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2006年9月21日 (木)

歌仙「菊」 20

歌仙「菊」(仮題)

初折オモテ
発句 生きたまま脳に届いて殖えて菊    冬樹 (秋)
脇   赤とんばうを放ちやる空        姫野 (秋)
第三 三日月に「子とろ子とろ」の響くらん  鍬塚 (秋・月)
四    シナモン味のパンをください     倉本 (雑)
五  スカートがはらり自転車から下りて   杉浦 (雑)
六    早き朝には冴ゆる橋げた       沢 (冬)

ウラ  
一  背振山ちぎれちぎれに雪降り初む    澄 (冬)
二    よく似た痣を見せ合つてをり      朝世(恋前)
三  短髪のうなじは白き指睦び    bud(恋)
四    発泡酒までおまけで釣るか    蛉(夏・恋離れ)
五  「親王誕生」こんなところに祝ひ旗 恭子(時事)
六    一挺二挺五つ玉十露盤     聰子(雑)
七  満月のうしろへ急ぐ馬の群れ    朝世(秋・月)
八    刈田狼藉許すまじいぞ      清志(秋)
九  啄みてひと声啼きしかちがらす   都(秋)
十    言へない一句少年にあり     たから(雑、恋前)
十一 黄昏におさげひつぱる花篝        bud (花・春・恋)        
十二   ひらきひもとく春潮の渦       恭子(春、恋)

名残おもて

一  亀鳴くや張りて重たき右の乳    山本伽具耶kaguya(春)
二    どろどろどろっとぐちゃぐちゃぐちゃと   蛉(雑)
三  ああ僕の弔電四時に着くはずの       聰子(雑、無常)
四    吹雪の中をサラ金に行く           清志(冬)
五                              たから(冬)
六                              bud(雑)
七                               恭子(雑)
八                               伽具耶(雑)
九                               

ナオ四はサラ金でやります。 実感がこもっている。ご祝儀もお香典も先立つものは金なりき。イエによっては係累がうじゃっと多くて、しょっちゅうお包みしなきゃいけないので、こういうこともあるかもしれない。
つぎはあさよさんにお願いしましたがいただけませんでした。都さんも、目下仕事が取り込み中なので、たからさんにおねがいします。おうちが工事中でパソコンを覗く暇がないかもしれないけど。 ここ、むずかしいとこだとおもいませんか。 どんな句がすわればぴたっとおさまるかの詰め将棋。いーっぱい考えてくだされ。前句とはどこかでつながり、前の前句からは切れていなければいけない。・・考え甲斐があるとこです。待ちますので。   
            

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コメント

はじめまして。
ちょっと立ち寄った者です。
サラ金って「どろどろぐちゃぐちゃ」と
つながっているみたいに思うんですけど。
すみません、ちょっと気になったもので。
失礼しました。

ナオさん。はじめまして。
コメントありがとうございました。
返事がおくれてすみませんでした。
連句式目で、一番最初に「観音開きの禁」というのを習います。句が付いていく過程のn,n+1、n+2・・という句の展開において、その並びあう句同志は繋がっていなければならぬが、ウチコシという頭越しの関係、つまりnとn+2では「根が切れていなければならない」、というのです。(すみません。理数系の宗匠から習ったもので)これがあるから、なにとなにがさわるのどうのと、最初の頃は付け味より流れより、そっちにばかり気がいってしまいました。
でも、おそらくは、連句をいろいろな人々と巻くその経験を積むことで、だんだんとがんじがらめの式目から抜け出していけるような気がします。
根を切る、というのは深層で切れるということでしょうが、裏を返せば、みな根っこはつながっていると知ることでもあります。その証拠に、付けを案じるとき、ウチコシからきれるキレルと念じてると、たいした句はでません。きれるどころかとらわれてしまう。正反対は同じものとは、ごぞんじでしたか。のがれようがない世界にいきてるなあとつくづくおもいます。
サラ金は、テレビの宣伝はさらっとさわやかですが、現実はそれで人が死ぬ。おっしゃるとおりの修羅の世界です。
擬音語や擬態語みたいなどうとでもとれることばはなんにでもつながるかもしれない。そういう目でみれば。
連句の目的はなにですか、ときかれても答えられないように、ホラうちこしとつながっていますよといわれても、明確な反論はできないのでした。ごめんなさい。
(自得ってことばがありますが、さばきにおいては自得するしかない次元のことがらがこれだとおもうのです)
初めての人にも入ってもらって今巻いているところですが、うちこし同志のさわりを説明していません。ナオさん、機会を下さってありがとうございました。

姫野さん、何か余計なことを書き込んでしまったようで反省しています。
すみませんでした。
でも、良い勉強になりました。
これからも時々のぞかせていただきます。

ナオさん。とんでもない、タイミングがよかったです。宗匠から学んできたことを人様にもお伝えしなければ、という思いはうんとあるんですが、あまりにもありすぎて、なにから手をつけていいのかわかんない状態でした。ちょっとずつしかやれません。自分が最初に「連句辞典」(東明雅編)でわからないとこを自習したころをふりかえれば、最低限でもいいなあと思いもします。先生によって、結社によって、教え方は違うでしょうが、私は窪田薫先生と前田圭衛子先生に学びました。どちらも素晴らしい指導者で、先生に恵まれたととても感謝しています。

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