無料ブログはココログ

« 大石政則日記 その11 | トップページ | 春の嵐 »

2008年3月18日 (火)

大石政則日記 その12

三月十八日

敵機動部隊、日本の近海に出現、先ず鹿屋、大分を空襲、第二波の宇佐来襲必須と見られければ、当隊、早速空中退避準備に入る。艦爆は飛行隊長、艦攻は山下大尉指揮官たり。
予も学生の身なれども、二大隊、四中隊、四小隊三番機操縦を命ぜらる。六二四号機体は新しく自信あり。山下大尉より「もうあと二時間すると第二波がやってくる。その前に艦攻は全機第二美保に撤退、機を見て宇佐に帰還、燃料爆弾を積み、特攻隊となって敵空母に突込む予定なり、しっかりついて来い。不時着した者は勝手に処置をやれ、云々(うんぬん)」 と予もこれにて最後となるやも知れずと覚悟を定め、家に葉書を袂別状のつもりにて認(したた)め、シャツを更め、一種軍装を下に着し、竹内大尉より贈られし白のマフラーを巻き、禎子(妹)に貰(もら)いし「マスコット」と「裁縫道具入れ」をポケットに入れ、カバンと軍刀を機内に収め、整備兵を後席に一名乗せて、艦爆隊の発進に次ぎ発進す。関門上空にて脚を下し味方の識別を行う。それより日本海を海岸伝いに向う。レバー固く、操縦桿の重かりしと、小便の耐えられざるとに苦心をなす。筩温(とうおん。シリンダー)、湯温(ラジエーター)、動力計器すべて申し分なし。約二時間半にて第二美保(鳥取県)に降着。艦爆は一機(山下中尉。整備兵)相島付近にて不時着、二名とも戦死す。
24号は終始エンジン調子良し、筩(とう)温190度、湯温60度。士官舎にて一泊す。学生六名一室。

『ペンを剣に代えて』 (西日本新聞社刊)
特攻学徒兵海軍少尉 大石政則日記
          大石政隆編より
表紙写真のある紹介記事:

http://www.geocities.jp/masa030308jp/penoturuginikaete.htm

今朝、いそいで打ち込みました。ブログココログのメンテナンスがあり、もう見直す時間がない。参照など、いろいろ付けたし、されど時間なし。

相島へ、学生時代、二度わたったことあり。無医村研究。社会部在籍。

« 大石政則日記 その11 | トップページ | 春の嵐 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/6513/11477703

この記事へのトラックバック一覧です: 大石政則日記 その12:

« 大石政則日記 その11 | トップページ | 春の嵐 »

最近のトラックバック

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30