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2008年1月25日 (金)

犬死

15日夕刻、明治大学紫紺館であったアメリカ大統領選を百倍楽しむ法という名のフォーラムで、手嶋龍一氏が司会者の阿部重夫ファクタ編集長の求めに応じて話してくださったアメリカ予備選のおはなしのなか、もっとも印象に残ったのは次のようなくだりでした。

ヒラリーはここぞというときに圧倒的な力を発揮して窮地を脱する能力をもつ。すくなくても(手嶋さんは「少なくとも」とはおっしゃらないのです。なぜでしょうね、それかなり気になる)今まで二度もだめ夫の窮地を救った。対するオバマは、この人はまだ46と若いのですが、人間的に出来た人で、こういう場面を手嶋氏は眼の前でみたそうです。ある老婦人がイラク戦でなくなった息子を「ではわたしの息子は犬死だったのでしょうか」といって詰め寄ったとき、かれは彼女をぎゅうっと抱きしめて、「いいえそんなことは決してありません。あなたの息子さんはお国のために尊い命を捧げられたのです」と言って慰めたとのこと。それがとってつけたものではなくて、本当に真情がこもっていたといわれました。

こういう話をじっさいに聞いてますと、手嶋さんがいわれるように、あめりかという巨大な国家(選挙法ですら、州によってそれぞれ異なり、全部知ってる人など一人もいないとのこと)のふところのふかさに思いを馳せることができます。

ひるがえって日本はどうか。

おなじ日の昼、靖国神社におまいりしてきました。
犬死とよばれる死に方をした兵士たちをたくさんまつってあります。
さくらさんのコメントで、その日参道である事件がおきていることを知りました。報道は一切なく、闇に葬られたようです。動画がありましたが、ことばがききとれませんでした。

 昭和館出て靖国の青き踏む  恭子

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コメント

うーん、遺族はその一言が聞きたいだけ。 
イラク戦争に反対した民主党だろうが賛成した共和党だろうが関係ないことだよね。 

手嶋さんの細くて優しい目とソフトな声が聞こえてきそうです。

日本は犬死と決めたら反対意見を許さない、要人が言おうものなら寄ってたかって引きずりおろす。

何でも柔軟に受け入れるあいまいが好きな国民性なのに、その一点に関してだけ一方的になびくのは戦中も今もマスコミ誘導のせい。
完全にマスコミ誘導に載せられていながら、自分で調べることもせず戦中のことを批判するのはこっけいだと思っています。
この話になると熱くなるのでこの辺で。

さくらさんのおっしゃることよくわかります。
わたしは手嶋さんのこのはなしをきいて、うちの99で死んだねんねばあちゃんも、きっとだれかにそういってぎゅううっとだきしめてもらいたかっただろうなあとおもいかなしくてたまらなくなりました。いなかの最末端の、階級もいちばん低い兵士、座敷には亡くなって何十年もたってから、姫野正義を勲八等から勲七等に叙す、と恭しく書かれたおおきな賞状が掲げられてました。池田総理のころのしろものでした。きっとなんらかの政治的なかけひきがらみのものだったんじゃないでしょうかね。それは私が幼稚園のころ死んだ茂平じっちゃんが上京して、靖国神社へ参拝した団体写真の横にあって、寝るときに眼に入る位置にあった。それで、いつも兵隊おっちゃんの器量のいい顔の写真とそのこどもごころにもわかるおあいそのような賞状と、靖国神社のモノクロ写真とをセットで記憶し、いつかおとなになったら靖国神社に行くんだとおもってました。

池田総理ではなく、佐藤栄作総理時代、昭和40年2・27付の表彰状でした。まだちゃんとありました。「日本国天皇は・・」で始まります。
やっと先日公園通りの古い写真館へ、長男に兵隊おっちゃんの古い遺影をキャビネ版に修正してもらうよう言付けました。はじめてまじまじと写真を見て、全くのひらではなく伍長だったことをしりました。★が一個ありました。父は養子ですから、そのせいもあって、あまり知らないのです。

その勲何等とかの賞状はうちにもありました。
戦死後わずか3年で母は新しい養子を迎えた(私の義父)ので、遺影は仏壇からいつの間にか消えていましたが(きっと祖母が気を使った)その賞状だけはもらったころ掲げてありました。
勲章は最近私が仏壇の引き出しから取ってきました。今の実家は雑な家で何されるかわからないのです。
このまえ母が東京へきた時、靖国神社の遺影を見せたら、よその家で写真があるという話を耳にしたら靖国神社へ預けなさい・・・とアドバイスしようなんて言ってかえりました。

そのとおり、佐藤首相の時期です。

さくらさん。やっと事情がわかってきました。当時はそういう家族、夫婦が多かったのですね。
しかし、養子っていう制度もつらいものです。母上もおつらい目にあわれましたね。いうにいえない思いがおありでしたろう。

雑な家かー。なんかギクリとした。ちゃんとしますから、ほとけさま、どうかこらえてくださいまし。(いま、あつひめがあってて、夫が泣いてみてるだよ。)

母のことそう思うでしょう?
周りのみんなが家の犠牲になってくれたと心の中で手を合わせてきた訳ですが、その感謝の気持ちをぶち壊すような生き方をして85歳まで生きています。


なんかしらんが、がぜんきょうみがわいてきた。

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