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2008年10月 6日 (月)

女優・入江たか子

二本の映画を見た。

一つは、1983年角川映画『時をかける少女』原田知世主演。
先日見た『転校生』の大林宣彦監督の大ヒット作であり、原作は筒井康隆ということだけ知っていた。アニメ版を見て、こっちも見たくなった。

なんとも懐かしい新鮮な映画。風景がすばらしい。
冒頭の瓦屋根の重なりの場面からひきつけられた。
坂の多い露地の道。長崎や尾道のような。
少年は記憶に残らぬが、原田知世が圧倒的な存在感。

そして脇役に入江たか子が出てきた!たか子は俳人石橋秀野の文化学院時代の同級生である。この年、計算すると七十四歳だが、和風美人だ。

もう一本は、1944年黒澤明監督作品『一番美しく』。モノクロ映画。
戦時中の昭和19年の戦意高揚映画に属するものであるが、まったくその手のあくどさを感じさせない。ひたすら女工の可憐さといじらしさ、真剣さだけが伝わる。入江たか子が、なんとここにも登場していた!水島寮母という女工たちの母親代わりともいうべき役回りである。時をかける少女から四十年のときを遡って、34~5歳の入江たか子に会うことができた。ああ、この年、まだ秀野も生きていたのだ。美しい。女たちが、一生懸命けなげでうつくしい。こういう映画を見せられると、かような国に生まれてきたことを感謝したくなる。戦争のいきさつはもうどうでもよい。勇敢に戦った男たちと懸命に耐えた女たちを信じたくなる。

何も知らず借りた二本の古い映画。
その両方で入江たか子に出遭う。偶然とは思えぬ私がいる。

入江たか子:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A5%E6%B1%9F%E3%81%9F%E3%81%8B%E5%AD%90

『一番美しく』:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E7%95%AA%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%8F

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