は25(にご)で語呂がわるいとされますんで、ひっくりかえしました。

あった。あんじょう。ってことば。
こんな字。鞍上。
鞍上の風夏帽子飛ぶ

前の句が漢字ばかりですんで、これくらい堅くてちょうどいいかも。

うん。わたしも夏帽子飛ぶのほうがだんぜんいいと思ってた。動きが見えるもん。


>この会社は女性率ひくいんだからなあ!

はっはっは。言えてる。
ボスも君もをんなではない。
おもしれえ男ですね、その子。

うん。
この子が対馬からきた子。彼の母親は私と同年みたいだから、35でも子でいいんだ。
彼が島から電話をしてきたときから知っている。ほんとの里は熊本の澁谷幽斉さんちのある地・葦北だったりするし、新潟でも少年期を送り、鹿児島がいちばん長かったそうで、。偏頭痛もちで、便秘症で、過敏性大腸症候群もある、ややこしい子。だけどみんなに好かれている。苦労してるので低賃金でも必死で働く。胸を打ちます。そういう人が多いんだよ。
ちなみに最近、もう一人対馬からみえた。対馬率、高いっすよ。三人くらいいる。

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