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2008年6月 2日 (月)

九州俳句の野生 その2

うららかやみんなが落ちる街の穴 中山宙虫 

銃身磨くべし白葱になるまで  池田守一

生きるとは影をもつこと青あらし 松下けん

飾られて雲を見て居り祭馬  池内和子

春光や柩に未来あるごとし  山下惠子

野生馬も風読む都井の野焼きかな 日高二男

揚げひばり地獄見てきし高さかな 河野輝暉

母里の桜蕊降る古道かな  南 瑛子

天孫の楽師たるべし揚雲雀  布施伊夜子

批評をそれぞれの県の代表のかたがなさった。
うららかや。みんなが落ちる街の穴。
一人が落ちるのではない。みんなが落ちる穴。
その諧謔性と批評性とを買う。街の穴とはなにか。
マンホールやあなぽこではない。明るくさえある歪。

銃身磨くべし。白葱になるまで。
倒置法の強い響き。
身のどこかに銃身を蔵していなければならぬ。
そしてそれを常に磨いておかねばならぬ。
撃つべき時に撃つために。
たとえこの身が老人に成り果てても。
(これ、かささぎよみです。)
評者は、銃身を白葱のように柔らかく甘く無力化しよう
と、句の底にある反戦思想を読まれます。



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