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2006年9月 6日 (水)

歌仙「菊」7

歌仙「菊」(仮題)

初折オモテ
発句 生きたまま脳に届いて殖えて菊    冬樹 蛉
脇   赤とんばうを放ちやる空       姫野 恭子
第三 三日月に「子とろ子とろ」の響くらん  鍬塚 聰子
四    シナモン味のパンをください    倉本 朝世
五  スカートがはらり自転車から下りて 
  杉浦 清志
六    早き朝には冴ゆる橋げた         沢 都

ウラ 一  

    背振山ちぎれちぎれに雪降り初む 澄(すみ)たから

 二(案) シャッフルされてカード重なり  倉本 朝世

       きれいな嘘を映す手鏡

   ○  よく似た痣を見せ合っており

あっさむさん(マリオットの盲点の主)に振ったところですが、残念ながらあっさむさんに出してもらえませんでしたので、ちょっと早いのですが、倉本さんにまた短句をだしてもらいました。あさよさん、ごめん。恩にきるけん。

あさよさんの三句、あさよさんらしい三句。一番好きなのはカードの句です。次に出る句のために自分を捨てている句で、これは最初に出してもらったオモテの四句目も似てるんですが、呼び水の働きをする句です。スピード感があり、急展開しそう。きれいな嘘の句は、それに比べれば、むしろ凡庸といえるかもしれない。恋と嘘は凡庸な取り合わせですよ、とどこかでマエダ宗匠の声がする。で、最後の、

「よく似た痣を見せ合っており」

ファスナーをおろす きれいな棘である    朝世(「硝子を運ぶ」所収句)

これは本人の原典を思い出させるけれども、私には、眞鍋天魚捌(さばき)、高木一惠、眞鍋天魚、岡井省二三吟歌仙『山鳥』のなかの「ためらひ傷に触れず寄り添ふ」を思い出させる句です。この山鳥の巻は非常に文学的で密度が高く、三者三様の行間の芸を堪能できる、いわば純文学連句とでもいいたい作品でした。連句誌「れぎおん」に四回か五回にわたって連載されたのはもう十二年くらい前でしょうか。岡井省二さんは亡くなられました。一度、そのころ、私の企画を前田編集長が採ってくださって、「近代文明アンケート」(んなたいそうなもんじゃないほんのあそび)をやらせてもらったことがありました。まず、ガス(厨とか風呂とか)。次にトイレ(厠)。れぎおん読者にアンケートを送って、回答を集計したものです。昭和、ことに戦後の生活の激変をしることができる、れぎおん関係者の私生活の原点も知ることができる、面白い企画だったよなあ。・・と、しばし感慨にふけり、自画自賛。

岡井先生はふるえる字を残しておられた。つまり書痙が出ていたのに、自筆で、ちゃんと回答を下さっていたんです。沢都と二人で集計をしたのですが、有名無名の俳人たちが、生き生きとした自筆の回答を寄せてくださっていて、それは読み応えがあった。昔の便所のはなしとか、風呂場や台どこのはなしですからね、おもしろくないはずがない。うーん、なつかしいなあ。ああいうことを、もっともっと、やりたいんですよね、連句で。先へいくばかりで脳がない時間を、ちょっとリアルに巻き戻してみたいよ。ー

暇をみつけて、連句の名作を紹介したいです。さっきの引用句、三人のうちのどなたの句だったかを記憶しておりません。また、前後の句も表記も確かめていない。笑

はなしが、完全にずれました。さて、選句。よく似た痣を見せ合っており、でいきます。

ウラ二句目  よく似た痣を見せ合つてをり    あさよ   

つぎは同じ川柳家の矢島くみこさんにお願いしましたが、あっさむさんと同じくあっさりふられてしまいました(笑)ので、こころやさしき博徒ばどさんにお願いしてみます。ばどさんは、no mark 倉本朝世さんとこの住民です。おまちください。ばどさんに句をおねがいするに際して、最初に採るはずだった「シャッフルされてカード重なり」のほうが付けやすいかもしれず、どちらにつけるか、ばどさんに任せてみます。初めての連句だし、逃げてほしくないから。それにしても、あっさむさんと矢島さんってどこまでも似てるね、なんかしらん。

(なお、次からは発句からの順にもどります。長短が逆になります。 )  

※ なお、なお、あっさむさんも矢島さんも、私はあきらめない人間なので、しつこくまたさそいます。ーそこんとこよろしく。

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コメント

素人に無理言っちゃいけないよ。
恥を晒せと言われりゃ、そうしよう(笑)


すれ違いまたすれ違う回れ右

年上に憧れるきみ正常

短髪のうなじは白き睦まじい


という事で勝手にしてくれ!!

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