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2006年10月 7日 (土)

歌仙「菊」 30

沢みやこさんから、昨夜届いた付け句です。

名残おもて

一  亀鳴くや張りて重たき右の乳  山本伽具耶(春、恋離れ、自)
二    どろどろどろっとぐちゃぐちゃぐちゃと   蛉(雑、場)
三  ああ僕の弔電四時に着くはずの     聰子(雑、無常、自)
四    吹雪の中をサラ金に行く           清志(冬、自)
五  餅を切る手に包丁の食ひ込みて      たから(新年、自)
六    二月になつて書く初日記           bud(新年、自)
七  むらさきの魚棲む昇仙峡の瀞         恭子(雑・場)
八    水の匂ひの消えぬ古寺       都  (雑・場・釈教)
九  学歴とか家柄とか太腿とか       蛉  (恋・半)
十    文字摺草のねぢれをとけば     聰子(恋・夏・場的自)
十一 有明にあなたが置いた月見草     bud  (夏月、恋・他)
十二   ベランダへ出るドア半開き
      清志(場) 

ナウ
一 あ  観覧車大きく振れて潮の風          都(雑・場)
  い  黒人霊歌(ソウル)流れ祈りは海の底に積む (神祇)
  う    遠い潮階段誰も降りて来ず 

二      やはらか戦車退却します        蛉(場かな?)
三                             聰子(雑)
四                              bud

五                              たから
六                              清志 

杉浦先生の三句のうち、さっさと捨てた一句目の「散歩の犬の鼻黒々と」についてもうすこし。この句は映像的な句で、句のすがたとしては何気ない日常の一場面ですけども、犬の鼻に焦点を絞ることで、一種の不安感がただよう。この句をとれば、前句とモンタージュ的にきれてつながった。太腿やむらさきが近くにあるからという理由であっさり捨てましたが、ほんとうは不安感がこわかったし、それをみたくなかった。さばきの心理もまた、ためされる。

次のラジオ体操とベランダとどっちをとるかで、流れのスピードが全然かわるが、どちらもそれなりの魅力があり、それぞれの展開をしそうだった。

「ラジオ体操する人の列」をとると、転じがぱっとできるが、余情など生じるすきはない。しかし、「ドア半開き」だと、スピードがゆるやかになり、余情が生じる。問われているのはスピードと世界の明度だった。

都さんから付け句が届いたのが昨夜です。都さんが選句したのはベランダ、そして場の句を三句くれた。

素材的にこれまで、ドメスティックな句ばかりでしたから、黒人霊歌が欲しいところです。これをいただきます。ただ、これですと通底する音は変らないです。ソウルですし祈りですし、社会性があるぶん、いよいよ重い。それでもこれをとる。これがいい。

で、次は蛉さんとこからことばを頂いて帰りました。「やわらか戦車」って脱力系のネット漫画がはやっているそうです。かわいらしいいとしいやつです。さあさおひまなかたはみてちょうだい。これがやわらか戦車だよ。(http://blog.livedoor.jp/yawaraka_sensha/・作者のラレコ先生インタビューhttp://anime.livedoor.com/feature/198e8d6b75b7f166_2.html

ここに蛉さん置くことは決めてた。観覧車を採れば、蛉さんのエンジェル句をもらおうとおもった。しかし、これでいきます。蛉さんありがとうございました。ことばのあつめかたが独特のセンスありますね。そしてふとっぱら。ありがとお。やわらか戦車さんもありがとよ。

次は、鍬塚さんにお願いいたします。雑の長句です。

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コメント

さっき6時10分頃送信したのに、ない。えーん。出かける前で慌てていたから送信ミスかな?
思い出します。
イ卓上にくるみ釦を並べたり
ロ酔客はただの茶漬けをご所望に
ハ真夜中の庭でトムは笑っている
私の愛蔵児童書『トムは真夜中の庭で』
雑な雑でごめんなさい。

ひえーはえー
一番早い人ですね、鍬さんは。
びっくりしました。でも、たのしいですね。よかった。これで重い苦しいナオからの流れを完全に払拭して、おつりがきそうです。どの句もよかです。真夜中の庭で、っていい題ですね。さあ、じっくり迷おうよっと。これがたのしいんですよねー。
ところで、トラックバックに貧乳ひんにゅうって四つもついてる。牛じゃないんだから、勘弁してくれー

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