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2008年11月25日 (火)

顕つといふ字

引き揚げて経(へ)し
歳月のいばら路(みち)
絵巻のごとく
顕(た)ち来(く)八月

   安本美典氏の母上のおうた

     引用出典:http://yamatai.cside.com/yasumoto/sorezore.htm

このところ、拙ブログが妙に邪馬台国に傾いてきました。
「随縁」ということばを連句で知ったばかりのかささぎは、これもまた自然な流れと思って、どうせならとことんやろうとばかり、朝、邪馬台国を検索。すると、この学者さんにヒットしました。ぱらぱらとめくっていますと、このお歌にであったのです。背を正し、じっと黙祷させる力をもったお歌です。

じぶんがなぜ、いま、この歌の前で立ち止まったか。
それは、やまなみ歌人の次のような歌に立ち止まったばかりだったから。

特攻に逝きし若者
顕たしめて

黄のハルシャギク
岸に群れ咲く

    
      
 松尾 スミ

そして、なぜこの松尾スミさんのお歌に立ち止まったかといえば。

自分の連句での揚句の元句(昭和館より曳きし糸遊)を、さるお方が一直なさってこの「顕つ」に代えられていたからであります。

名残折裏

鬼の子と母御が住まふ奥丹波   前田圭衛子
   きのふの豆をけふもまた煮る 大久保風子
落日に絵の具の乾く音を聴き    永渕 丹
  
一貫張りは丸に十の字      田中安芸
花宿りしてます白湯を吹いてます     丹
   
昭和館より顕ちし糸遊      姫野恭子

    歌仙『四方の春』
    平成連句抄『月と花と恋と』(三省堂)

自分の句に限っていえば、曳くだと主体は私、詠み手になります。
しかし、顕現の顕つですと、主体ははっきり目に見えないものになります。

そこまで、考えることができたのは、この松尾さんのお歌に出会えたからです。

この歌を紹介してくれたブログは31文字倉庫、
ここに邪馬台国関連のお歌が載りました。それを紹介したく

31文字倉庫:まぼろしの邪馬台国

http://tanka-souko.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-9e49.html

みやま市の大学に勤める竹橋乙四郎がふるさと探検隊となって、いろいろと面白い仮説を編み出してくれていますが、ことほどさように、邪馬台国にはロマンがありますよね。
動機と過程がだいじなんだなあと思うのです。
あさ、安本美典氏の動機を読んで、心打たれたかささぎは、歌を引用しました。
ありがとうございました。
おもえば、十五年ほど前、自分を連句に連れ込んだ、札幌の窪田薫師は熱烈な古田武彦ファンで、その会にも入っておられた。八女に住んでいるという理由で(だったとおもいます)私に自分の著書のほとんどを送ってくださいました。窪田師は京大出身の数学者でドイツ語学者でした。窪田師亡き今、こういう縁のひらけかたに、ふしぎな感慨を覚えています。

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「顕つ」検索二位。
先月のアクセスをみてます。

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今の1位はこれ
とても勉強になりました↓

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