無料ブログはココログ

« 洗濯機 | トップページ | 蝸牛 »

2008年9月 6日 (土)

親句、疎句

名残表    

春耕の島は真水の音がする  虫
   よかったですね、ところでなにが 整

熱弁の講演終わりぐったりと   兼
     参拝客のつづく杉並  さくら
外宮(とつみや)に
大宜都比売の祀られて  恭
  蜂の巣退治屋根裏を焼く   呆
潮風の波間に浮かぶハンモック   乙
  スプモーニから泡は生まれる  整

やっとパソコンを開けました。
ケイタイからだと「管見」ってかんじです。

おつしろう句をかえます。
見落とすところでした。
前句とよくついていた心太、でも親句が並びます。
しんく、そく。
前句と離れた疎句は、行間に断層を作り気分を変える。
この句は海のほうから岸を詠んでいる。

スプモーニ、泡立つカクテル。かささぎは酒をあまり知りません。
スプモーニという名前自体に泡立つという意味があるようです。

日本酒は秋だったりしますが、洋酒は季語ではない。
泡立つ酒には夏の季感があり、何かの予兆がありますね。

さて、最後の恋句がでます。
せいこ句は見事な恋の呼び出しです。
ここをだれに頼もうか。
そらんさん。
そらんさんは感覚的な句がとてもうまい俳人で、九州俳句での評価も高い。
あっと驚く句をだしてくれるにちがいない。
切ない恋をしてください。
人魚姫のような・・・
季語はいらない。

俳句をひとりで書いていく場合、私たちの年代ですと、もうほとんど恋句は詠みません。
ですけれども、潜在的な恋句への憧憬があって、それは年をとれば取るだけ、高まるように思います。恋をおもう気持ちと、死に近づくにつれ高まる奥深い叙情とは、重なり合うところがあるのかもしれない。この想いを解放してあげることが、最大の連句の使命ではなかろうか。と最近かささぎは妙に神妙に考えている。

欄外:

きのう選句した天草にからみ出てきたカイジンソウですが。
母たちがこどもだった戦前、虫下しの薬として、カイジンソウを先生から渡されて飲まねばならなかったそうです。小学三年生ころの思い出に、ある少年が、そのくすりがまずくて窓から投げ捨て、先生から叱られた。という母の思い出。かいじんそうは海神草とかく。

http://www.suntory.co.jp/cgi-bin/wnb/cktl.pl?ID=spumoni(スプモーニ)

http://www.rd.mmtr.or.jp/~radd/otsubo/ikimonotati2.htm(かいじんそう)

« 洗濯機 | トップページ | 蝸牛 »

コメント

連句理論で使われる言葉に、映像理論のモンタージュ(組み立て)があります。一見何の関連もないものが並んでいても、細い一本の線で繋がってる。
上記の場合、蜂の巣とハンモック。網状の残像。

また、せいこさんの恋前、別の句についた句をそのままいただきました。だからコラージュ(のりづけ)といえるかもしれませんが、ふしぎなことにこの酒の句はこっちのほうによくついたね。

姿見のなかで木綿を絹に替え

排水に流せぬ夜のなぞり方

ごめん

排水を流れぬ夜のなぞり方

ごめん。

打越に月がある。
夜は出さない。

こげんなっとる
9そらん恋長句
10恋短句
11秋の月
12秋短句
名残裏
1秋
2秋か雑
3・・・・

そらんさんへ

えっと。乱れてくださって結構ですから。行儀よすぎです。ぷちっときれたぐらいでちょうどいいです。
最近出た三省堂の「花と月と恋と」から、おっしょさんの前田圭衛子のどきっとするような恋の句をいくつかひろってみますね。

竿秤粉屋の俺に嫁は来ず
かも知れぬ人抱くやうな隠(こも)り酒
追ひかけて不意に寂しき石となり
魚津色町ひくひくとする
うつくしき嘘もて死ぬな潮騒ぐ
逢ひたくて無重力なる胸騒ぎ
葱さげて逢ふありふれた恋

まだ沢山ありますが。すこし採りました。恋句の前田といわれるだけあって、多彩で生きがよくて洗練されている。まさに業界一。
魚津色町の句のエロチシズム、葱さげてあう句のなんとも皮相な表現。ありふれてるどころか、切羽つまった不倫をさりげなく描写することで俳諧の生命を獲得している。この句が出た現場にいたのですが、おおお・・・とうなりました。こんな句がふっとづるようになるまでに、あとどんぐらい修行がいるだろう。

追加

帯の一句。

乳の谷間で有無を言わせず 圭衛子

ひぇ~・・・このどはくりょく。おっぱいこわい。ひんにゅうひめのはうなるしかなかとです。いやあこうさんこうさん。

雨来れば乳首がふせる写真立

声帯のうらまでみせてのぼりつめ

逆光の砂上で深くなる愛撫

口先の軽い男が這わす舌

おお~。朝から色の濃いことよ。一度お会いした宙虫さんの顔をおもいだそうとするけど・・・忘れてる。どれもすごい迫力。さばきのゆくえは、さて・・・

潮風の波間に浮かぶハンモック   乙
  スプモーニから泡は生まれる  整
○○の裏まで見せてのぼりつめ  宙

一句目。写真立てを伏せる。裸の女。どういう設定なんだろう。菱見ゆり子みたいな色っぽい未亡人が雨の日に欲情してる?この句に雨は不可欠で、でもその雨が邪魔で。それがなければ風情としてはこれが一番かもしれない。
逆光の砂上は三句がらみで使えない。月が近い時は光ものや雨を控えること。月がでにくくなるから。
四句目は口先の軽いと言う言い方が変。口先だけの男、口の軽い男のどっちか。口軽く身軽く手軽く持ち帰り。←これいい。さんまさん。いつか使おう

最後の恋の座でありますから。
声帯の裏までというのでは身も蓋もない気がする。
人生の裏側の暗喩としての表現なんだろうけどね。○○に何か他のことばを埋めればもっと深い恋句になるような気がする。抽象的なことばがいいか。
四句すべて、匙加減多め。
もっときっとナノグラムの世界なんだろうよ。前田師なら一直まで的確になさると思いますが、私はまだその域まで到達していません。
一日考えて見ますので、みなさんもお願いします。
すぐれた恋句はばれ句と紙一重だろうとおもう。

立ち眩みよろっとこけて肌を追う

四畳半引くに引かれぬ畜生

やさしくも棘ありありに身をよじる

雨の午後帯解く音子守唄


どうせ、没やろな(笑)

真鍮のうらまでみせてのぼりつめ

ブラインド越しの目と会う木曜日

つまさきの蜜がたらりと水曜日

縄痕のかすかにうずく金曜日


もう、こわれてしまう。
このままじゃ。

なんだか季語を使えないと思うようにつかめないね。

肩越しの鏡のなかにいるけもの


渡辺淳一『静寂の声ー乃木希典夫妻の生涯』をひらいてみたりした。
まれすけは長州の軍人で豪遊の人だったのが、ドイツ留学後禁欲の人になる。嫁のお七(のち夫にいわれて静子に改名)は政敵薩摩の出身。嫁いだ日から始まる姑の目の監視の中での奉公人みたいな暮らし。はじめ夫に好かれてはいなかった。
女大学の世界。儒教のおしえの世界。
裏をかえせば誇りの処理の仕方を学ぶ世界。

潮風の波間に浮かぶハンモック   乙
  スプモーニから泡は生まれる  整
緋縅の裏まで見せてのぼりつめ  宙


上記は私の考えたものですが、さほど色気がないのが難点。虚勢をはってる人が素直になったかんじですかね。
ばどさん。四畳半迫力。字足らずも効果的。
そらんさん。最後のけもの句はさまになったね。
でもせっかくだし、これでいきます。
つぎはだれにたのみますか。
恋句。さくらさん、やってみますか。短句です。自由にどうぞ。季語に頼りたいなら秋の季語を使えます。真正面を向いた句がいい。すなおなへたな技巧のないおとめのような一句。

肩越しの鏡のなかにいるけもの

そらんさんの根性の句って気がする。これ没にしちゃうの?もったいないなあ。


四畳半引くに引かれぬ畜生

これ、確かにいい。ばどさんらしい。

わたしも「けもの」句、いいなあとおもっていたのです。でも、流れからするとそうなるのですね。10月の前田先生との出会いが待たれると同時に、こわいなあ。

整子、ぼん。ぼつにしちゃいかんかった。。。と思いながら朝飯の用意して弁当三つ作って。ひおどし句は一句だけでは恋句になれないからです。
そらんさん、ありがとう!!せいこ、ぼん。ありがとう。
ともよ。くそったれなともたちよ。ぐがーっつありがとおおお。

潮風の波間に浮かぶハンモック   乙
  スプモーニから泡は生まれる  整
肩越しの鏡のなかにいるけもの  虫


でも次はさくらさんに是非よんでもらいたいです。恋という字を入れてくださってもいいとおもいました。

句のもつ生気、というかナマのちからというか。それだけをみたら、ばどさんの四畳半はすごい。

けもの句はね。
いいんですが、どこかにありそうで。ちょっとまって。
ちょっとまって。考えさせて。ここで妥協したらまがる。


ここは捌きに一任です。
作品の質を高めるためになら、
そらんさんも納得してくだるでしょう。

そらんさん、孕み句としてとっとこうね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 親句、疎句:

« 洗濯機 | トップページ | 蝸牛 »

最近のトラックバック

2020年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29