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2008年10月31日 (金)

博多・天神落語まつり

東妙寺らんが「券を二枚もらったから、天神、行かない?」と誘ってくれた。
母がおでんを作ると言ってくれたし、夫は福岡のアジトへ行っていない。気がかりな息子の病状も一段落・・で、出かけることにした。

仕事、三時で切り上げ(明日も出ますからと断わりを言って)、車はエンナンホテル近くの駐車場に入れ、西鉄電車特急で天神へ。三時半ころので四時頃天神着。

電車をおりて、岩田屋ビル(えーと、今もそう?)の南側を西へまっすぐ歩けば、福銀本店ビルがそびえている。若者が沢山歩いている街。歩けば、むかし富士ビルのなかのクリニックに勤めていたころがわーっと激流のように押し寄せ、思わず泣きそうになる。ビルの名前がかわってる。あちこちつぎつぎ変わって来たのだ・・この街は。

受付を済ませ、席次を書いてある入場券を手に、地下街をぶらぶらする。
らんちゃんは動物柄の絵をプリントした服で人気のお店を覗く。わたしはちっとも興味はないけど(笑)、つきあう。そのすぐ傍の店で蕎麦を食べた。そして、落語を聴きに又福銀のホールへ戻る。

落語を聴くの、これが二度目。最初は二年前、博多座で聴いた鹿児島出身の、失礼ながら名前を忘れた、パワーあふれる面白い落語。あんまりおかしかったので、おなかが筋肉痛になった。その人に比べれば、今回の四人の芸は落ち着いていた。でも一人で三十分近くしゃべり続けるのだからすごいよね!私は、林家きくぞうあらため、きくおうさんが面白かった。字はどう書くのかな。おうは、扇の字。

ひさしぶりで笑えた。誘ってくれたらんちゃんありがとう。

もうじき博多の街は秋場所が始まる。

林家木久扇(きくおう)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E5%AE%B6%E6%9C%A8%E4%B9%85%E6%89%87

2008年10月30日 (木)

三十分の攻防

最底辺部からみえる世の中の動き。

株価暴落のゆえか不景気のゆえか、おそらくその両方、このところ請求書を出したあと、得意先からかような電話を受ける。

「日額、警備員一人あたり九千円を八千八百円にしてください。」
あるいは、「どうか八千五百円にまけてください。」

きょうは、こんな電話。

「○○建設です。
報告書では八時から十ニ時半までの勤務なのに、なぜ一日分の金額を請求するのですか。半日勤務でしょう?」

「ああ、それは・・うちのほうでは四時間以上はたとえ三十分しか経過していなくても、一日分戴くようになっております。それはどちら様からもずっとそうしてまいりました。まことに申しわけないのでございますけれども、経理としましては、一応、報告書通りの請求書を作成いたすしかございません。ですから、うちの隊員が四時間三十分しか勤務していなくても、決まりでは一日分の日当をいただくようになっております。」

「でも、実際の勤務は九時からなんですけどねえ。」

「そうでございましたか。では、次回からは報告書にそのように時間を記入されれば、こちらもその通りに判断いたしますので、ぜひそうなさってくださいませ。今回は、この報告書通りということで、どうかご承知くださいませんでしょうか。」

・・・ということで、半ば強引に納得してもらいました。
一日分の料金の八割が半日料金です。
ガソリン代や事務代や事故を起こした時の保険代等いろんな経費がかかるわけですから、高くなく、もうけは微々たる仕事です。ことに夜間仕事では、事故に出遭う確率が高く、安い料金で請け負うことは割に合わない。

先日の公共工事労務報告書の説明会で感じた漠然とした怒りは、実はこういうところから来ています。国はわかっているのだろうか。
国民からの税金をたっぷり使って高いお給料をもらい、休み時間や有給休暇は当然のものとしてじゃんじゃか行使できる公務員には分からない。ちいさな民間会社の、今月のお給料をどうやって支払おうかと苦心してるようなところでは、歌われているような週四十時間労働なんて守ってたら干上がる。実際の現場をなにもわからんお役人が、上からなにを偉そうに、とかささぎは思うのです。もし本気で現状を理解しているのなら、公示単価を引き上げよ。それと一番忙しい時期にややこしい報告書を提出させる仕事を押し付けるべきではない。このような仕事は何も仕事がない暇な五月に設定すべきなのだ。思いやりのかけらもないこのばかめが。・・おおっと失礼、つい筆が滑ってしまいました。ですが、あまりにもだれもなにもいわないからかささぎははらたつのり。(そんな暇人はおらんっちゃろね忙しくってそれどころじゃなかけんね。

参照

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081016/105215/?P=5

ファクタあべしげさんのこの一本。むずかしーようわからん。

http://facta.co.jp/blog/archives/20081027000771.html

2008年10月28日 (火)

ひつじ雲

打ち直し打ち直しして秋の雲   恭子

2008年10月27日 (月)

まことくんの豆乳

ひさびさに一緒に連句を巻いた天真実(てん・まこと)くんから、豆乳を一リットル届けてもらう。ありがとう!豆乳鍋にしたらおいしいとのこと。さっそく、やってみますね。

連句のとき、まことくんが言ってたのは、国産の大豆だと湯葉の色が黄色くなりすぎて難しいけど、カナダ産の大豆ならきれいによくできるとのことでした。

わたしははずかしながら、湯葉を食べたことがありません。
食わず嫌いだったのかもしれません。
ゆばは、畑のチーズだっていいます。

こんど、まことくんの働いているお店に行って、買ってみよう!

ここです。みつけました。↓(勝手にブログ引用失礼いたします。)

http://blogs.yahoo.co.jp/miomiomoemoe/33616710.html

べんがら村の筋向いにあります。すぐわかりますので、お近くに来られたらどうぞお立ち寄りください。まことくんはとっても天真爛漫な青年です。奥にいるそうですから、一声かけてあげてくださいね。あ。でも、仕事のじゃまになるかしら。

今週の2作

1、「夕凪の街 桜の国」

ひとことでいうと、とても自然なひろしま映画。
これみよがしな反戦映画ではなく、核廃絶の熱いこぶしをふりかざしもしない。
なのになみだがぽろぽろこぼれる。それが、今風。長距離バスに乗りたくなるし、けばいラブホに一度とまってみたくなる。
終戦直後の時代を生きるヒロイン麻生久美子のけなげではかない風情と、対照的な現代を生きるもう一人のヒロイン田中麗奈の元気のよい三角眉がすばらしい。それと脇役の中越典子、このひときれいになったよねえ。あと、藤村志保。この女優さんはいつ見ても、きれいな日本人女性の品格を感じさせる。去年みた「二人日和」もほんとによかった。ストーリーは・・まあみてください。昭和三十年代の銭湯シーンがあるのですが、あれをみて、小学生のころ、街角で偶然みかけたケロイドのある人を思い出しました。
ケロイドというのは、千のことばで反核をかたるより、ずっと強烈なひとつのメッセージだと思う。

2、「 クイーン 」

エリザベス女王の、ダイアナ妃の葬儀をめぐる数日。
就任したばかりのブレア首相とのかけあいが徐々にすばらしい。
女王のふるまい、その心理描写。といっても、ナレーションが入るわけではない。ただ女優へレン・ミレンが淡々と堂々と演じる。見ていると、まるで上質の俳句を読んだときのように、自然に女王のひめたおもいがみえてくる。
母親をショッキングな事故で突如亡くした二人の孫を匿い、マスコミの好奇の目から逃れ、籠る広大な領地で、女王がひとり車を駆って浅瀬に突っ込むシーン。ここで遭遇した荘厳な鹿と情をかよわせる場面が、もっとも印象に刻まれた。

女王に皆がマアム(おかあさん)と呼びかけるのはふしぎだと思って調べると、ma'am は英国女王様という意味もあった
ブレア首相がこの一件でファーザーオブイングランド(Mr.Father of Nation)と呼ばれてうれしげな表情をするのもおもしろい。実物よりかずっとチャーミングな俳優さん。

イギリスと女王は立派だなあ。
映画がなければ、そうは思わないままだった。

ひるがえって日本の皇室をどう考えるか。なのですけどね。

2008年10月24日 (金)

一人

一人

ほんとうは一人じゃない。
みにだっくすふんとのいぬと、きんぎょとこい、いんこのつがい。これだけのいきものがじむしょにはいつもいます。

無常

 鴨居から見ている童顔爆忌来る   佐藤 綾子

           (句集『解凍の鯛』より)

佐藤綾子さんは大分の俳句誌「樹(たちき)」(瀧春樹主宰)所属俳人だ。
集中、わたしにはこの一句が深くこころに響いた。
ほかの句はまったく記憶にとどまらず、これ一句だけ。

爆忌とは原爆忌だろうか。それともー

そんなことはどうでもいい。

わたしの目は、かもいに釘付けになる。
鴨居。こんな字を書くんだなあ。
検索してみる。

日本家屋。

鴨居と敷居は柱を出て平行に走っている。

そうだった。そうだった。

かもいとしきい。

ふととかれる。封印した無常のきおく。

かもいからひもをつるして。

しきいとかもいのあいだには。

幻想のなか、延々とうねりながらつづく一本の道がある。
鴨居と敷居のあいだにはたくさんの鳥たちがぶらさがっている。

きぼうがうしなわれて。
ゆめやぶれて。

それはにげであるのか。
それともやすらかなすくいなのか。

平和と戦争。

ピアノの鍵盤に白と黒がならぶように。

戦争と平和。

さけがたく、この世にそんざいするもの。

その鍵を、鳴らせ。

鳥たちを、放て。

無常

歌仙 「孵化も間近か」

     首 平成二十年四月一日
          尾   〃    六月一日

筍のひとつ耶蘇墓また一つ    乙四郎
 くるす野淡きかぎろひの中   恭子
ふらここへもつと高くと声かけて 呆 夢
 公園の道車椅子行く      兼坊
濯ぎもの干さるる先の月の舟   整子
 蝉取り網で海を捕らへる     宙虫

ウラ
白い時壊れた扉こぢ開ける   たから
 こちらへどうぞ主待つ椅子 乙四郎
足枷のごときぬかるみなにぬねの 整子
 レスキュー隊員みんなイケメン ぼん
雪鳴らし獣が月を食ひに来る 虫
  天の体と人の体と  恭
活火山怒れ吐き出せ反抗期 たから
  びつくり水をかける頃合  乙
年賀状とつくに松の内過ぎて   坊
  晴れたる空を連凧がゆく  ぼん
花守の役を負はせて石の馬  整
  肥後街道に太る蜂の巣   虫

ナオ
チヌ釣りが中止になつたと留守電に 
           丸山消挙 
  喫茶店名繰り返し聴き  乙
一眸の荒野を隠す君の肩   恭
  優しくもあり激しくもあり bud
ゆらゆらと音なく影なくカンナ燃ゆ ぼん

    リストの譜面めくる夕凪  虫 
まほろばは楽天的に陽がのぼる 整
  禁煙ガムがやまんないです 恭
香を残す無口な父の文机  たから 
  龍卵震へ孵化も間近か  乙
月明かり電気灯らぬ避難所に 坊
    生者のこゑは野分のやうで 整

ナウ
ハンケチで林檎を磨く家系なり 宙虫
 新酒出揃ひ満ちるぐいのみ  ぼん
亀助け見返りなんぞ当てにせず 乙  
 あれやこれやと忘れるも良し たから 
天に向く花の哀れを言ひし人  挙 
 団子やありて雁帰るとか   坊

    無常

         竹橋 乙四郎

 二〇〇八年五月は数多くの命が失われた月である。五月二日にミャンマーを襲うサイクロンで十四万人、十二日には四川大地震で九万人もの死者・行方不明者が出た。また、ニュースにこそならないものの、地球上ではひと月あたり、結核で三十万人、エイズで二十万人、マラリアで十万人が亡くなっており、人知れず死んでゆく者の何と多いことか。
 日本でも、統計上、五月のひと月で十万人近くの日本人の命が旅立っている。死因は様々であるが、がんで三万人、脳と心臓で三万人、事故で三千人、自殺で二千五百人、他殺で四十人といったところか。報道によると日本では自分で命を断つ人が多い。日常的であるということがニュースになる不思議。

 人がひとり亡くなるということは、その人の未来がなくなるだけではなく、その人の過去もなくなってしまうということである。自分の過去は自分の記憶の中に存在する。嫌な出来事も、自分が忘れてしまったら、その出来事はなかったこととなる。自分の過去を他人が覚えているとしても、人というものは四六時中他人のことを気に掛けているものではないので、恨めしい過去を消し去るには、さっさと忘れるに限る。死ぬのは、自分の過去を消す手段のひとつではあるが、そうまでしなくてもいい。消したい過去だけを忘れればいい。

 災害や事故や他殺で死んでしまうのは無念である。何の準備もなく不本意に過去が消されてしまう。消したくない過去まで消えてしまう。残すべき過去は他人の記憶の中に留め置きたい。作品を通じて、あるいは出会いの縁を太くして、自分の生きてきた証を少しでも残したいと思う。

 人里離れた竹林に隠れキリシタンの墓がある。この方の人生がいかなるものであったのか、皆目わからない。この方を知る人がいなくなるとともに、この方の過去は消えてしまった。きっと壮絶な人生だったろう。夥しい数の過去がこの地球の地殻に埋め込まれてきた。過去はやがて未来へと転ずるのであれば、殻の下では未来が蠢き、孵化する日を待っているはずである。

  連句誌 「れぎおん」 63号 2008・10月 秋号

      編集発行・兵庫県神戸市
             前田圭衛子

2008年10月23日 (木)

dedicated  その1

きのう、ぎりぎりだった。六時六分ごろに家を出たのに、みやま市の保健医療経営大学に到着したのは、七時前七分ころ。毎回道をまちがえてます。暗いのもあるし、同じ道を忘れるから。

ぼんとおつしろうがまっていてくれた。
なんだか、この二人をみるとそれだけでほっとする。
ようやく、れぎおん秋号を渡した。
連句作品への参加、ありがとうございました。
おかげさまで、りっぱな作品ができあがりました。

さてその大学の公開講座で、月に二回英語を学んでいます。
きのうのさいごの分から、ご紹介。どっか間違ってたらごめん。必ず間違えてるから。

Four score and seven years ago,  our fathers brought forth on this continent , a new nation, concieved in liberty, and dedicated to the proposition that all man are created equal.
 

八十七年前、我らの父祖はこの大陸にもたらしたー自由のうちに孕まされ(佐藤先生のことば)、すべての人は平等に創造されているという命題に捧げられた、新しい国家を。(訳すの難儀)・・・

ここでまず最初の「dedicated」。

単語の整理①

でけいてど=捧げられた。ぷろぽしょん=命題。ーくおお=平等。

正解は、all men are created equal.

今だにわかってない、複数単数。やっぱり間違えてた!(下線部。)

冒頭のスコー(score)に複数のsがつかないのはへんだと思う私がいるし、allやeveryがきたら単数形の名詞がくると記憶してた。でも、すべての人という場合は、複数形のmen。
あれー?ということで、辞書を引いてみれば、all man では、人のすべてというあやしい意味になるみたい。米国では性差別の撤廃からこういう文脈ではmanではなくpersonやhuman などに置き換えられることも多くなっているそうです。

この文章はリンカーンによって1863年に演説された英語。・・・と、ここで私のこころはぐっと言葉に詰まってしまいます。1863年といえば、江戸時代ではありますまいか。文久年間。がーん・・・
われらはこの時代の文章がすらすらと読めるでしょうか。(ぜってえよめない)
戦前の文章すら、ろくすっぽ読めない。それなのに、英語は!
なんでだろう。

2008年10月21日 (火)

玄奘幻想

  玄奘幻想

         前川 弘明

沙羅の花玄奘三蔵屈伸す
僧衣繕うおぼつかなくて蝶の昼
僧玄奘泉に落ちて目覚めけり
僧玄奘渋柿三個袖に入れ
玄奘法師石榴をもいで食らいけり
牛の背に揺れ玄奘と石榴籠
西日中流沙原ゆく蟲のように
牛を追い帰る少年雁わたる
葡萄汁喉に尊き読経かな
オアシスに僧衣を干して昼寝して
渉る河にごりにごりて木の葉髪
澄む水に僧衣濯げば母想う
寒月下渓流の魚歯で砕き
僧にも雪崑崙山脈哭くごとし
桃の実に頬ずりをして眠るべし

  沙羅の花 

ある日ふと、何の脈絡もなく玄奘三蔵のことを想った。
はるばる河を渉り砂漠を歩き山を越え、ひたすら歩く法師の姿を想った。
僧衣はよごれ、足は埃に破れ、血がにじんだであろうが、瞳は美しく輝いていたにちがいない。
その姿を想い、すなわち十五句。

    俳句誌「拓」第23号より引用

上記の俳句を読んだ日、ぐうぜん、新聞で「アフガン・バーミヤン大仏」「釈迦仏示す供養品」「修復中に発見 玄奘の記述裏づけ」 の見出しの記事を読みました。引用しておきます。以下、西日本新聞記事。

七世紀にバーミヤンを訪れた中国の僧、玄奘三蔵は著書『大唐西域記』で東大仏を「釈迦仏」 と記述したが、破壊前から損傷が激しく仏像の種類がはっきりしなかった。
専門家や仏陀の伝記など仏伝によると獅子は釈迦を表し、馬は釈迦の誕生を象徴するとされ、釈迦仏と裏付けられた。
供養品の解析が進めば、謎が多い大仏建立の経緯解明につながる第一級の成果になりそうだ。
東大仏の修復作業に当たる国連教育科学文化機関ユネスコの協力機関、国際記念物遺跡会議イコモス ドイツ調査隊の修復専門家プラクセンタラー氏が見つけた。
麻袋は長さ、幅ともに約五センチ。東大仏で、前に突き出していたとみられる右ひじの骨組みとなる木材を差し込んだ穴の奥で見つかった。小石と泥で目張りされた直径、深さともに約十センチの穴の中に、麻袋と香とみられる乾燥した植物があった。
麻袋の泥の封印は二箇所で、いずれも直径約一センチ。連珠の文様で獅子と馬らしい模様を囲んであった。
イコモス専門調査員でミュンヘン工科大のエミリング教授は「麻袋は胎内に納めるため、大仏建立を祝ってインドから贈られたものだろう」 と指摘。袋の中身の確認は封印の綿密な調査を終えてから行う予定。香木や動物の骨などが入っている可能性があるという。
同調査隊は2006年にも東大仏で、土砂の回収作業中に、建立当初6-7世紀の文字で書かれた胎内経とみられる経典の一部を発見している。

かささぎ解説:

上記文中に何度も出てくる「東大仏」ってのが、わかりません。
なんだか奈良の東大寺の仏像か?みたいに思ってしまう。そうじゃなく、アフガニスタンの首都カブールの西の山岳地帯の仏教遺跡がバーミヤンで、そこの世界遺産だった東西二体の大仏をタリバン政権が破壊した、その、東の大仏をさすようです。東大仏、高さ38メートルの右腕から、6世紀ころの大仏建立時に供養品として埋葬された麻袋が見つかった、というニュースでした。

前川弘明の連作、生きている玄奘が目の前にうかぶ。
これに「玄奘の恋」を書き加え、玄奘を実在させたい。
いつか、書こう。

玄奘の恋の行方や風浪や     かささぎ

2008年10月20日 (月)

お見舞い

お見舞い

学校帰りに友達がくれたお見舞いは、おもちゃつきのお菓子。
いろいろ。
これは昔なつかしポケモン指人形のおまけ。
ブラックサンダーという有名なおかしも、おかげで食べることができた。
子が食欲ないから親がたべちゃったのである。みんな、ありがとう。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC

2008年10月19日 (日)

退院の日

退院の日

土曜日、先生の回診が十時から。最後の診察を待っているところ。
執刀なさった先生は若いハンサムな先生でした。(手術のあとで切除した盲腸の実物を見せて、詳しく説明してくださる。あれはあんまり・・)

わたしは仕事があり、今回、あまりついてあげられませんでした。
(この日もこのあと、溜まった仕事をやっつけに行った。)
夫がそのかわり、毎日行ってくれたし、学校帰りに先生も友達もたくさん来てくれました。

退院の日。
教えなくても、息子はちゃんと隣のベッドの人や向いのベッドの人、斜め向いの人(つまり四人部屋だった)たちのところへいって、お世話になりました。早くよくなってください。という挨拶ができていたのは、日ごろの先生がたのご指導のたまものと、うれしくなりました。年配の人に、「おお。しっかり勉強せやんたい」と声をかけてもらってた。

2008年10月17日 (金)

花野2

花野2

                 久留米市東合川町

消挙居士

いまごろ、連句会欠席の返信。

丸山消挙居士。
以下、その作品。

4字熟語はその日に思いついたのをメモして、結構な数になりました(駄作がほとんどですが)。
今日のできはどげなもんですやろか?
一心一体・・・心と体は一つのもの
一心孵卵・・・親の心は一心不乱
一責二懲・・・一罰百戒みたいなもん

四文字熟語で説教をくらうとは・・。
返すことばもない。

んが、ひとつだけ。

あんたは修身の先生か!

でも、これまでのなかで、いちばんよくできてるなあ。
敵にあたえるダメージ度、99㌫。

あと1㌫で、ふむばる、もちこたえる。
こののこり1㌫にあるものは。

2008年10月16日 (木)

公共事業労務費調査説明会

急にとってもとってもいそがしい。

ああ、若くない。気はあせるが身がついてかない。
女ボスがやめる。
どうなる、会社。

せからしか。考えまい。
与えられた仕事をさばくのみ。
今日は午後から公共事業労務費調査報告書の書き方説明会
いう長たらしい名の集会に出る。石橋文化センター共同ホール。
賢明で懸命な事務兼隊員の男の子を1人連れ。

昔は福岡市であっていたらしい。今は地域ごとに分散する。
ホールは建設業の服を着た人と事務員であふれていた。
受託先の国道維持会社のきれいな事務員さんに出会う。
初対面だったのに彼女はすぐ気づいて手招きしてくれた。
なぜならうちの制服は派手でぱっと目立つからだそう。
じつは彼女とはこの半年電話でなんども話した。
わたしの手書きの請求書に間違いがいつも1つあり、それを彼女がみつけてくれるので、ぺこりぺこりとわび、すぐ書き直して、また送る。そんな関係。すっかり覚えてくれた。なさけないというかなんというか。

でもさ。腑におちない。

多忙な時期に一月で書いて出す、ややこしい報告書。
長々とお役人さんがレジメ片手に説明されたから必要なことなんだろうけど、会の冒頭、ある建設業のおかたが手を挙げて、「このようなことをお上は毎年させてるにもかかわらず、なぜ十年で二割も請負単価が下落するのか。おかしいじゃないか」とやわらかい言い方で核心をついたことを聞いておられたのが、圧倒的な共感を呼んだ。

拓人よ、連句に来たれ

 俳句誌 『拓』 第22号特別作品評

 ― 木村宜子「ときめき」 恋の座の復権 ―

 曲がる川ときめき欲しき黒揚羽   宜子
 夕映えに川面のきらら恋かしら    〃
 春尽きてゆらぐ灯明炎えたたす     〃
 蝶になる途中の窓や騙し絵や     〃
 翅わって天道虫もわたしもとぶの   〃
 透けてゆく時間の色に春ショール   〃

木村宜子(きむら・たかこ)。黒揚羽のようなひとだった。シニョンに結った黒髪が印象的な、しっとりとした風情の色気のある女性。
前川弘明編集長から特別作品評を書けと有難い指令を戴く。
「ときめき」と題された十二句の作品を眺めて、風水集の作品を眺める。それら十九句に淡々と浮きあがる景色は、妙齢の女性の薄紫の抒情である。暮春の日が没る間際に放つ一瞬の光芒。天道虫となって旅立つ日まで、まだ間がある。
「一片の鱗」と題した文章に、橋本多佳子や三橋鷹女の名を挙げて、一句を書くときの感慨を素直に綴っておられる。だが、その先人二人と比してみれば、印象は淡く控え目だ。

 蛍籠昏ければ揺り炎えたたす    多佳子
 春尽きてゆらぐ灯明炎えたたす   宜子

ニ句とも、うたう心は同じものをうたっているが、情念の起ち上がり方が、ホタルは生身である分、灯明に勝る。それでも橋本多佳子に一石を投じるような句を書いた宜子は、これが自分の詠み方だと小さな声で宣言しているのである。

 曲がる川ときめき欲しき黒揚羽    宜子

ごく平凡な人妻のごく真っ当な不倫願望。うっかり見過ごしてしまいそうである。が、この歌に私は立止る。この景に心ひかれる。なぜなら、余りにも慎ましげだからだ。

大曲(おおわだ)の川を眼下にし、女が夕暮れに立っている。
そこで川は身をくねらせ、大きく蛇行して遥か向うの地平へと溶け込む。川の傍にはセンダンの木があり、かすかによい香りがする。花が咲いているのだろう。その香をかげば、忘れていた想いが胸にあふれる。人を恋い初めたころの切ない想い。誰かを恋うている訳ではない。けれども今ここにないものへ、心は揺れたがる。もの狂おしい情感がたゆたう。
川は曲がる。自らの中に流れる水量の奔りに堪え切れず。
川は走る。奔流となって流れる水が出口を探しているから。
女は川である。川である限り、曲がるときめきを求める。

 春尽きてゆらぐ灯明炎たたす  木村宜子
 灯や明し独り浴後の枇杷剥けば 石川桂郎
 船室の明るさに枇杷の種のこす 横山白虹
 枇杷を吸ふをとめまぶしき顔をする 橋本多佳子

 聖五月涙の痕などぬぐうまい   木村宜子
 葦切や未来永劫ここは沼     三橋鷹女

 透けてゆく時間の色に春ショール  木村宜子
 蜻蛉の夢や幾度杭の先       夏目漱石
 生き堪へて身に沁むばかり藍浴衣  橋本多佳子

 往きに帰りに薔薇の言葉に歩み寄る 木村宜子
 ひと来りひと去り竹の皮落つる   長谷川素逝
 老いしとおもふ老いじと思ふ緋のカンナ 三橋鷹女

 つばめツバメこころ澄む日の朝の空   木村宜子
 紫陽花に秋冷いたる信濃かな    杉田久女

連句的にどこか響き合う句たちを拾ってきた。
三橋も橋本も杉田久女に似て焦点のしぼり方に光がある。

俳句を読んでいて、恋の句に出遇うことは滅多にない。大方は年寄りくさい人生の感興を詠んでいたり、戦争の回想句や、季語をすげ替えたとて何ら差し障りはないような句ばかりが並んでいる。そういうものばかりで人は出来てない。ここに虚構の立ち上がる余地がある。新古今集の値打である。
私は木村宜子氏を連句に引き込めばどうなろうという誘惑に駆られている。なぜならば、「ときめき」は、恋の座におくべき作品だからである。連句こと俳諧の連歌は、恋と月と花を最大の魅せ場として展開してゆく。その点では、連句は俳句よりむしろ和歌に近い感覚が要求されるといえよう。和歌のはじまりが相聞にあったことを思えば、恋の座はゆるがない。一巻の花も花、花の座以上の魅せ場が恋だから。

堂々と恋句が詠めることは、何としてもすてきである。
枯れきってしまっては、大阿蘇の野焼で焼かれるだけだ。
拓人よ、連句に来たれ。光の中であらゆる恋を詠もう。

連句はこれからの世界を救う、「老の文藝」である。

木村宜子評が、どこでどう曲がってしまったか、連句の応援演説になってしまった事をお詫びして筆を措く。

  長崎市前川弘明編集発行『拓』23号より引用
        平成20・10・1発行

 

2008年10月14日 (火)

思草

思草

                  (鉢植えのおもいぐさ・堺屋)

貞永まこと七回忌追善歌仙興行

   歌仙『ななたびの』の巻

               捌・ 前田圭衛子

               平成二十年十月十二日
                於・八女市堺屋

ななたびの思惟のかたちや後の月  前田圭衛子
  まことの人を偲ぶ菊の香       姫野恭子
鉄塔を行くかりがねの棹なして     内田 美子
  そぞろに寒し裏のくぐり戸      沢 都
海苔玉子納豆古漬嬰(やや)が泣く  前田亜弥
  冬構へする里の山々        山本伽具耶

虫残る藁葺屋根の大庄屋       恭
  障子の穴よりみえるふらんす   木戸葉三
絹糸はもつれしままに放置せよ   山下整子
  水無川(みずなしがわ)ををんなで渡る 中山宙虫
捨てられて六百光年一夜鳥(ひとよどり) 東妙寺らん
  青簾なる初めての風        天野おとめ
月光に取り残されし浮輪あり     古賀 音彦
  骨あげ給ふ観音の指        天 真実
磯庭園船を動かす薩摩爺       八山呆夢
  笑ふ声にも福宿ります         〃
自販機に花の雨買ふ水を買ふ    整
  猫の肉丘ぷよぷよと春       らん

その頃はいっせいに母黄砂して    葉
  日畝に続くいっぽんの道       恭
俳諧のミッシングリンクはるかなり   整
  好きでもないし嫌ひでもなし   おとめ
寝転んで定紋ぶりの口説きとは    らん
  生まれ変はりて国愛すべし     葉
二枚舌三枚舌ありマントヒヒ      整
  天神さまの橋に雪積む       夢
産直の豆の湯葉にて屠蘇を酌み   真
  海の色ある都市計画課       虫
役満の人が購ふ望の月         恭
  頭痛腹痛歯痛落鮎         音

エピグラムさみしさみしと霜が降り   整
  梁に下がるは墨の縄にて      夢
粋に持つショートホープのけぶるとも  真実
  霞のなかに写真師が立つ       おとめ
散る花の真下でひらく相関図     虫
  大地を包む労働の歌        らん

「我らの仲間 貞永まこと氏を偲びつつ、無事満尾できましたことを心から御礼申し上げます。ありがとうございました。またいつの日か御拝眉を期して ー 前田圭衛子」

捌  

   前田圭衛子師
    俳諧師
   兵庫県神戸市在住

   『連句誌れぎおん』(季刊、現在62号)編集発行

連衆

   内田美子(連句人 神戸市在住)
      前田亜弥(西鶴研究家、連句人 神戸市在住)

   木戸葉三 (俳人 山口県在住)
   中山宙虫 (俳人 熊本県在住)
   古賀音彦 (歌人 福岡県在住)

   天野おとめ (連句人 八女市在住)
   天 真実   (連句人  同上)
   沢  都   (連句人   同上)
   山本伽具耶 (連句人  山口県在住)
   
山下整子  (歌人 八女郡在住)
   八山呆夢  (俳人 久留米市在住)
   東妙寺らん (俳人 八女市在住)
   姫野恭子  (ブロガー  八女市在住)

参照
  ミッシングリンク:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF

   

2008年10月12日 (日)

工事中の月

工事中の月

        2008/10/11 19:45 の 「後の月」

                      (JR久留米駅前にて撮影)

母の軒下

母の軒下

2008年10月11日 (土)

クラスメート

クラスメート

no one has arrived yet

the classroom  in which we  learn english on second wednesday evening

our teacher taught us “ i have a  dream”speach by martin luther king

the most touched sentense in it is

“you have been the veterans of creative suffering*”

*

創造的受難 状況に変化を生み出すための意味ある受難

参照は級友が折りよく貸してくれた『感動する英語!』文藝春秋社刊より。

by the way

i watched dvd  “g.i.jane” last night 

and i was  moved very much

the movie has a scine that a black soldier told to jane his this“creative  suffering”

cause he has found that jane is in the same creative suffering from being  a woman

2008年10月10日 (金)

わがまま、連句的。

思い出二つ。

ひとつ。
中学三年の時。卒業記念のコメントを編集する係だった。
友が「さよならの言葉は出発(たびだち)の言葉」と書いていた。それを私は「さよならは出発の言葉」と一直してしまった。友は怒った。当然です。ハッとして反省、ポキッと折れたかささぎは、自分の残すことばに偏屈な字で「独立」と書いた。

ふたつめ。
初就職でつまづき、二年もしないうちにやめて八女に帰り、役場に臨時職員として勤めた。ある日上司の係長から、これを清書しておくように。と渡された書類の、文章の中の一行が流れず、勝手に手をいれた。横着にもほどがありますよね今想うと。パートの分際でこのやろう・・と彼はおもったはずだ。

とうぜん、係長は怒るわけです。ふだん冗談ばかりを言ってる人でしたので、眉を少し挙げる程度の平静なしかしあったまにきてるのが見える怒り方。それまですかれてたのがこれを境にぶちっときらわれた。そこをしのいだ。

まだ残っているところをみると、二つとも、苦い思い出だったのだ。

1、http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_6dc5.html

2、http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_d404.html

3、http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-bbe9.html

2008年10月 8日 (水)

善根宿

先日、『平成連句抄  月と花と恋と』(三省堂)から、花の句のいくつかをご紹介しました。

そのとき、次の句の善根宿が気になって(といいますのは、知らない言葉だったからです。かささぎの語彙は多いほうだと想いますが、知らないものは知りません)、これは意味からいっても「全根」の誤植ではなかろうか。と思い、自分で勝手に善根を全根に変えてみたりしました。

花一樹善根宿を蔽ひゐて    石田 京

知らないことばはどんな宝石よりも魅力的ななぞ、気になりだしたら頭から離れなくなります。

ちょうど、東京のほとけぶちさん(同著編集者の1人)に用事があり、ついでにその件を確かめてみたところ、「善根宿」で誤植ではない。とのこと。
へえー。そうだったのか!ではこの句は釈教句に分類されるんだなあ。

私のイメージはさくらの大樹の根が宿の下を隈なく蔽っている、その根が心眼にありありとレントゲン写真みたいに顕現するというものでした。だから、一本の樹の全根だと思ったわけです。

さらに、だめだしのように、けさ、トイレに置いているサンカの本*(著者のかたには大変失礼します)のぱっと開いたページに、この「善根宿」が出ているではありませんか!

なあんだ。ふつうにあるんだなあ。私が無知だっただけか。と思いました。一つ賢くなりました。↓(しかも、これ季語だわ)

国語辞書との一致 (1~1件目 / 1件) 検索辞書:大辞泉 提供:JapanKnowledge

  1. ぜんこん‐やど【善根宿】別ウィンドウで表示
    修行僧や遍路、貧しい旅人などを無料で宿泊させる宿。宿泊させることは、自ら巡礼を行うのと同じ功徳があるとされた。《 春》

* 『幻の漂泊民・サンカ』 沖浦和光・著(文藝春秋)の
     第二章 柳田國男のサンカ民俗誌 の
     広瀬寿太郎のサンカ情報  のところです。
     103ページ。
「彼らは、木賃宿や善根宿に泊って・・・」
 

(この本で、魚のギギともあいました。吉野川です。)
    

荒籠のある川

荒籠のある川

八女市津江、矢部川。
矢部川城を挟んで川は分岐しますが、裏にあたる小さい流れのです。
主流にある荒籠が有名みたい。(知る人ぞ知る、川の流れの文化)
高橋甲四郎先生宅を訪問した日、約束の時間に間があり、そのとき写す。

あら、これもあらこだ!とブログにアップしてみて、気づく。

http://www.pacific.co.jp/div/tsukuba/05/200609_01.pdf#search='荒籠'
 http://homepage2.nifty.com/amanokuni/takekago.htm
 http://www5b.biglobe.ne.jp/~ms-koga/b-064-osen.arako.htm

記憶の川

吉津清子句集『清夏』から二句。

負ひきれぬ杉の冥さを蟇      清子
とどまれば人老ゆるらむ桃畑   〃

上記二句から導かれる一句。

雛祭杉の迅さのくらやみ川  飯島晴子

かささぎがとんでもないのは、へいきで記憶でものをかくこと。
おゆるしください。晴子句、正確な引用ではないかもしれない。

http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_690a.html

2008年10月 7日 (火)

むかでのたましい

弟の命日にむかでにさされた。
以来むかでの魂がじょじょになだれこんでくる。

ねむれない。

体じゅうから足が生えてくる。ぞわぞわぞわ。

八万足のこの古靴を脱がされし魂らアウシュビッツから何処へ
               やまなみ短歌会     平井 さなえ

ふとおもう。

保健所につれていかれる犬のこと。
毒ガスのスイッチを入れ命果てるまで見守る役の人のきもちを

ね。

ねむれない。

ぞわぞわぞわぞわ・・・・

『親鸞』

今朝の五木寛之『親鸞』、その挿絵。
山々の連なり。
その山襞の色、新聞だけが出せる微妙な翳。
記憶の深いはるかな地層に直に呼びかける。

後白河法皇。

昔読んだ、秦恒平の少年向けちくま蔵書の『親鸞と法然』だったか『後白河と法然』だったかだったか、題は忘れたけど、その内容をつれてきてもくれた。

毎朝読んでいるわけではない。思い出すとき、読んでいる。
新聞小説はそんな読みかたしかできない。
大河ドラマで平幹二郎が演じた後白河が蘇る。

あのおかたは、武ではなく、歌でこの世を治めようとなさっている。

こんな言葉を今朝の五木寛之ははかせていた。

秦恒平:http://umi-no-hon.officeblue.jp/umi.htm

2008年10月 6日 (月)

女優・入江たか子

二本の映画を見た。

一つは、1983年角川映画『時をかける少女』原田知世主演。
先日見た『転校生』の大林宣彦監督の大ヒット作であり、原作は筒井康隆ということだけ知っていた。アニメ版を見て、こっちも見たくなった。

なんとも懐かしい新鮮な映画。風景がすばらしい。
冒頭の瓦屋根の重なりの場面からひきつけられた。
坂の多い露地の道。長崎や尾道のような。
少年は記憶に残らぬが、原田知世が圧倒的な存在感。

そして脇役に入江たか子が出てきた!たか子は俳人石橋秀野の文化学院時代の同級生である。この年、計算すると七十四歳だが、和風美人だ。

もう一本は、1944年黒澤明監督作品『一番美しく』。モノクロ映画。
戦時中の昭和19年の戦意高揚映画に属するものであるが、まったくその手のあくどさを感じさせない。ひたすら女工の可憐さといじらしさ、真剣さだけが伝わる。入江たか子が、なんとここにも登場していた!水島寮母という女工たちの母親代わりともいうべき役回りである。時をかける少女から四十年のときを遡って、34~5歳の入江たか子に会うことができた。ああ、この年、まだ秀野も生きていたのだ。美しい。女たちが、一生懸命けなげでうつくしい。こういう映画を見せられると、かような国に生まれてきたことを感謝したくなる。戦争のいきさつはもうどうでもよい。勇敢に戦った男たちと懸命に耐えた女たちを信じたくなる。

何も知らず借りた二本の古い映画。
その両方で入江たか子に出遭う。偶然とは思えぬ私がいる。

入江たか子:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A5%E6%B1%9F%E3%81%9F%E3%81%8B%E5%AD%90

『一番美しく』:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E7%95%AA%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%8F

2008年10月 5日 (日)

雨のコスモス

雨のコスモス

秋霖の日々というより、まるで梅雨です。

けさの訃報欄にて映像作家・吉田直哉さんの死を知りました。
享年77歳。

「脳内イメ-ジと映像」文春新書 1998年10月

かささぎとは、この本一冊を買って読んだだけの接点でありますが、その文章が内包するものは連句と深く関連していて、教えらることがたくさんありました。れぎおんの「俗の細道」でだったか「連句的」にだったか取り上げて文章を書いた記憶があります。

あざやかな印象、それはとてもデリケートな話題、それも映像にのっける音楽と思想について書かれたものでありましたが、音楽批評の第一人者・吉田秀和と作曲家・武満徹との論争を興味深く紹介して余韻を残すものでした。どちらも自らの主張を掲げて、一歩も譲らなかったのです。そこがそれぞれ、芸術家のたましいの証明のように思えました。深い感銘をうけて、文章に記録した吉田直哉氏もまた。

ご冥福をお祈り申し上げます。合掌

2008年10月 2日 (木)

きのう隊員さんが現場で怪我をされた。
親指の爪がはがれる大怪我。
タオルを指にまき、青い顔で会社へ帰ってきた。

すぐ社長がおっしゃった。

常務、すぐ病院へ連れて行って。
(建築)現場で手伝いよったんじゃないと。
自分の仕事だけをしとけばよかったといね。

そうだったようです。
優しい彼は現場仕事を手伝っていたらしい。

労災は「自分の」仕事中の事故にしか適用されません。
仕事以外をやって出遭った事故に適用はされない。

失くした爪は、また生えてくるものでしょうか。

治療費、会社が持ってくれますように・・とかささぎは祈るのみ。

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