無料ブログはココログ

« 母のこと   | トップページ | 薄氷 »

2009年3月14日 (土)

発禁とか放送禁止とか自粛とかの系譜

第八百四十五夜
森達也『放送禁止歌』
(1/10)


 美輪明宏さんに「長いあいだ、『ヨイトマケの唄』が流れなかったでしょう。どうしてですか」と聞いたことがある。美輪さんが吐き捨てるように言った、「あれね、ほんとにバカな話なのよ。“土方”っていう言葉がダメだっていうのね」。土方が差別用語だというのだ。「聞こえてくるよ、あの唄が、働く土方のあの声が、貧しい土方のあの声が」という箇所だ。
 早川義夫のジャックスの名曲『からっぽの世界』も、突然、レコードからもラジオからも姿を消した。「ぼく 唖になっちゃった」の「唖」が差別用語だという理由である。フォーク・クルセダーズの『イムジン河』は南よりの歌詞だというので、朝鮮総連からの抗議があって自粛された。『イムジン河』が復活したのはごく最近のことである。
 実はぼくが作詞して、小室等が作曲してくれた『Zの挽歌』も受難した。「きのう 佐世保の商店街で 催涙弾を投げられた べつに日本が嫌いじゃないけれど あすの ゲバルト やれはせぬ」という1番の歌詞だが、ラジオで小室が歌ったところ、そこがカットされた(3番か5番まで作ったが、いま思い出せないでいる)。翌日、電話がかかってきて「松岡さん、あれ、放送禁止ですって」と小室が言った。やっぱり、そういうことがあるのかと思った。1969年だったか。

ちょっくら上の文章、どっかから盗んでまいりました。
松岡正剛さんちみたいですね。
名前が入ってますし、だいじょぶでしょ。
名文だとおもう。ご縁に感謝。

先日ブログになにげなく、部落ということばを書いた。
親切な友がそれは禁止語、集落におきかえたほうがよい。
と助言してくれた。
いやだ。とかささぎはおもったので、そう説明した。
こども時代から運動会の花形種目に部落リレーがあった。
しぜんな言葉なのだ。それを、わざわざ他のことばに置き換える。
そういう小細工をすることが差別なのだと強くおもうから。
むかし、ちびくろサンボがそれで消えた。
あほくさい。
ことばをけすな。
ことばの灯をけすな。

« 母のこと   | トップページ | 薄氷 »

コメント

発禁というわけではないが、封印されてしまった漫画が「オバケのQ太郎」。TVのなつかしアニメ特集でも出てこない。

え。なんで?

朗報。
Wikiによると、2009年3月、小学館が「藤子・F・不二雄大全集」の刊行を発表し、第1期刊行分全33巻にはオバQも収録作品となることが正式にアナウンスされているとか。

ちびくろサンボは私も子供のころから大好きな絵本でした。
トラがぐるぐる回ってバターになるところはもううらやましくて、、バターをたくさんつけていっしょにホットケーキを食べたくなりました♪♪♪
娘たちが子供のころに買ってあげた世界の名作集にも載っています。
最近はそれを再びひっぱり出して孫たちに読んであげてます。
どのお話を読んであげるかは、それぞれ絵本の中から選ばせますがちびくろサンボはやっぱり人気です。
サンボがトラから身を守るために来ている服を1枚ずつ取られていくのでドキドキのようです(^_-)-☆

おもしろいですものね。
トラの黄色と黒のまだら模様がぐるぐるまわるうちに溶けて流れるバターになるというのがすごい。
こどものこころにはそれがほんとうのことのようにおもえていた。また、かさを渡したり帽子を渡したり服を渡したり。どきどきした。つぎのぺーじではどうなってるだろう。としんぱいそうなかおをして待ち構えていた。
日本のものでは、三枚のおふだ。がお気に入りでした。おにばばがでてきて、包丁をといでいる。こわい。こわくてたまらない。それがおもしろかった。

美輪明宏 発禁

で、三位になっている。うれしいな。
松岡正剛さんのおかげか。

ここを読んで下さった人、ありがとうございます。

こないだの連句で、かささぎは、
ちんばでつんぼのじいさんだつた
というのを出したかった。
が、差別用語だと言われ、断念。
そう言われてみると、ほんとうにちんばとんちんばとんして歩き、みみも遠くなつたおじいさんが、表現されぬことによって、存在を否定されたように思え、ああ、だれがなんと言おうが、やはり言い張ればよかった。と、かささぎは残念に思った。文芸なのだ。切れば血の噴く。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 発禁とか放送禁止とか自粛とかの系譜:

« 母のこと   | トップページ | 薄氷 »

最近のトラックバック

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31