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2008年2月18日 (月)

 季刊 八千草 如月号

果報は寝て待つてゐるもの牛日は   
               有馬朗人

車椅子一回転し初日観る 
               有馬ひろこ

有馬文部大臣のときにゆとり教育が始まったのだと思うと感慨深い。全てがこのかたのせいではなかろうに、教育荒廃の元凶のように責められて、肩身がさぞやお狭いことだろう。以前、北冥の魚の句でも初めて知る言葉に出会わせていただいたけれど、この正月の句でも「牛日」なることばに初めて出会わせてもらった。ぎゅうじつ、正月五日のことらしい。のどらかな季語、のどらかな句意。 

新たなる川

         山元志津香

わが丈をくきりと染めし初茜
若菜野や新たなる川流れだす
色変へぬ松が知ってる昭和の火
石鹸を洗ふ日もあり芋嵐
パヴァロッティのアリアをたたむ秋扇
付け文といふ昔日や葉鶏頭
栗名月くらしの音も減ってきし
をとこへし気概はいつも生半可
笑み損ねし柘榴に止まってゐる時間
沢胡桃しばらく聴かぬチャイコフスキー
少女らのジェラシーほどや茨の実
舞茸の舞いすぎて芯なくしたり
から松降る加齢の迅さ金ン色に
秋深しチェンバロ洩るる礼拝堂
おもかげの湧くよ積るよ解くセーター
 
会津
八一忌や散りちるもみぢ仮名のやう
海底の愚痴をきくかに喰む海鼠
短日の大きく使ふ草帚

先年の句で、

「夫郷にまだ知らぬことちょろぎ噛む」というのがあり、ちょろぎという九州人には珍しい季語とともに忘れられないのでありました。

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