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2008年8月24日 (日)

伊藤白鳥氏死去

山口の俳人・山本伽具耶さんの所属する俳句誌『鴫(しぎ)』主宰・伊藤白鳥氏が、12日に突然亡くなったそうです。高齢でしたが、まだお元気でいらっしゃるから、伽具耶さんに頼んでいつかお会いして、石橋秀野の句集にある句の背景などをお聞きしたいものだと思っていました。
でも、それはもう、かなわなくなってしまいました。

伊藤白鳥句集「卍」について去年一月に書いてます。
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_9c11.html

上記引用の一句、

豚小屋のにほひ切なし初社   伊藤白鳥

この句をもっと語りたい。
季語の「初社はつやしろ」は初詣とおなじですが、この一句の座五が「初詣」であれば、句のもつハリとコシみたいなものが一切なくなる。それほどまでに、初社の社が生きている。
豚小屋という人くさい家畜が、神社という聖なるものを据えることでいっそう身近に生き生きと脈打つ。そして、その匂いを「切なし」ととらえた俳人のこころに私も切なくなる。それは、日本がまだ貧しかった時代を思い出させるにおいでもあるからだ。

この一句の背後を、白鳥氏にたずねてみたかった。

かささぎは残念です。

       合掌

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