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2008年12月 8日 (月)

現場検証 兵六万 乙四郎語録11

足で解釈。とんでもリアリティ

         竹橋乙四郎

昨日は、朝霜もうちとける、春が立ったような小春日和になったので、山を三つと隆起地を一つ巡った。

第一散策地:清水山

有明海に臨む展望所に北原白秋の詩の石碑があった。
【山門の歌】
「山門はもうまし邪馬台、いにしへの卑弥乎が国、水清く、野の広らを、稲豊に酒を醸して、菜は多に油しぼりて、幸ふや潟の貢と、珍の貝・ま珠・照る鰭。見さくるや童が眉に、霞み引く女山・・清水。朝光よ雲居立ち立ち、夕光よ潮満ち満つ。げにここは邪馬台の国、不知火や筑紫潟、我が郷は善しや。」
邪馬台国論争がホットになる前の時代。白秋は、新井白石の山門郡説を素直に信じている。
ここからは、大学もよく見える。矢部川の下流の「下流大学」。大学の手前に、堤古墳群らしきところも。

第二散策地:堤古墳群

[堤古墳群→]の木製の粗末な案内看板が集落へ通じる小道の入り口にあるのみ。周辺の田圃より少しだけ隆起した一帯だが、一見、普通の民家集落。ところどころに、巨石が顔を覗かせている。民家にとっては邪魔そう。

第三散策地:女山神籠石(ぞやまこうごういし)

1m立方ほどの巨石がず~っと並んでいる。3kmも並んでいるとか。ただ、山の中腹で車を降りて並んでいる場所まで登るのに一汗かいた。切り出されたのは別の山。1個を切り出してここまで運び上げるのに何十人がかり、何か月がかりであったろう。ただ、並べた目的がわからない。この巨大プロジェクトの命令者もわからず。記録なし。
地元みやま市では、ここが女王山と呼ばれていたことから、卑弥呼ゆかりの地であると主張している。しかし、列石から弥生時代の遺物(中広の銅矛)が発見されているので、年代が合わない。順当に考えれば、6世紀以降の遺跡。磐井の乱が528年なので、磐井の乱の頃以降。古田武彦氏はこれを軍事的要塞の残骸とし、『これが「5-6世紀」の成立となる可能性は高い。では、この軍事要塞群の建造者は誰か。当然、その内部の中枢域に当る「筑紫・肥前の中心王者」(太宰府と筑後川流域中心)である。決して近畿の天皇家ではない』と書いている。しかし、高さ1mの石がどれだけ並んでいても防衛効果は疑問。
神籠石の合間に「山内古墳」という名の遺跡があった。ネットで検索したら「6世紀後半に築かれた墓と考えられます。標高158mの見晴らしの良い高所に築城された横穴式石室を内部とする円墳」とあった。

第四散策地:飛形山頂

姫御前岳どころか、遠くの山々が一望でき、壮観!
矢部川が日向神から連なる山あいから出てきたあたりが童男山古墳群のある「山内」。そして、矢部川が有明海デルタへ出る直前の最後の山が、「山内」古墳のある女山。その二点間からずーっと高良山あたりまでに広がる平野に、兵6万による大虐殺を想像してみた。荼毘にふされた後にインダス川に流される死体、広島の川を流れる夥しい数の死体、が脳裏をよぎった。遺体処理はどうしたろう。阪神淡路大震災の時は、広島の火葬場までフル稼働した。死体処理のことは人の話題になりにくいが、人が死ぬ現場ではリアリティ。
ここで、とんでも仮説。
山内地区の高台に埋葬しきれなかった虐殺の犠牲者は、川に流され、下流で回収され、女山に埋葬された。大量の「墓石」による重しで霊を封じた。

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コメント

遠藤周作さんの「深い河」を思い出した。
ああ、でもあれはガンジス川やったっけ。

>兵6万による大虐殺を想像してみた。荼毘にふされた後にインダス川に流される死体、広島の川を流れる夥しい数の死体、が脳裏をよぎった。

>山内地区の高台に埋葬しきれなかった虐殺の犠牲者は、川に流され、下流で回収され、女山に埋葬された。大量の「墓石」による重しで霊を封じた。

古代の墓のほとんどがとてつもなく大きな石を使っていたのは、霊を封じるためでもあったのでしょうね。納得できます、それ。
それにしてもたい。乙さんの想像力、それもいろんな史料・史実をもとに想像を馳せるその妄想的チカラに脱帽。

深い河
遠藤周作は人気があったなあと改めて思った
泥の川
は誰だったかな

泥の川ふゆそら蒼く映りけり かささぎ

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