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2008年10月27日 (月)

今週の2作

1、「夕凪の街 桜の国」

ひとことでいうと、とても自然なひろしま映画。
これみよがしな反戦映画ではなく、核廃絶の熱いこぶしをふりかざしもしない。
なのになみだがぽろぽろこぼれる。それが、今風。長距離バスに乗りたくなるし、けばいラブホに一度とまってみたくなる。
終戦直後の時代を生きるヒロイン麻生久美子のけなげではかない風情と、対照的な現代を生きるもう一人のヒロイン田中麗奈の元気のよい三角眉がすばらしい。それと脇役の中越典子、このひときれいになったよねえ。あと、藤村志保。この女優さんはいつ見ても、きれいな日本人女性の品格を感じさせる。去年みた「二人日和」もほんとによかった。ストーリーは・・まあみてください。昭和三十年代の銭湯シーンがあるのですが、あれをみて、小学生のころ、街角で偶然みかけたケロイドのある人を思い出しました。
ケロイドというのは、千のことばで反核をかたるより、ずっと強烈なひとつのメッセージだと思う。

2、「 クイーン 」

エリザベス女王の、ダイアナ妃の葬儀をめぐる数日。
就任したばかりのブレア首相とのかけあいが徐々にすばらしい。
女王のふるまい、その心理描写。といっても、ナレーションが入るわけではない。ただ女優へレン・ミレンが淡々と堂々と演じる。見ていると、まるで上質の俳句を読んだときのように、自然に女王のひめたおもいがみえてくる。
母親をショッキングな事故で突如亡くした二人の孫を匿い、マスコミの好奇の目から逃れ、籠る広大な領地で、女王がひとり車を駆って浅瀬に突っ込むシーン。ここで遭遇した荘厳な鹿と情をかよわせる場面が、もっとも印象に刻まれた。

女王に皆がマアム(おかあさん)と呼びかけるのはふしぎだと思って調べると、ma'am は英国女王様という意味もあった
ブレア首相がこの一件でファーザーオブイングランド(Mr.Father of Nation)と呼ばれてうれしげな表情をするのもおもしろい。実物よりかずっとチャーミングな俳優さん。

イギリスと女王は立派だなあ。
映画がなければ、そうは思わないままだった。

ひるがえって日本の皇室をどう考えるか。なのですけどね。

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コメント

藤村志保さん、私も好きです。しゃべりかたがぜったいまねできない。これ、原作はコミックでしたよね?いちぶしかよんでないけど、あれだと思う。映画になってたんだ。両方とも見てみたいな。

「夕凪の街 桜の国」原作本は、例の社長一人従業員一人の会社の社長から借りてよみました。
戦争物は偏りがいやでもう食傷ぎみなのですが、かささぎさんのご推薦となれば見たくなりました。

中越典子、大ファンなんです。
mixiと言うコミュニティサイトに参加してるんだけど、中越典子ファン倶楽部に入っています。

佐賀の女性って感じがします。
一人旅が好きでその映画出演に備えて一人で沖縄の旅に行ったとインタビュー番組で言ってました。

本当に声も顔も話し方もステキです。

さくらさん。そうであります。同感同感。
中越典子、さくらさんがファンクラブにまで入ってるとは。あーびっくりした。笑

ところで。原作のまんが、みなさんよんでらっしゃるのですね。そんなに有名だったの。知らなかったよ。これから延滞DVD返します。二本を二百円でかりて、一日延滞で四百円。あーあ。

the QUEEN
で、印象に残った女王のことば。

duty first, self second
義務(公務)第一、私はその次。

りっぱな王のことばです。
とはいえど。
雅子妃のためになにか言い返したい。
じぶんがゼロになるまでがまんしなくていい。
じぶんがじぶんであるためのだいじなものまで手放さなくてもいい。
ぎりぎりの攻防。いのちの光芒をかけた。

チャールズ皇太子ともと愛人のおきさきが堂々と来日したニュースをみていて、不幸だったダイアナ妃のことを思い出し、複雑なきもちのかささぎでした。

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