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2008年12月 6日 (土)

乙四郎語録8 君が代の底にあるもの

八女戦国百首和歌

とんでも解釈 part 6

              竹橋乙四郎

二     子日(ねのひ)
さゝれ石の庭に小松を引き植ゑて
苔のむすまで友とこそ見め

水天宮の按察使局伊勢命(あぜちのつぼね いせのみこと)は高倉天皇の女官で、大和国石上布留神社(現石上神宮)の神官の娘。例の七支刀が保存されている神社!
伊勢命、は剃髪して名を千代と改める。千代に八千代にの千代。
千代が逝去すると、その墓に「松を植えて」千代松明神(久留米の水天宮の千代松神社)とした。
戦国百首が捧げられたのは伊勢宮。歌にも伊勢がいくつか登場。島根にも伊勢命神社があり、その例祭で舞われるのは八乙女神楽。

子日
源氏物語「初音」
「今日は子の日なりけり。げに千年の春をかけて祝はむにことわりなる日なり。姫君の御方に渡りたまへれば、童女、下仕へなど、御前の山の小松引き遊ぶ。」

<君が代>の語彙のうち、「千代に八千代に」は、小松引きで代替。1番歌の「君が代」、2番歌の「千代に八千代に」(小松引き)、「さざれ石の」「苔のむすまで」で満尾・・・あれ?「巌となりて」はどこにいった。

さざれ石伝説(御伽草子)
 成務天皇(西暦131~)の末っ子(38人目)の姫君は「さざれ石の宮様」という愛称で寵愛された。成長されてからの人徳は、これを上回る人はいないかったと言われ、名前も「巌の宮様」といわれるようになった。不老長寿の薬を服用して長い年月を過ごしたが、ある日、薬師如来が現れ、「八苦(生・老・病・死等の八つの苦しみ)の世界に留まっている必要があろうか。」と、巌の宮様を東方浄瑠璃世界に導いた。

成務天皇の父は景行天皇、母は八坂入媛命(やさかのいりびめのみこと)。38人の子には嫡男(正室の子)がいなかったので、景行天皇の子(日本武尊)の子、すなわち巌の宮様の従兄弟が仲哀天皇(西暦192~)として即位。

苔のむすまで
糸島半島の「桜谷神社」の祭神が「苔牟須売神(こけむすめのかみ)」。コノハナサクヤ姫の姉、イワナガ姫のことらしい。イワナガ姫は日本書紀で磐長姫と表記。磐井の磐。

友とこそ見め
千載和歌集 入道前關白太政大臣
「千年ふる尾上の小松移し植ゑて萬代までの友とこそ見め」

ここで、大胆とんでも仮説。
卑弥呼=巌の宮!! 年代的にはぴったり。

2番歌のとんでも超訳。(ちと無理あり?)
(さざれ石の宮から巌の宮となられた)卑弥呼様の領地に(卑弥呼様を彷彿とさせる伊勢命を奉る)千代松明神をこさえることにより
磐井の時代までは伊勢命の友(同類の方)がおられたことの証としましょう。

ところで、いろいろ検索していたら、「倭」の大陸読みは「ヰ」、「王」の読みは「ワイ」とか。ほんとかどうかわからんが、ほんとなら「倭王」は「ヰワイ」じゃないか!

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コメント

とんでも解釈 part 7
音読みには漢音、呉音があるが、漢音は7、8世紀に導入。それ以前は呉音。
【倭】
音読み
呉音 : イ(ヰ)、ワ
漢音 : イ(ヰ)、ワ
【王】
音読み :
呉音 : オウ、ワウ
漢音 : オウ、ワウ

王を[ワイ]と読むようなことはネット辞書には書いてない。倭王=イワイ説は眉唾。
だが、露語を学習した頃、「日本語の母音のウは他の母音より短く発音されがちなので露語のウは意識的に長めに発音するといい」と学んだ。短く読まれたウが他の音に変化することはありがちなことかも。「行こう!」→「行こい!」みたいに。

ところで、巌の宮様も、その従兄弟の仲哀天皇も、その親の日本武尊も、仲哀天皇の配偶者の神功皇后も、実在性が疑われる伝説上の人物。仲哀天皇は(熊襲討伐のために神功皇后とともに筑紫に赴いた際に)筑紫の香椎宮で(神の怒りによって)死に、その子、応神天皇(西暦270~)が即位している。応神天皇は、神功皇后の三韓征伐の帰途に宇瀰(福岡県糟屋郡宇美町)で生まれたとされるが、親の実在性はともかくとして、本人の実在性が濃厚な最古の天皇。なお、応神天皇と次代の仁徳天皇とは同一人物説があるらしい。
不思議なのは、なぜ、末っ子とはいえ、成務天皇の子である「巌の宮様」が正統な女王として後継せず、成務天皇の兄弟の子が即位したのか。しかも、架空の人物くさい。

三    霞
朝夕に霞たなびく小松原
きみがちとせの春ぞ久しき


古事記の応神天皇の条に、春山霞壮夫(はるやまのかすみをとこ)なる神様の話がある。一人の女神をめぐり、兄の秋山之下氷壮夫(あきやまのしたびをとこ)と賭けをした。弟の「霞」が勝って女神に子供も一人できたが、兄は賭けの約束を破った、というお話。

小松原
「産舎岬」という神功皇后が三韓征伐の帰りに応神天皇を産んだ産所に関する続風土記の記述。
「此地、海辺の出崎なり。其中にむかし大松ありしとぞ。近世まで朽のこりて、小松など其上に生せりといえども、今は其朽木さえなく、只小松原となれり。」
ここには「本宮八幡」神社がある。八幡の本宮?
「当社は豊前国宇佐郡八幡を勧請す。故当所を本宮と名つく。すべて宇佐を以って各八幡の本宮とす。一云、本宮八幡は國中神社多き中にも、とりわけ霊験厳重なる神社也、則八幡宮(応神天皇)御誕生の地と申傳ふ。」

ここでまた、大胆とんでも仮説。
成務天皇の後継の天皇は、実はその子「巌の宮様」で、「巌の宮」は事情あって千年川付近の「八苦」の地で卑弥呼として君臨した。その後継天皇は、卑弥呼の実子(すなわち、当然、福岡生まれ)の応神天皇であったが、後世の者が、成務天皇と応神天皇の間を繋ぐ天皇が筑紫の卑弥呼では都合悪い事情があり、日本武尊、仲哀天皇、神功皇后という架空の人物をでっちあげた。

とんでも超訳
(兄に欺かれた春山霞壮夫みたいな経緯があるものの)正統な血統として応神天皇が生まれた所
筑後川域に築いた正統な君主よ永遠に

とんでも仮説の年齢考証
第13代天皇の成務天皇は西暦84年生まれ、卑弥呼は175年頃の生まれなので、とんでも仮説が正しければ「さざれ石の宮様」は成務91歳の時の子ということになる。38番目の末っ子なので高齢の時の子であるに違いないが、ちょっとね。生年に誤りがあるのでしょう。でなければ、成務天皇の没年は西暦190年なので107歳まで生きたことになる。
いずれにせよ、没年の15年前ころに「さざれ石の宮」が生まれている。御伽草子では、「さざれ石の宮」は14歳の時(成務天皇の没年ころにあたる)に転機が訪れている。
第15代天皇の応神天皇は西暦201年の福岡生まれ。とんでも仮説が正しければ、卑弥呼の26歳の時の子。応神天皇の即位は西暦270年。卑弥呼は248年頃に没しているので、仮説が正しければ、22年の空白期間が生じるが、仲哀天皇の在位も没年の西暦200年までなので、仲哀天皇と応神天皇の間にも70年の空白期間(神功皇后摂政)がある。そもそも仲哀天皇は父日本武尊の没後36年目に生まれている。でっちあげが雑。
なお、応神天皇の後継の仁徳天皇の皇后は「磐之媛命(いわのひめのみこと)」。

とんでも解釈 part 8

四    鶯
春立は谷のつらゝもうぐひすの
こゑうちとけて軒ぞながるゝ

百首歌たてまつりし時(惟明親王:高倉天皇の皇子)
「うぐひすの涙のつららうちとけてふるすながらや春を知るらむ」(新古今)
(暖かくなって鶯の涙の氷柱が融けているはずだが、古巣にいながら春を感じているのだろうか)
「うちとけて」が解読の鍵で、春になったのに鶯は古巣に打ち解けてばかりで(世の中には打ち解けず、)谷から出て来て鳴かないことを嘆いたものだそうです。

とんでも超訳
(1番歌のように)春が立ち、谷の氷柱は融けていなくても、君の名声は世の中に打ち解けて家々に流れています。

とんでも解釈 part 9

五    若菜
わかなゆへとしとし分てくるす野に
おほくのはるを我もつミけり

大友氏の重臣、富来(とみき)鑑秀の歌。ただ、大友宗麟(義鎮)がザビエルと出会ったのは天文20年(1551年)、キリスト教の洗礼を受けたのは天正6年(1578年)なので、鑑秀はキリシタンではない。そもそもザビエルが日本に初めてキリスト教を伝えたのは1549年。八女天文百首は1555年までの作なので、「くるす野」とキリスト教とは関係なさそう。
若菜
「君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ」(紀貫之:古今)
くるす野
「見渡せば若菜摘むべくなりにけり栗栖の小野の萩の焼原」(権中納言長方:続古今)

訳:なぜ若菜「ゆえ」なのか、「としとし分て」がどういう意味なのか見当つかず。「くるす野」も、どういう寓意があるのかわからず。降参、降参。

ドヒヤ
こっちこそ降参

今 風とともに去りぬ を見ておる 中休み長し げていすばーぐはだだっ広い農地だったのか
メラニーというスカーレットの恋仇が儒教的
最初スカさんはいやーな女だが どんどん苦労して たくましくなってゆく

あり
中休み長 と思ったら裏側にひっくり返さなきゃならなかったべ
卵焼きみたいだな

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