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2008年4月11日 (金)

大石政則日記 その26

昭和二十年四月十一日

○六三○ 士官室に集合、司令と共に会食。八時過ぎ発進、本田氏母堂外見送りくださる。三○三号偵察は小野寺少尉、一区隊の三番機なり。
行くに従い雲益々多く、一番機の変針甚だし。また長い間飛行機に乗らざりしため技倆(技量) にだれあり。久留米・出水の上空を通る。
途中潤滑油風防にべっとりかかりて良く見えず。南九州に入るや視界・気流よし。無事到着。エプロンに帰着するに甚だしく横風に左に回される。初めての経験なり。
一三○○より明日の攻撃予定者に対し飛行長、山田大尉より話あり。予は第三区隊長機にて責任極めて重し。予一人死するは易し、されど列機あり。明午前○時を期し菊水第二号作戦開始。
和気部隊は十一時より発進、味方戦闘機の前路掃蕩中に突撃。
目標はA(空母)またはB(戦艦)、輸送船は多くは空(から)なる故、満載状態のものを選んで突撃するように、他に操縦上全般的なる話あり、山田大尉は航法に関して話す。予は眠くてならぬ故、居眠りせしため如何なることを言われしや知らず。
十六時に天山、九七艦攻の雷撃隊発進、見送りをなす。それより宇佐空、姫路空の特攻隊員に対し、十航艦長官の視閲あり。一人々々官と氏名を名乗りて敬礼を行う。夜七時より士官室にて宴あり。早
めに休む。入浴、着替えは言うも更なり。
渡辺少尉曰く「大石は何時もと少しも変わらんな。他の者は目の色が違ったり、そわそわしているのにな。やはり純な人は違うんだな」と。果してしからば予の明日の必中や更なりというべし。

『ペンを剣に代えて』 (西日本新聞社刊)
特攻学徒兵海軍少尉 大石政則日記
          大石政隆編より
表紙写真のある紹介記事:

http://www.geocities.jp/masa030308jp/penoturuginikaete.htm

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コメント

彩雲の写真送ったら迷い子で戻ってきました。私にメール下さい。

このコメントにわたしのアドレス貼り付けたのですが・・・・えーん
sato-28-kono@m3.gyao.ne.jpです。
わたしのブログのどこにもあなたアドレスが見つかりません。ごめんなさいね。
HPの表紙の左上の緑の葉っぱからメールが送れます。

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