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2006年12月21日 (木)

警備の仕事

再就職して二週間経った。ちいさな会社の人間関係が、ボスからの説明もあり、ほどよく見えてきた。警備会社という特殊な仕事場には、若いころ一度勤めたことがあった。それがいま役に立っている。

正直な話をする。若いころやめてしまった理由の一つに、現場の隊員の支離滅裂さというのがあった。現実に、俗世間の荒波にもまれ落っこちてきた男達が大かたを占める職場だったから、はじめて社会に出る小娘には少々過激な職場であったと思う。現場仕事を十ヶ月、事務を一年経験して、やめたのだった。

ところが、そのとき出会ったたくさんの隊員たちの記憶というものが、時を経るごとに懐かしくて、まるで大事な宝物であったかのように蘇るのだ。なぜなのだろう。知性とはぜんぜん関係のない世界であった。人の目からは見えないような地味な世界であった。しかしながら、彼らがいなければ、きっと交通も安全も大混乱しただろう。隊員たちはばかみたいに無垢で、素朴で、苦労をした人が多かった。あったかい人が多かった。とんでもない人もいたけれど、その一人ひとりの顔が、昔であったときのままで、よく思い出されるのだ。

四半世紀ぶりに同じ職種について、給与台帳を付け、隊員管理簿を付けていると、また、あらためて警備士という仕事の裏側がよく見えてくる。これから春先にかけて公共工事などで交通整理があちこちで行われるが、そのやり方一つとっても、本当はとても難しいのである。私の勤める会社の隊員は今回全員落ちたらしい。交通警備の二級免許試験である。もっとも高学歴の子も落ちていたので、社長がぼやきまくっていた。

きょう、その最も高学歴の子(営業をしている)と二人で仕事をしたとき、いろいろと聞いてみた。きみは九州でも二番目に難しい学校をでて、都会の難しい大学に行ったのに、こんなちっちゃな警備会社になんで入ったのって。社会保険は雇用保険しかないような職場なのだ。

かれは、その直接の理由には答えてくれなかった。けれども、いかにもまじめで利発そうな彼がいうには、じっと机にいるより、自分は現場に立つほうが好きです、というんだった。交通整理をしているとき、仕事の流れで、どうしても昼休みがとれないときもあるんです。ひるめし、くえません。でも、自分がいなければ、どうしようもないから、休めません。それに昼抜きには段々と慣れましたよ。・・私は、うんうん、と、つい心の中でうなづいてしまった。あんたのそのきもち、よくわかるよ、って手をとって励ましてあげたくなったくらい。でも、がまんした。笑

そうだ、これはひょっとしたら、部活の女子マネージャーの仕事に一番近い感覚かもしれない。女子マネ、やったことないけども。

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