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2006年9月15日 (金)

歌仙「菊」 14

たからさんが昨夜メールに付け句を送信してくださっていたのに、今まできづかないなんて。すみませんでした。携帯電話をもってはいますが、身につけないで動くので、よくこういうことがあります。本当にごめんなさい。

歌仙「菊」(仮題)

初折オモテ
発句 生きたまま脳に届いて殖えて菊    冬樹 (秋)
脇   赤とんばうを放ちやる空        姫野 (秋)
第三 三日月に「子とろ子とろ」の響くらん  鍬塚 (秋・月)

四    シナモン味のパンをください     倉本 (雑)
五  スカートがはらり自転車から下りて 
  杉浦 (雑)
六    早き朝には冴ゆる橋げた       沢 (冬)

ウラ  
一  背振山ちぎれちぎれに雪降り初む    澄 (冬)
二    よく似た痣を見せ合つてをり      朝世(恋前)
三  短髪のうなじは白き指睦び    bud(恋)
四    発泡酒までおまけで釣るか    蛉(夏・恋離れ)
五  「親王誕生」こんなところに祝ひ旗 恭子(時事)
六    一挺二挺五つ玉十露盤     聰子(雑)
七  満月のうしろへ急ぐ馬の群れ    朝世(秋・月)
八    刈田狼藉許すまじいぞ      清志(秋)
九  啄みてひと声啼きしかちがらす   都(秋)
    言へない一句少年にあり     たから(雑)
十一                       bud(春・花)
十二                       恭子(春)

  すみ たから句案

 1  黄色い帽子連なり弾む

 2  子の弁当はぎゅうぎゅう詰めに

 3  言えない一句少年にあり

選句

  こどもの句をつけてくださって、ありがとう。私のさばきが流れまかせで、あっと気づけば、もうすぐ花の座です。その花前の句をつけるのに、雑(無季)で行くなんて、初めてのような気がします。たいがい、初折裏のここあたりは、月を秋以外の月で出して、花前から春でやっていたような記憶がよみがえってきました。

かといって、春の季語をいれてよめば、秋のすぐあとに雑をはさまず春となり、それはとても難しいわざをようすると、以前前田宗匠から教えていただいたので、ここは、季語なしの花前句となりました。

1 黄色い帽子、ですが、「帽子」は夏の季語でした。こういうところが、俳諧と普通の感覚とずれているなと思うところです。季語登録のあることばは、その季節以外で使うときは添え物扱いで、主となる季語をべつにたてます。以前、ベテランの連句人とごいっしょさせていただいたときに、雑のつもりでうめぼしをだしましたら、梅干は夏よ、といわれました。年中あるじゃんと申し上げましたが、季語というのはそういう意味のものではないから、と。わかるようなわからないような。黄色い帽子は、世間的には小学低学年のかぶるものです。べつに季節もない。でも帽子が夏なので、パスしますね。

2 子の弁当はぎゅうぎゅう詰めに 

  すっごい実感がある一句ですね。これをいただけば何も説明いらないですね。前句のがっついてるカチとつながっているとこがおかしい。育ち盛りの子をもつおかあさんならではの一句。なごみました。笑

3  言えない一句少年にあり

 これもいいんですよね。前句との距離がほどほどにあいていて。恋の句だと思うのは私だけかな。これにしようか、弁当にしようか。迷いましたが、この面には発泡酒があるから、飲食はしゅうぶんだろうと、少年の秘めた思いに一票を投じました。

つぎは、ばどさんに花の句をお願いします。
俳諧での花はさくらです。発句ににおいのつよい菊があります。でも、それはまったく別で、花ということばを使ってさくらをよみます。前句からいろんな連想をして、まずべた付けで一句つけ、そのべた付け句にさらに付けたくらいの花句をおねがいします。(・・初心のころ、前田先生から教えてもらった付け方のヒントでした。要するにべたつきよりは、ちょっとはなれているほうがいいって意味でしょうね)。

前句を恋句ととれば、花で恋句をつけてください。この少年は俳句少年で、内気な少年みたいです。こうして徐々に親離れしていくんでしょうね。ではよろしくおねがいします。

前回の恋のところがよかったので、また今度は思いの深い恋句をお願いします。

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