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2007年8月19日 (日)

ある歌から

七年の姑の看取りがわが生の
       盛んなりしと思うときあり 

         八女市   大坪 雪枝

この述懐の歌がこころからはなれません。いつぞや市の老人会報誌で読んだものです。いろんな想いがこめられた歌だとおもいます。

れぎおん夏号歌仙留書に、連句初学のころいっしょに連句を何巻も巻いてくださった神戸の連句人・内田美子氏(元プロデューサー)のご母堂が、娘さん(美子氏)による長い介護生活を終えられ昇天なさったことを知りました。とりわけおさびしいことでしょう。

愛する母上をなくした連句の友に、山口の山本伽具耶さん(菓子職人)がいます。内田氏のご母堂とは対称的に突然亡くなられたそうで、ゆっくり悲しむ間もなかったとか。いま徐々にほんものの悲しみが湧いてきて、その死を受け入れつつあるようですが・・・。7月末に堺屋でまいた連句作品にはその想いがおのずから表白されているのにあとできづきました。ことばになる想いと、ことばにはならない思い。伽具耶さんのそういうときに連句の座がもてましたことを、反語的ですが、ありがたいとおもいました。あちらがわの伽具耶さんのおかあさま、ありがとうございました。一度もおあいしたことはありませんが、去年の十一月、山口の国文祭へ参加したとき、沢都さんといっしょに伽具耶さん宅に泊めてもらい、そのときに遺影を拝ませてもらいました。教育者らしい毅然としたりりしい雰囲気の母上でした。(こういう場合、さいごにご冥福をお祈りします、とかならず書きますが、祈られているのはむしろこちらだという気がいつもします。)

                 合掌

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コメント

大坪雪枝さんは、やまなみの先輩歌人です。決して声高ではなく、すとんとこころにしみる歌を詠みつづけておられます。

こんばんは。
そうだったんですか。
所属までは知りませんでした。
あっさりしてるのに、よくみると省略の効いた表現になっていて深いですよね。言外に多くのことをいっておられる。

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