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2007年10月31日 (水)

さし色

又きょうも現場だった。一週間に一度くらいならいいんだけど、きのうも今日もとなるときつい。きのうは一時間半くらい立ち、今日は八時半から二時半まで。その間休みがないんですよね。ずっと立ちっぱなし。それに、日焼どめしていても焼ける。手も軍手の真白のをしていますが、どうも焼けるのです。ユニフォームの襟元に紫のタオルマフラーを巻いて、首が焼けないようにしてる。これ、きれいな色で綿百%のちぢみ加工、五百円でした。なんでも洗濯が利くのが一番。建築現場ってまったく色気がないところ。さし色は大事だとおもう。きたない色ばかりの世界でちょこっとのおしゃれは、ゆとりをうみます。まよなかのぞうきんみたいな警備員にはなりたくないよね。プライドをもって仕事したい。サービス業だし、いっしょけんめい安全に配慮して、お客様によろこばれる仕事をしたい。

あしたはやっと少しひま。でも請求書書く仕事がたまってる。わが社はすべて手書きというのが気に入っています。マイボスは請求書に必ず季節のあいさつ文を墨で書いたのを付けます。このひとはほんとにえらいひとです。どんなに忙しくてもそれ、やってますものね。(茶人ってそうですね。)

そういえば。このごろ、敬礼する癖をみんなにうつした。わたしの最初の職場では必ず敬礼をさせられたのに、今の職場はだれもしないのだ。だから、挨拶がわりにびしっと敬礼をしています。だんだん若いころの現場感覚がもどってきました。わたしって警備員だったんだなあ、ってあらためて思う。昔は誇りが持てず、いやでたまらなかったのに、今は大好きです。ふしぎですね。

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コメント

「名言セラピー」という本に、すてきな警備員という話がありましたよ。
その警備員は常に気を配り、遠くから自転車が視界に入ったら、段差をプレハブ板で即座に通行しやすいようにする。その動きが機敏で無駄がなく、笑顔が実に気持ちいい。
遠くからでも目が合うと、「ご迷惑をおかけします。」という感じで深々と頭を下げる。
感心して、責任者に声をかけた。「あの警備員さんは、対応がすごく気持ちがいいから、工事の騒音が気にならなくなりました。」
すると「本当に彼には助けられています。彼は,NO1警備員です。工事はいつもは迷惑がられるのに、彼が担当したところは、反対に感謝されてしまうんです。」
その話の名言セラピーは、
あなたが一人輝けばいい。そうすれば全体が輝く。
(前から、私が気になっていたフレーズです。恭子はんのブログを読んで思い出しました。)

たからさん、その警備員はすごいですね。
わたし、なんで別に通行止めの標識があれば、人がいなくてもいいじゃないのって思っていたのですよね、最初に現場に立ったとき。
でも、立っていると、いろんな町の表情がみえてくるわけ。お年寄りが押し車を押しながら通る。なまいきそうな赤髪学生が遅刻しながら通る。おはようと声をかけると、「あのな、きのうの夜、こわかったんよ。ヤクザがらみの暴力事件があって、ほんとに恐ろしかった。外にでられんかったん」と彼女は、サンダル履きの制服姿というへんな格好で私に声をかけてゆく。ひるすぎ、道にまよったおばあちゃんが、じぶんは○○に行きたいんじゃけど、どういったらいいですかいのう。と、ぜんぜん逆方向の目的地を告げられる。また、きのうは、私が立っていた路地のまむかいの家の、老母と二人暮らしの中年男性が、老母の声かけには返事もせず、気に入らないようにして車を急発進させ、規制をかけてた道の端にいたうちの隊員をあやうく轢きそうになった。
通行人や住民の姿とともに、すぐそばでやってる市の発掘隊員の日常もみえてくるし、下請けの工事請負人さんたちの「犬でも日に二食もらえるのに、おれたちは日に一食しか食べられんときもあるからな」というたのしい愚痴もきけた。
みんな生き生きと自分の仕事をしていて、それがとても、なんというかな、ぐっとくるんだ。生きててよかったとしみじみおもえる。空をみあげれば、うんと高いところを小さな黒い点になった鳶がくるくる旋回していて、「そういえば、鳶の笛をきいたことはなかったなあ」とおもえてきたり。
日焼で夜、眠れなかったり大変だけど、楽しい。

恭子はんの話を聞くと、視野が広がる気がする。
でも、事故にはくれぐれも気をつけてね。

はい。ありがとう。
事故は確かによくあるんです。
入院中の隊員さんもいる。
深夜のたちんぼうは危険が多いです。
ひとつには眠っているんでしょうね、神経のどこかが。それがしぜんだものね。

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