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2007年7月21日 (土)

宮本百合子の背中

宮本顕治氏がなくなった。
ひょっこり妻の宮本百合子のことをおもいだした。
先週、「カギ裂きの直しかた」で検索したら、まっさきに出たのが宮本百合子の小説だったので、そのときからすこし気になっていたのだが。
藪秀野と山本健吉が学生結婚をしてまだ新婚のころ、夫妻は当時のインテリに流行の思想だった赤い思想マルキシズムにかぶれ、非合法の地下活動をして特高につかまり、ひと月ちかくも拘置所にいれられていたことがあった。そのとき宮本百合子も入れられていて、健吉に面会にきた秀野が百合子に頼まれてその太った背中を拭いてあげたというのだ。(じぶんでは手が届きかねたからだとかかれていた)。なんだか、つらい話なのにとてもおかしい。こういう感覚は、いまのお上品になってしまった日本人には通じない、直截な鈍感力で、とてもナイーブだとおもう。

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コメント

訃報を読んで、宮本顕治さんがまだ生きておられたことの方にびっくりしました。日本共産党という党はかなり変わった存在のようでしたが、それはやはり、この方の存在に拠るところが多かったのでしょう。それにしても長生きだったんだなあ。これでやっと、小林秀雄とどこかで再会できるかも。若い人は、宮本顕治なんて知らないのだろうな。

うんほんとに。共産党って独特のイメージがありますね。一度いれてみたい。万年野党が政権とったらあわわだろうなあ。見てみたくない。

山本健吉の書いたものはとても俳句的で、あとになって、あああれはそういうことだったのかとおもうことが多い。
考えると、宮本百合子が太って背中が拭けないから夫の健吉に差し入れにきていた秀野に清拭を頼んだというのは口実で、拘置所で孤独と苦痛に耐えることの限界があって、それをそういう表現で発信したってことだったのだろう。当局は女にも拷問に近いことをやったのだろう。秀野は一切書いていない。

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