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2006年8月11日 (金)

アンソロジーと映画

北村薫がすきだ。この人の『六の宮の姫君』には芥川龍之介と菊池寛の深い読み方を教えてもらった。もう一人、芥川の読み方を教えてくださった人がいて、それは千葉の花見川にお住まいの星野石雀さんが隔月発行されてる俳句誌『摩天楼』で長いこと随想「カプリチオ」を書かれていた鈴木助次郎先生である。・・・もう亡くなられてしまったが。

んで、久留米図書館でよく北村薫の文庫本を借りる。こんどはじめて彼の編集した短編アンソロジー「謎のギャラリー 愛の部屋」(新潮文庫)を借りた。梅崎春生の戦争体験を彷彿とさせる猫の死をあつかった一編に涙し、シャーリー・ジャクスンの「これが人生だ」に小学五年の少年の心のナルホドな機微をおもい、阪田寛夫の「歌の作り方」にわらった。(まだそこまでしかよんでいない)。

たしか同様のアンソロジーで読んだ物語なのだった。ー『押絵と旅する男』江戸川乱歩。妙に忘れられず、時々こころによみがえるのだったが、レンタル屋さんで一番たかい棚に置かれた「押繪と旅する男」のビデオと目があった。

借りました。みました。鷲尾いさ子という女優さんがでていた。ごつい名前なのに、そそとした可憐な女優さん。なんともふしぎなあじわいの、魚津の蜃気楼のような(とゆうても、本物をみたことはないけど)映画だった。ときにこういうのって異次元にさまよう感じでよい。でも、やっぱり、原作のあの緻密で抜けられない魔空間めいた香りには太刀打ちできていなかったなあ。言の葉が映像よりも如実にものをかたるのが、文学なんだと改めておもった。

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コメント

この『押絵と旅する男』、川島透監督だったのですね。
いま、調べていて偶然知った。

川島透、西日本新聞朝刊に随想を連載中で、その何回目かで、竹を二千本、早朝から切り出して、若者たちにそれを持たせて、裸で竹をもって動かし、まるで山が動いているような、映像を撮ったことがある、というのを書かれていて、それが見たくてたまらないのだけど、動画サイトで見れないだろうか。題。なんだったかなあ。

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