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2009年5月25日 (月)

チューニング中、「ややこ生る」

ぼん、助け舟さんきゅ!

圭衛子師はこういうときおっしゃるのです。

うまくいかないときには一つのことばに執着しない。
なんぼでも捨てるほど言葉はあるから、同じ意味になる他のことばをもってきたらええんです。転べば転ぶほど言葉は磨かれてどんどんよくなっていくよって。
こういうチューニング、座でなら一分もかからない。
それと、乙四郎のいう、だんだん崩れてきたという指摘は、第三、さくらさんのはねぶた囃子の風格が普段着で自転車ではあまりにもユルくなるってことだろうとおもう。しかし、七部集『炭俵』のなかに、こんなのがある。

百韻のおもて八句。

子は裸父はててれで早苗舟  利牛
  岸のいばらの真っ白に咲  野坡
雨あがり珠数懸鳩の鳴出して 孤屋
  与力町よりむかふ西かぜ  利牛
竿竹に茶色の紬たぐりよせ   野坡
  馬が離れてわめく人声    孤屋
暮の月干葉(ひば)の茹汁わるくさし  利牛
  掃(はけ)ば跡から檀(まゆみ)散る也 野坡
  
「ててれ」はふんどし。迫力の俳諧。なんの気取りもてらいもない。
ありのままの庶民の暮らしが生き生きと描かれている。

これがあたまにあったので、さくらさんのフリマー句も自転車乗ってTシャツでの句も、よかじゃんね。ってすぐ思ったんだけど、連句の常識としては、略語やあまりにもかっとんだ言葉はおもてには適さない。
だから、フリマーは蚤の市にかえる。
第三は以下の形にします。

蚤の市自転車こいでTシャツで(乙四郎案)

再再々やりなおし

1目に青葉やま時鳥ややこ生る      恭子  
2  夏霧はれて現(あ)るる玉石     ぼん  
3蚤の市自転車こいでTシャツで     さくら 
4  学生街の行きつけのカフェ   乙四郎  
5望の夜の甍に波のさやぐらん     らん  
6  田畦豆(たのくろまめ)を小筵に入れ  整子 

1鶏頭の種子くろぐろと掌にこぼる  せいこ

2 ァ たった一人で守る灯台
  イ  妖怪辞典でさがすツチノコ
  ウ 上司が愚痴をこぼす口元


1秋扇追ひ払ふもの掬ふもの  ぼん

  ァ ツチノコ探しの旅に出たきり
  イ 鳥栖に栄える久光製薬 
  ウ 広告紙の裏に家計簿

適すると思う組み合わせを一つ選び、付句をお願いします。
選択の自由が与えられていることの不自由を味わって下さい。

次は雑または恋前。季語はいりません。




 

  

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コメント

たのくろまめと鶏頭の種子はかぶっていいのかい?なんだ、枝豆の事か。じゃあなおの事、鶏頭はいかんじゃろ。

同字・神祇・釈教・恋・無常・述懐・懐旧・妖怪・病体・時分・夜分は三句去り、その他の題材は二句去りであるが な るべく同じような題材は離して用いるようにする。(代表的な式目)

矢崎藍さん(かささぎの最初の師・窪田薫もこの方と一座して連句をやっておられた時期があるので、なんとなく身近に感じます。きれいな方ですよね)のサイトからひっぱってきました。ねこみの会のボスであられた東明雅先生のものです。↓


おなじ種類のものをつけるとき(たとえば植物同士、動物同士)は、ふつう五句去り(五句あいだをあける)すれば一大安心生涯保障。

で、かささぎのやっかいなところは、それを踏み倒してでも取りたくなる句がまれにある。という点です。
それはなぜだろう。
ということを考えてみるのも悪くないのじゃないかな。

それと覚えてるかな、半歌仙「蓑虫の」でも花前に花を出してます。浜豌豆。これも考えたら花には違いない。
ほかにも、こんなふうに二句並べておなじ種類のものを出している巻がある。
すりつけという手法なのですが、ここは折がかわるところですから、それはあまりいいことではない。
では秋扇句はどうかというと。
オモテに夏の霧という季節そのものが入った季語がすでに一度出ていて、ここでまた秋の扇はすこし気になるところ。だけども式目違反ではない。

というふうに、式目と実作とのあいだで、自分でいろんな句をさばいているとそのたびに選択の窮地に立たされるわけですが、つっこまれても崩れない何か強い核があれば、どんな式目違反でも堂々と犯しながらわたしは突っ走るだろうなあとおもう。

ありがとうございました。
解った上で並べて在るんだろうとは思いながらも、今ひとつ理解できずにいました。
式目に忠実でなければならない反面、実句の出来の良さに惑わされる事はたびたびあるんですよね。
捌きの悩み、しかと承りました。

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