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2008年5月23日 (金)

チェリーボーイのように

同窓会の講演(講師・天野周一師)はとても楽しいものでした。ざっと講師の主張を紹介いたします。

「こどものしあわせは家庭の幸福から。いま、それを守るためには絶対的に妻の機嫌をとる必要がある。

夫たる者、夫婦喧嘩にけして勝とうとしてはならない。勝ってはならない。勝たない。これを非勝ひかつ三原則として日々つとめるべし。妻の話を聞こう。このくそばばあ、うざい。とおもっても、けして顔に出してはならない。声にだしてはならない。日々どりょくしよう。聞いてなくても聞いたふりをすべし。あいづちの、まじ、てか、だよね、の三点セットで、なんとかしのごう。」

というおもいがけずも濃い内容でした。
主義主張に一本しんが通っている。と感心して聞いてました。
おわらいみたいなその軽さも効果的でした。

同窓会のうちあげのときに、元サッカー部の山田くんがそばにきたので、この講演の感想を思いついて尋ねてみたところ、彼はこういいました。
「講演会のとき、あそこまで言ったら、おんなのひとはいやじゃない。いくらなんでも、ひどいんじゃないかなと思った。」

私が大笑いして打ち消すと、真面目な顔でこんな話をしてくれました。

「いまね、おくさんがあいてしてくれんちゃん。」

えーっなんで。

「学校でしょ。それからサッカーでしょ。またサッカーで遅くなるわけ。であしたがきて、また学校。サッカーまたサッカーに学校」

なるほどのう。じゃいつ息抜きするの。

「こどもがすきなん。かわいいよね。」

そりゃま、そうだけどさ。どっかであそばないと、身がもつまいが。

「おくさんにきらわれてるっちゃん。」

そうだろね。そりゃうわきもされるかもね。

とらんちゃんと二人で両脇からうんとおどしたんですが(笑)、なんだか、この人の言ってることが他人事とは思えず、じわっと身にしみて、あとからあとからかわいそうになってきて、家に帰って思い出しては、まじやばい。余計なことをいってしまったなあ。いくらなんでもな。と悔いているのであります。おもえば、どなたにもこころあたりのある話ではないでしょうか。それをよりによって笑うなんて、ひどいよね。いま、チェリーボーイのようにはずかしい。

チェリーボーイ。

童貞をバージンというなんてこと、じつは大石政則日記を読むまで知りませんでした。海軍俗語辞典にその略語の「バー」があり、意味は童貞。男ばかりの世界で、どんなふうにバーが扱われていたのかと考えています。うちの下の子はサッカー部でしたが、サッカー部というのは、野球部と違って野暮じゃないんですよね。あかぬけている。まるで日本陸軍に対する海軍のようなかんじといいますか。次男はおそろしくおませだった。まいにちどんなはなしを仲間とはなしているかしら。と思う間もなく、さっさと少年から青年に脱皮しました。でも、みながみな、そうとは限りません。ちょうなんはまた、ちがう。とても内向的だし、そうじゅくではない。ふと思いついて、ばかはははききました。あんた、どうてい。すると、意外にもまともなこたえ。うん。はあ~21で。とおもうばかははであったが、いっぽうさもありなん。と妙な安堵感もある。

俳句評論で有名な山本健吉のさいしょの妻だった石橋秀野のことを調べていたとき、親友だった田中澄江の本を読みました。この人の夫だった人は健吉と同じ慶応の同級生だったのですが、まじめで、すんごくかたい劇の脚本を書く人でした。それで、澄江さんは、この人もまたまじめな働き者で、三十過ぎまで童貞だった夫と結婚して、夫の収入のすくなさを責めず、必死で働きおかねをかせぎ、夫こどもを食べさせたと書いてました。とても立派ないなかの家のむすこなわけです、田中ちかおさんは。澄江さんもまたそうです。たしか聖心の先生をしてました。おとこのうわきはきたないとおもう妻。けしてうらぎらない夫。そういうひとたちもなかにはいるんです。すべてのおとこがひといろってわけでもないのだなあ。いろいろあるなあ。それはそのちがいはどこからくるんだろうかなあ。

とばくぜんと考えている、きょうこのごろであります。おわり。

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コメント

ちょっとだけ覗くつもりだった。
コメント入れる時間もなくて。

でもひとこと。

ヤマダ君。かわいい。思わず、笑えた。

ってことは、つまり、男って結構オクサンが好きなんかなあ?オクサンに好きでいて欲しいのかなあ。

追伸

ばかはは、聞くなよ、息子にそんなこと。

ばかはしななきゃなおらないんだよ。

そうでしょ、やまだくんてかわいいね。
話をしたのははじめてです。
なんとなく電柱とおもってた長い間。笑
それから、丸山消挙。よっぱらってビールこぼしてた。やはり的確な俳号だったなあ。このひとにピンクのシャツ着せたい。きっと似合う。ひとり白いスーツとか着ていた。まっしろじゃなくてオフホワイトの。よめさんがむかえにきていた。笑

息子とそんなハナシができるオープンなばかはは。笑
ある意味、うらやましくもあります。
わたしが息子にそんなこと聞こうものなら、たぶん、1週間はシカトされることマチガイなしですね。

丸山消去さんのおくさん、同窓会に来てたから誰かに紹介したんだけど、強固はんはおらんやったんやね。
か~わいか女性ですが、顔に似合わず、男らしい性格、そのうえ酒豪です。爆

きっと、ピンクのシャツが嫌味なく似あうと思いますよ、彼はそんな男です。

二次会はいかず西田君を駅まで送り、らんちゃんを家までおくりとどけた。
にしだの音楽センスが自分はすきだった。かれはブラスバンドの批評をした。私が感じたこととまったくおなじだった。あのイケメンにいちゃんが指導者なら、もちっとうまくなきゃいかんのだが。ともいった。そやなあとおもいつつ、、あの独奏者は少々独善的ちゃうのんとおもった。かれのおかげで長いことめしくえんかったなあ。ひもじかったなあ!でも、たべながらだと座がみだれるしな。むずかしいとびいりだったね。きれいな演奏だっただけに、そのアンビバレントな葛藤(どこがじゃ)がむなしくのこった。にんげんだもの。結論。

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