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2006年9月30日 (土)

歌仙「菊」 27

杉浦先生から恋句三句いただきました。入試とか出張とかでとてもお忙しいみたいです。
そんななかご無理を言ってすみませんでした。初めての句をつけてくださったときと同じ、深夜でした。厚くお礼もうしあげます。とともにほんとにすみませんでした。

しかし、いただいた三句は、どれも私の求める句ではありませんでした。知でつけてある句です。あたまからでたことばたちです。そうじゃなく、思いの深いこころのたましいの恋句がここにはなければいかん、とおもうとです。

私は学はありませんが、これまで前田圭衛子先生から連句とはなにか、その真髄を、手をとって一から教えていただきました。いちばん大事なことは、やはり「こころでうけて、こころでつける」でした。どうか知ではなくて愛をください。

今一度、夏の月をばどさんにつけてもらいます。杉浦先生へ失礼をしたとは思いません。
ここだけはゆずれないとおもいました。
ばどさん、よろしくおねがいします。まちます。

歌仙「菊」(仮題)

初折オモテ
発句 生きたまま脳に届いて殖えて菊    冬樹 (秋・自)
脇   赤とんばうを放ちやる空        姫野 (秋・自)
第三 三日月に「子とろ子とろ」の響くらん  鍬塚 (秋月・場か半)
四    シナモン味のパンをください     倉本 (雑・半)
五  紺袴はらり自転車から下りて   杉浦 (雑・自か他)
六    早き朝には冴ゆる橋げた       沢 (冬・場)

ウラ  
一  背振山ちぎれちぎれに雪降り初む    澄 (冬・場)
二    よく似た痣を見せ合つてをり      朝世(恋前・半)
三  短髪のうなじは白き指睦び    bud(恋・半)
四    発泡酒までおまけで釣るか    蛉(夏・恋離れ・自)
五  「親王誕生」こんなところに祝ひ旗 恭子(時事・他)
六    一挺二挺五つ玉十露盤     聰子(雑・場)
七  満月のうしろへ急ぐ馬の群れ    朝世(秋・月・場)
八    刈田狼藉許すまじいぞ      清志(秋・半)
九  啄みてひと声啼きしかちがらす   都(秋・場)
十    言へないことば少年にあり     たから(雑、恋前・他)
十一 黄昏におさげひつぱる花篝     bud (花・春・恋・半)        
十二   ひらきひもとく春潮の渦  恭子(春、恋・場的半)

名残おもて

一  亀鳴くや張りて重たき右の乳  山本伽具耶(春、恋離れ、自)
二    どろどろどろっとぐちゃぐちゃぐちゃと   蛉(雑、場)
三  ああ僕の弔電四時に着くはずの     聰子(雑、無常、自)
四    吹雪の中をサラ金に行く           清志(冬、自)
五  餅を切る手に包丁の食ひ込みて      たから(新年、自)
六    二月になつて書く初日記           bud(新年、自)
七  むらさきの魚棲む昇仙峡の瀞         恭子(雑・場)
八    水の匂ひの消えぬ古寺       都  (雑・場・釈教)
九  学歴とか家柄とか太腿とか       蛉  (恋・半)
十    文字摺草のねぢれをとけば     聰子(恋・夏・場的自)
十一                        bud(恋・夏月)
十二                        清志
 (恋離れの雑) 

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