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2006年10月13日 (金)

歌仙「菊」 34

227] 出張から帰ったばかりで 杉浦清志 (10/13 01:28) NEW
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頭が回らん。ともかく二句だけ考えたので出しときます。だめだこんなのじゃ、と言われれば作り直しますが、明日も多忙でしょう。

一 黒人霊歌(ソウル)流れ祈りは海の底に積む 都(神祇・音楽)
二  やはらか戦車退却します      蛉(場?)
三 酔客はただの茶漬けをご所望に    聰子(雑・他)
四  ぶつきらぼうに目刺のる卓     bud(春・場)
五 初めてのやうにいくたび花待つや   たから(春・自)
六  卒業生を昨日見送り        清志(春)
   残雪消えぬ山住にして


杉浦先生はご多忙なのでした。こんなに遅い時間に考えてもらったとおもうと、ありがたくて、なみだがでそうです。いまさらなんですが、よくまあ最後までお付き合い下さったと感謝の思いでいっぱいです。菊歌仙連衆一同を代表して厚く御礼申し上げます。れぎおんに書かれている「方丈記」研究の論文も、すごい調べっぷりで、はあ~とためいきがでます。

挙句は私めに詰めを残してくださいました。心情的には、どちらもよく前句を受けて付いています。しかし、一巻の挙句としては余情と深みにややかける。折端ならばこれでいいですが、一巻の終りですから、いますこし詠嘆のきもちがいる。だからその点をお忙しい先生のかわりに少しねばってみました。

原句)  卒業生を昨日見送り

卒業生を明日は送ると

卒業生を送る渺渺

卒業生を石段(きだ)に見送る

卒業生を送る階

原句) 残雪消えぬ山住にして

はだれ消えざる山住の庵(いほ)

※ 杉浦先生はやはり北国の人だなあと思った。春にも雪が出ましたもの。雪の語はすでに二度出てますので(初折立、とサラ金)、仮名書きではだれにしました。斑雪です。

どれがいいでしょう。座りがいいのは、韻字止め(名詞止)です。

置いてみました。卒業生を送るきざはし がいいみたいです。前向きで、明るくて、すこしだけ暗示的。不安定でも途上にあっても前だけをみている感じがしませんか。シンプルがいちばん、七文字で済むのもいいですね。これをいただくことにして、のちほど、清書したものをアップしますので。夜か明日になるかもしれません。

一つき半にわたるご参加ご協力、ありがとうございました。なるべく原句をそこなうことなく、ことばをよりイメージ通りのものにするために、いろんなとこから引いてくる作業が楽しかったです。水を引くのといっしょです。今回、渺渺(びょうびょう)という語も、石段(きだ)という語も、「君が代を国歌としたり太郎乙」の直系の孫娘である、永井菊枝先生の最新刊の歌集『日本哀歓』(短歌新聞社刊)からいただいてきたことばたちです。まだ一部しかご紹介しておりませんが、格調高く、いろんな気づきをいただける歌集です。渺渺と書くと、なんとなく春塵のなかで眼をしぱしぱさせているようなイメージがわきます。砂でなみだがでるのか、かなしいのでなみだがでるのか、混然としてるようなかんじがします。だから、これも捨てがたいのです。杉浦先生。鍬塚先生。(畏れ多くもこのお二人は国文の先生でありまする)、ばどさん。朝世さん。都さん、伽具耶さん、たからさん。みなさまのご意見をぜひお聞かせください。蛉さんも。

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