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2007年10月29日 (月)

天上の乳房

また、うんと不謹慎なはなしをしていいですか。
うまれつきの漏斗胸で乳房も小さいことをずっとコンプレックスにしているものにとって、乳がんで乳房を失って乳房を再建手術するひとのことは、むしろうらやましかった。(だって堂々と整形手術ができるんですから。)

それが、ごく身近な人が乳がんをわずらって乳房をなくし、神の手とよばれるおいしゃさんの手にかかって乳房再建をしたのをかいま見ると、そくそくとその悲しみといたみが伝わってきて、なんというばかなことを自分はうらやんでいたんだろうと、ものすごく反省させられる。

今号の「女性自身」の辻仁成のエッセイにこのことが書かれていました。パリの街角に大きな大きな上半身ヌードがかかっていたんですって。思わず目が釘付けになってよくよくみれば、それらは、乳がんで乳房が片方なかったりする女性たちの写真なわけです。フランス健康省の乳がん撲滅運動のポスターであったそうです。

もしやこの句は・・と思う一句があります。引きます。
作者は室蘭在住です。数年前までは大分県におられました。とても美しいかたです。いろいろとあまえておはなししたくなる、でもそれははばかられる。そんな句です。(十年ほど前いちどたちきの新年句会でお会いしたことがあります)。

天上へ行けば逢いたき乳房あり 宮川三保子

  (『樹句集』、樹創刊15周年記念アンソロジーより)

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