縺糸闇と遊糸
四月号の『樹』より、東妙寺らんの五句。
おお。りっぱだ!俳句始めて二年ほどとはとても思えぬ。
熱心に俳句歳時記を読み、勉強をしているのだろう。
おみくじの大吉結ぶ春心
隠国の千手を拝し春の闇
縺糸闇の中にもあたたかし
芹の香やゆるりと水を愉しみぬ
芹の葉を辿れば白根したたかに
高卒後夢見る少女は、生き馬の目をぬく銀行業界に就職。
やわらかくて美しい窓口係はどんどん偉くなっていった。
あれよあれよと歳月は矢の様に過ぎ、でも夢見る少女はそのまんま。
高校時代、わたしたちは、いつもいっしょにいた。
なぜかしら気があった。でも大人になってからは疎遠になっていた。
体調を壊し職を辞していなければ、俳句は勧めなかっただろう。
縁が、あったのよね。
最初に出してくれた句を、ちゃんと覚えてる。
朝涼の腕の淋しさ天の風 東妙寺らん
ああ。このためにであっていたのか。
と、そう思った。
俳号は彼女の亡き愛猫の名。
ところで、三句目。
最初、「縺糸闇れんしやみ」というのがあるのかと思った。
普通の歳時記にはでてこないし、かささぎがもってる角川古語辞典と新明解国語辞典第五版と健吉の季寄せにもない。
けれど、もつれた細い糸が闇に浮かぶ様は、わたしに以前読んだある本を思い出させた。鏡五郎*の飛行蜘蛛の研究書である。
英語でゴッサマー。遊糸=ちいさな蜘蛛の糸。有名な追跡調査の本、まだ山下整子が広川図書館で司書をしていたころ、偶然見つけ、借りてきて読んだ。れぎおんにも書いたっけ。とても面白い本だった。蟲好きなひとはよまれてください。感動します。ただ題を忘れました。空飛ぶ蜘蛛。だったかも。
* あれ。鏡五郎。で今検索したら、ど演歌歌手の名だった!
ってこた、まちがえた。間違いの天災かささぎのやりそうなこと。
鏡がついたとおもったのですが・・。山形の人。
何年もかかって遊糸の正体をつきとめるのです。すごいです。
うーん。鏡リュウジじゃないしなあ・・・だれか知ってない。
最初は山本健吉の『遊糸繚乱』の資料で知った本。
追ううちにその鏡さんの本にであった。別名、雪迎え。
かささぎは恋句で一度出したことがある。
雪迎へ垣間見しより繋がれて 恭子
ここで、仕事より帰還。さっそく調べる。
雪迎え。で調べたら、出てきました!
なんと鏡ではなくて、錦でした。とほほ。
ほんとに失礼いたしました。
錦三郎。資料くっつけておきます。齋藤茂吉文化賞受賞の頁。
http://www.pref.yamagata.jp/ou/bunkakankyo/050001/bunkasinko/21-30.html
思えば、かささぎが連句に誘った人たちは、みながみな、本当にすばらしい。
ぼんもせいこさんもたからさんも都さんも乙四郎もばどさんもおとめさんもまことくんもわこちゃんもかぐやさんもさくらさんも木戸さんもらんちゃんも・・ここにあげてない人たちもみんなとってもうまいです。
この有難き縁に、こころからの感謝をもうしあげます。ぺこぺこり。
追伸:
だいじなこと、書き忘れていた。
縺糸闇の正体。
東妙寺らんに「縺糸闇って何。季語?」ときいた。
するってえと、「あれは、もつれいと。闇の中にもあたたかし。」と言ったあと、「きょうこちゃんたちのことを詠んだとよ」。
やはり天然。
資料紹介:『空をとぶクモ』 錦三郎(学習研究社)
(八女郡広川町の図書館においてあります)
| 錦 三郎(にしき・さぶろう) 《南陽市》 |
大正3年生まれ |































そういや「のさんごつ」もあったね。
九州弁で「たくさん」という言葉を知っとるだけ書いてくれんね・・・というmixiコミュニティーの中から、コピペします。
九州ではかなりの数の方言があっと思っとっとたい。
例えばさ。「たーいぎゃ」「そーにゃ」「どしこでん」みたいにさ。そりゃー~「たーいぎゃ」あっと思とっとたいね。
だいけんがさ、皆ん衆が思いつく限りの「たくさん」の方言ばだしてほしかったいね。
よかろか????
こういう事書く人、ばさらかよか人って思うさくらです。