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2007年9月30日 (日)

竹ひじり

竹伐るやひとつ猥歌のくりかえし   布施伊夜子

  (「第五回九州俳句賞」受賞作より)

竹伐るは秋の季語、歳時記には次のような解説がある。

木六、竹八といつて、竹の性のよいのは陰暦八月即ち陽暦九月頃で、その頃から一月にかけて竹を伐るのである。伐り出してある青竹の束を見るのも一寸いいが、又篠竹山の古竹は悉く伐られて新しい皮を著た新竹ばかりになつた山も気持のよいものである。箱根の足柄山辺の小竹は大量輸出するので竹伐が盛んである。
  (高浜虚子の歳時記、昭和9年旧仮名旧漢字)

仲秋のころは、いわゆる竹の春で、竹の性がいちばんよくなる時とされ、このころ竹を伐ることが多い。
   露浴びて竹伐る人や藪の中 虚子
   一日や竹伐る響竹山に    たかし
   (山本健吉の季寄せ、昭和48年)

竹は農具としても使われる。家ではいちごの球出しに使っていた。三十センチほどに切りそろえた竹を苺株の根を傷つけぬように立てて、結球に覆いかぶさる葉っぱよけとした。のちには専用の樹脂製の商品を買ったが、二十年ほどは山にのぼって竹を伐り、軽トラで運んで庭で細工したものを使っていた。豆畑の支柱にもなるし、七夕の短冊をむすんだりもした。

そういえば、竹の物干しが田舎のわが家からも消えたのは、いつごろだったろう。竿竹売りの声がたまに聞える。

  竹伐るやひとつ猥歌のくりかえし 布施伊夜子

竹伐りの翁が竹を伐っている。翁はひじりだが猥歌をよくうたう。景気づけのために歌う。こわれたレコードみたいにおなじところを何度も。作業に没頭しているので気づいてない。ある程度伐ったら背中にしょって地べたを引きずりながら運ぶ。そのときも、
うたっている。

ひとつでたほいのよさほいのほーい
ひとりむすめとするときにゃ
養子覚悟でせにゃならぬー

※ かささぎの独り言:
猥歌、歌詞が少し違います。http://www.ni.bekkoame.ne.jp/uenonorio/fwaika.htm

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コメント

ここ、ちょっとエッチですが、竹伐る(秋の季語)検索で十二位くらいです。
その二位、これ。↓
らんちゃん、私の文中の句のふせいやこという宮崎の俳人は知っている人は知っている有名な人で、ほら、覚えていますか、えーと初めて九州俳句大会に出席した数年前、音火子さんとはまだであっておりませんよそのときはね、宮崎で、何とかホテルに入ろうとして、先をいく貫禄のあるご婦人がいらしたでしょう。着物姿の。あのお方でしたよ。

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