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2006年11月12日 (日)

うえだ画伯との半歌仙

昨日のうえだひろし画伯と巻いた半歌仙が残っていました。
うえだ画伯の句は、絵とおなじ味わいがあります。

   半歌仙 『しのぶさへ』

         平成十年三月四日満尾

                 姫野 恭子 捌

しのぶさへ枯れて餅買ふやどり哉       芭蕉 翁
    ひっそり閑とふゆる山茶花          鍬塚 聰子
幾粒か明け方の雨舟出して           うえだ ひろし
  舎監に渡す酒は辛口             姫野 恭子
十六夜の濃きこと蟹の旨きこと          聰子
  鰍(かじか)いつしか住処(すみか)替へたか ひろし

冷まじき風と真向かふ乳母車          恭
  手提げ袋は丹後ちりめん          聰
夢甘し目鼻の他はありありと          ひ
  義理のふたもじ姉のひともじ         恭
地下街に人ゐて揺るゝハンモック       聰
  山笠舁けば月は滴り            恭
モンローウオーク葬祭場の男傘        聰
  伸びては縮むスカートの丈         ひ
竹とんぼ削る小刀寡黙なる           恭
  西海橋から春の渦潮            ひ
癩院に続くや花の天蓋は            ひ
  ぱらりと蝶の箍(たが)もゆるまむ     聰

   第52回芭蕉祭 献詠連句集 平成十年十月十日発行
     (三重県上野市 芭蕉翁顕彰会編)

うえだひろし画伯の表紙絵が毎号飾る俳句誌『樹』(大分県中津市三光森山、瀧春樹主宰)。
http://satokono.littlestar.jp/frame-bbs.htm(10・17付け「句集の編集」の項です。)

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コメント

懐かしいねえ。でも、どうやって巻いたのか、思い出せません。文音?
ひろしさんのゆったりさの後ろの人間味を感じます。

鍬塚さんこんばんは。これ、文音です。手紙文音や葉書だったように思います。おしまい近くで画伯の順番が続いているのは、そういう意味です。
うえだ画伯の絵ですが、こういうふうに感じるようになってきました。
有明海の泥土を一度くぐらせたよな・・。そう思いませんか。色彩がどことなくセザンヌに似ています。
この半歌仙、花の句が独特だし、忘れがたいんです。

うん。有明の潟みずをいちどくぐらせたような色でした。
きのう、あおきしげる記念美術展で、うえだひろし画伯の竹騒ぐを連想させる絵をみて、さらにそのおもいをふかめた。
うえだひろしのほうは、点描ではないし、色数もずっとすくない。にもかかわらず、おくゆきがあり、くるしみがあるようにかんじる。

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