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2006年9月26日 (火)

歌仙「菊」 24

歌仙「菊」(仮題)

初折オモテ
発句 生きたまま脳に届いて殖えて菊    冬樹 (秋・自)
脇   赤とんばうを放ちやる空        姫野 (秋・自)
第三 三日月に「子とろ子とろ」の響くらん  鍬塚 (秋月・場か半)
四    シナモン味のパンをください     倉本 (雑・半)
五  スカートがはらり自転車から下りて   杉浦 (雑・他)
六    早き朝には冴ゆる橋げた       沢 (冬・場)

ウラ  
一  背振山ちぎれちぎれに雪降り初む    澄 (冬・場)
二    よく似た痣を見せ合つてをり      朝世(恋前・半)
三  短髪のうなじは白き指睦び    bud(恋・半)
四    発泡酒までおまけで釣るか    蛉(夏・恋離れ・自)
五  「親王誕生」こんなところに祝ひ旗 恭子(時事・他)
六    一挺二挺五つ玉十露盤     聰子(雑・場)
七  満月のうしろへ急ぐ馬の群れ    朝世(秋・月・場)
八    刈田狼藉許すまじいぞ      清志(秋・半)
九  啄みてひと声啼きしかちがらす   都(秋・場)
十    言へない一句少年にあり     たから(雑、恋前・他)
十一 黄昏におさげひつぱる花篝     bud (花・春・恋・半)        
十二   ひらきひもとく春潮の渦       恭子(春、恋・半か場)

名残おもて

一  亀鳴くや張りて重たき右の乳    山本伽具耶(春、恋離れ、自)
二    どろどろどろっとぐちゃぐちゃぐちゃと   蛉(雑、場)
三  ああ僕の弔電四時に着くはずの       聰子(雑、無常、自)
四    吹雪の中をサラ金に行く           清志(冬、自)
五  餅を切る手に包丁の食ひ込みて        たから(新年、自)
六    二月になつて書く初日記           bud(新年、自)
七  むらさきの魚棲む昇仙峡の瀞         恭子(雑・場)
八    水の匂ひの消えぬ古寺       都  (雑・場・釈教)
九                             蛉 (雑)
十                             聰子  (夏月)

沢みやこさんの八句目案

 1  風の声立つ野仏の道
   2 水の匂ひの消えぬ古寺
  3  里の神楽に笛が加はる

つぎの句をかぐやさんにお願いしましたが、国文際(国民文化祭)募吟作品集の校正が入って忙しいそうで、ほかからのお誘いもお断りしている以上、一句で勘弁してほしいとのこと。で、これまた、当分いそがしいからといわれておりましたが、都さんに依頼しました。都さん、ありがとう。無理をいってごめんなさい。でも、どれもとてもいい句です。沢都さんは場の句、景色の句を出させたら天下一品です。凛としたこの世界は、他の追随を寄せ付けない。脱帽です。

選句は、まず私の句の選句から。三つのうち、みなさんはどれを選句なさいましたか。正解不正解がある世界ではありません。人様の巻かれた作品をたくさん読みまして思いますことは、どんなに流れが滞ってもさわりがあっても、どこかに印象深く刻まれる優れた付合があれば、それは成功した作品なんじゃないかなあということです。

とはいえ、それはいいわけでありまして、何の用意もなく見通しもなく、急に連句がしたくなって、いきなりだんごみたいに思いついた人たちに声をおかけしていきなり始めたので、あたたたたと途方に暮れるはめになりました。ルール教えてなかったぞ、と気づいたときはすでに名残のおもてではないですか。しかも、見知らぬ読者からの指摘で、あ、そういえばそうだった・・といううかつさ。倉本朝世などは烈火のごとくイカルし、もう、なんてこったい!状態でしたねえ。

ネットで連句、どうやってするのか、を、そういえば誰にも聞いてないし、ひとさまがやっておられるのも覗いたことありません。手探りです。知らないということは、やすらかなものですね。

話をもとにもどしまして、選句は、キャリアに敬意を表して都さんにお任せしました。場の句を採られました。笑(ここで私なら自や他の句をとったかもしれない。)

都さんの付け句、1か2だと思います。3は秋。じゃなかった冬。水のにほひのきえぬ古寺・・いいなあ。なんていい句なんだ。そこはかとなくかそけくて幽玄のあじわいです。お能をみたことないんですが、お能のようなそんなかんじ。ありがとうね、沢ちゃん。

それと、やはり、数字の多さが気になるとのこと。で、彼女は気を遣って、自分の句「ひと声啼きし」を「嘈々(そうそう)啼きし」と換えてもいい、とまで書いていました。代理のことばを辞書で必死で探したそうです。うう・・連句人の鑑です。ありがとうございました。まだ調べておりませんが、おわるまでに考えます。

えーと。つぎは、おや、また蛉さん。「いそがしいからどんどんとばしちゃっていいですよ」、と書かれてましたが、そうはいきません。きちんとまわします。おもしろい人みたいです。句が、(って私が勝手にいただいてきたというか盗んできたんですが)全く詩的じゃないとこが、いいんだ。ぜんぜん別世界のことば。がさがさしてて、もろ現実的。しかも現代の最先端ってかんじで、疾走している。でも荒れていないし、乾いている。そこを買った。

なんでもいいから、前句から転じてくだされ。それこそ、なんでもいいです。

お彼岸なので、母が昨日から自家製の小豆で漉し餡をつくり今朝、わたしがおはぎにまるめました。おいしいです。独り者には、身にしむ秋ですね。 

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