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2007年6月 4日 (月)

京都 絵になる風景

京都 絵になる風景

『京都 絵になる風景  銀幕の舞台をたずねる』

吉田 馨 著

ダイヤモンド・ビッグ社 2007年春刊 

地球の歩き方シリーズ008

吉田馨:

1964(昭和39年)兵庫生れ。昭和62年大手前女子大卒業後、尼崎市立地域研究史料館に勤務。平成7年に京都映画祭事務局員となり、現在は事務局プロデューサー。愛知大学および京都精華大学非常勤講師。著書に『銀幕の湖国』、構成編集に『映画の4日間PART1 中島貞夫ゼミナール』、『映画の4日間PART2 中島貞夫シナリオゼミナール』ほか。信濃毎日新聞で「映画の味かた」を連載中。大阪大学大学院後期課程に在学中。

(つい表紙見返りのプロフィールを全文引用してしまいました。なんとなくそのウンのころがりかたがおもしろくて。兵庫というところは勉強する地域だなあと前から思っていたのもあります。地域性としての「学問に熱心」という県民性。それと顔写真が載っていますが、カンヌで賞を取った女性監督と同じような気を感じるお顔です。精気にみちた、いきいきとしたきれいなおかお。)

タンゴバンドのアストロリコのヴァイオリニスト・麻場利華さんが送ってくださったご本です。題名にあるとおり、銀幕と映画が呼ばれていた時代の名画から『パッチギ!』のような現代映画まで舞台となった京都の名所を取り出して、映画と名どころをいっしょに紹介したおしゃれな本です。読みやすいのは、写真と文章との分量がちょうどいい比率になっているからです。以前、「写真でよむ ぼくの見た大日本帝国」を取り上げたときに、写真で読むと書いているのに、文章の文字が小さくてぎゅうぎゅう感があるのが惜しい、って批評したことがあるんですが、それと好対照です。内容も歴史的なことがらをおさえて、映画の知識と愛情がよく伝わるものになっています。行ってみたいなあと思わせるし、行ったことがある地であれば、へえーそうだったのか、とおもわせる。

写真がとてもきれいです。一目瞭然。たとえば冒頭の『暖春』小津安二郎監督映画のワンシーン、岩下志麻が着物姿で下駄履きのまま駆けるように弾む足取りで歩く写真と、その次のページにある現代のその地で同じように撮影した着物姿のかわいらしいむすめさんの写真が、この本のすべてを語っているようで、編集が素敵だなあと感心しました。

利華さんは映画『二人日和』に登場した地のところに付箋をしてくれてました。鴨川、梨木神社(なしのきじんじゃ)、室町通・三条通。

ほぼ毎日行ってる(いりびたっているというか)あっさむさんのブログに京都紹介本がよく出てきますし、私自身も紹介したい京都の本ってあるんですが、映画と京都を論じたこの本はかくべつ新鮮です。みんな、買ってね。

りかさんありがとう!!

追伸:

きょうの夜(六月五日ですが)NHKテレビの特集はカンヌで賞を撮った監督のインタヴューでした。あの「殯の森」、日本での上映はそうたくさんはないといってました。分ります。だって、「二人日和」もそうですもん。レンタルも置いてないし、あたまにきます。

でも。よく考えると、質より量をとるのが今の世の中なんですよね。

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コメント

でも、映画は昔より格段に観られるようになりましたよ。
ミニシアター系の映画館が全国でがんばってるんで。
ちょっと遠いけど、福岡市内をチェックしとけば必ず観れるようになりますよ。
そのかわり上映期間が短かったりするから気をつけて。
トラックバックはこっちからしとくから。

あれ。朝コメントのお礼を書いたはずなのに、へんですね。じぶんのブログのコメント欄に拒絶されるこのごろです。
宙虫 さんは映画、それもマイナー系をたくさんみておられる。案内をよむだけで、みたきぶんになり、たすかります。

ここ

リカさんもアッサムさんも、そらんさんさえ懐かしい

みんな、げんきかや

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