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2007年7月 3日 (火)

ほととぎす

 ほととぎす

俳諧みなと座    上野にて

出詠句

いにしへを恋ふや雨夜の時鳥 
電話鳴るからつぽの交番杜鵑かな
小板橋なほ揺れやまず時鳥
午前五時畠に立ちをり時鳥
あかときの一声高き子規
からくりとなりて時鳥来る上野
吊橋の揺れに身を置くほととぎす
ほととぎす黒雨切り裂く未明かな
有りや無しや上野の森の時鳥
ほととぎす射矢は一点見据えけり
時鳥深夜の回転扉押す
寂寞の都の雲やほととぎす
襖絵は青不動なりほととぎす

 有りや無しや上野の森の時鳥 佐藤榮一

上野の森にいるのかいないのか判然としない幻の鳥への挨拶句である。と同時に、れんじゅうへの挨拶句、問い掛けを発することで対話をしている句でもある。独白にみえてこころ開かれた一句。平常心で書かれつつ丈高い一句。

互選二句でしたが、選が割れた。さばきの前田先生の選で、これが発句にきまる。私の選句でも雨夜の句(伊藤眠)とこれでした。すなおだなと感じた。上野の森を散策したとき、清水観音堂の禰宜さんにほととぎすがいますかと尋ねた。カッコウなら確かに聞いたが、時鳥はまだ聞いていないという正直な答えをいただく。それはまさに有りや無しやという問い掛けを発したくなるお答えでした。参加者に俳人が多く(伝統系と現代系と錚々たるベテランの)、多彩なほととぎすの句が出ました。表記ひとつでもいっぱいあります。驚きました。さらに驚くのが、これほどの句を出させる季語でありながら、その声を聞いた人があまりいないという事実でした。私もCD鳥の声で聞いたけど、いまだよくわかりません。

ほととぎす

遅刻坂連句会   九段にて

防人の歌届けしや時鳥
窓も戸も開け放ちたりほととぎす
ほととぎす聞きしは夢か明けの空
保育所に吾子の姿よほととぎす
ほとほとと陰もの哀し時鳥
返信は「応」とあるのみ不如帰
靖國に眠る御霊やほととぎす
ほととぎす追ひ求めしは夢一つ

互選では防人句(塙於玉)が一位であった。しかし、板書された句をみておられた前田先生の一声で陰(ほと)句に決まる。
これは女のもつ哀しさをよんだ句ですよ。とおっしゃる。
前の晩、寝るまえに前田先生とお話ししたことが、ヒントになった句です。これを出せたのも、前田先生が捌であられたからで、ほかのさばきであれば、躊躇した。れんじゅうの皆様が、エリート中のエリートばかり(日比谷高校同窓生軍団)と伺って臨んだので、知に対抗するにはエロスしかない。と思った。とっていただけて、うれしかった。師にお褒めいただけるのが一番うれしい。

萬有陰力にかんぱい。

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コメント

恭子さん
連句道、まっしぐら!ですか?
連句のお誘いありがとう。
今回パスです。ごめんなさい。
生ゴミを堆肥にする段ボールコンポストのアドバイザーの資格をこの夏取るので、余裕がありません。地球温暖化防止の道です、わたしは。

楽しいだろうなあ!

鍬塚さん
残念です。
だれより連句のたのしさを知る人が。

地球温暖化防止のみちとか、どうぞおっしゃらないでくださいまし。あるとはおもえないから。

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