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2008年1月16日 (水)

FACTA

ごくうすいピンク色のシャツに紺色のスーツ。

昨日の夜のあべしげさんのいでたち。派手では全然なく、ひかえめな人であった。いつか書いたことだけど、俳優の奥田瑛二とサザエさんちの磯野波平を足して三で割ったような感じ。そして、あとは剛直な知性ではなく、やわらかなやわらかな知性を感受した。
情報誌FACTAのフォーラム参加を決め(ファクタを購読しているわけでもないのだが)、心苦しくも会社にうそをついて(夫がやまいにかかりましたといった。じっさい彼は風邪ではあるのですが。夫、ごめん。だしに使って。それと会社もごめんなさい。またあしたから現場でもなんでも立ちます)。二日間の休みをとり、さっさと出てきてしまった。誰にも言わず。

東京。何度きても電車に乗り間違う。行きたい駅になかなかいけず、長い階段や通路をうろうろ。なのに、困っている人からはすがられる。黒人青年から「きょうばしってどういけばいいのですか」 ときかれた。差出された名刺には確かに京橋とあるのに駅がないのだ。東京の人みたいなかおの人に尋ねたけど、知らないから駅員さんにきいてといわれた。役に立たずに申し訳なかった。でも、目が遠いおばあさんの役には立てた。路線の複雑さ、駅構内の不親切な構造(ことに飯田橋)、それを度外視すれば、東京はとてもきれいだ。ごはんもおいしいし安い。御茶ノ水の明治大学近くの場所だったが、うろうろしているうちに横丁の小さなビル三階にある麦ご飯を自由におかわりできるごはんやさんを発見。(「牛タンねぎし」という名前だった。狭いのにゆたりとしていた。)こういうのがあるから一人旅は楽しい。

フォーラムの話題はアメリカ大統領選。
すごく面白くて、会場の雰囲気もとても真剣で熱かった。隣にいた大学生の青年にたずねてみた。どうしてきたのかと。すると彼は、阿部さんがすごいからって答えた。テレビにでた阿部さんをたまたま見て、へえすごいなあと思ってファクタを購読するようになった、と彼はこう答えた。購読者だったのだ。へえ、そういう君はすごいねえ。とても真剣できれいないい目をしていた。熱心にメモを取っていた。そういう人ばかりがいた。自分もふくめて。笑

アメリカ大統領選って、オリンピック開催年にある、マラソンよりも長くて過酷な長丁場の「興行」なんだって。みどころはなにか。うまはどううごくか。賭けるものたちの心理は。そんなふうなきりくちでみるためにはかの国をよく知っていなければならない。豊富な体験をもつ手嶋龍一氏(このかたもソフトで面白い人でした)や現地在住の実務者(重要な点だけをとつとつと述べられた)を招いて、かれらに語らせるというスタイル。わくわくした。アメリカの底力も、国際政治の場でのもののみかたもわかりやすく啓蒙してくれた。と同時に今の日本のあやうさが次第にみえてくるようにもなる。

ジャーナリズムがなんの役にも立たないときに、きっちりとしたものの見方をうち樹てること。ー これはすごいことだ。

改造社を興した山本実彦がやったことにすこし似ている。
かたちはちがうけど・・ね。

※ FACTA編集長阿部重夫ブログ:http://facta.co.jp/blog/

(この人の仕事も早!昨夜のフォーラムについてもうアップされてます。私はこの文章を千駄ヶ谷の青年館で今朝起きてすぐ、えーとまだ暁闇のころに打ち込みました。青年館、サービスがいいです。パソコンを千円で貸し出してくれます。ますます大好きになった。また隙があれば行こう。あ、隙があればじゃなくて、機会があれば。それとお金。笑)

※ 山本実彦:http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0722.html

(松原一枝氏のこの本は私ももっているが、それを鮮やかにまとめあげ、要所要所のみどころを的確に抑えて見事。松岡正剛ってすごいね。でも、そうじゃないときもたまにある。)

かささぎの旗:阿部重夫関連:
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_c804.html
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_c273.html

http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_79fe.html
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_c72b.html
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_97c8_1.html

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コメント

うは!すごい早業。

またまた脱兎のごとく東京を駆け巡ったんですね。
面白そうなイベント、そういうのは誰にも言わず私もこっそり行くことあります。

リンクの写真、まさに紫紺館の周囲です。

今日もまだ咳がひどくて朝は起きられませんでした。


さくらさん。靖国へまず参拝したのです。そのとき、電話しようかなあとちらっと思ったのですが、風邪がひどいと書かれていたので、遠慮しました。
昨晩も電話したいなあと思いながらも、遠慮しました。さくらさんのお父上の遺影に対面してきましたよ。政則さんにもね。他人とはおもえないです。

参照に一つ付け加えました。連句作品ですが、関連しているので。(阿部重夫関連5)

阿部重夫と言う人、以前からhimenoさんの心を捉えて話さなかった人だったんですね。
そうまで言われると関心持たないわけにはいきません。やっと本屋さんなどうろつく体力になってきました。でもきつい。
FACTAって雑誌見つかりませんでした。
男性誌分野ですよね。

さくらさん。ただいま。
阿部重夫を意識したのは去年、1の記事をふっと書いたときです。でも、そういわれてみると、道端に落ちていた新聞を偶然ひろって読んだ十年前から惹かれていた。著書を読んだこともないし、ファクタも読んでいない。なのに東京までどんな人か見に行った。お金も暇もないのに・・。子は受験だし、もう一人の子は就職出戻りで、また大学へいくというのに。ああ、おかねはどうなるの。おしえてー。(田んぼをうりとばすというてもあるなあ←これを言ったらころされる。父の口癖、おりの目のくろかうちはじぇったいたんぼはうらんぞ!)

そうそう。ファクタを一冊もらえたんだよね、っていうか会費に含まれていた。ぼちぼち読んでいるが、ええっ本当、そりゃすげえな。って内幕まできっちり取材してある。受け売り記事とかちょうちん持ちの記事とはあきらかに一線を画する。これがジャーナリズムたい。ちゃらちゃらした記事はひとつもない。いや、あったな。一つ。それは俳句の記事。角川春樹についてはほぼ私の思っていることと同じなんだけど、書き方が気に入らない。おれさまにかかせてくれんかなあって思った。それにもう俳句の時代ではないんだものね。連句、俳諧の時代なんだ。部分ではなく全体ってこと。あべしげさん、そこんとこ、よろしく。連句時評を書かせてくださいまし。無給でもいいから。
ファクタは本屋では売ってないようです。

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