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2006年4月27日 (木)

思い込み

きょうは中学校の運動会です。きのうは雨でしたが、今朝はいいお天気になりました。息子は朝早くお弁当をもって、はりきってでかけました。「こないでいいからね!」ということばを残して。

学校によって違うのでしょうし土地土地でも違うのが運動会です。私達の子供時代は中学校でも必ず秋の日曜日開催でした。家族が見に来てくれ、それが当然だと思っていたのですが、よく考えると、中学二年生からオヤとは離れたところでお弁当を食べていました。

当ブログに時々コメントを下さる小説家・斧田千晴の「祖父の夏」「父の居た場所」という題の短編二編を読んでいたら、筋とは関係ないところでいくつか印象的なことが語られていて、思わずうなりました。そのひとつが「中学校は平日の運動会で、さすがに誰も来なくなったが、運動会というと、僕はサハラ魔法瓶を思い出すくらいだ」という文章です。なんだそうだったのか!というかんじです。もうひとつは、ごはんをおちゃわんに装うことを登場人物に「おちゃわんにごはんをつける」と語らせていたことです。筑後では「ごはんをつぐ」とは言っても「つける」とはいいません。あれ、標準語ではなんというのでしょうね。こういう無意識の提示があるから、梅原猛がいってた「小説の醍醐味は筋にあるんじゃなくて、どうでもいいようなことの中にある」とのことばが実感としてわかります。川柳家・倉本朝世が指摘した小説家(とてもうれている)小川洋子の「博士の愛した数式」にあるヒロインの話す敬語がおかしいっていうのも、おんなじ無意識の提示だと思います。だからおもしろいのでしょうね。(斧田千晴、あたしゃあんたの「祖父の夏」に感動したよ!売れなくても関係ない、がんばってくれ。)

おまたせしました、「九州少年」49回目です。甲斐よしひろ青年はいよいよプロをめざして上京します。んで、やっとわかった。なんかへんだなへんだなと思ってたのは、そういうことだったのか!例によって、思い込んでたんですね。何がって、「甲斐バンド」はまだ49回目になっても存在していないのであります!つまり、デビューするときに、甲斐さんの作戦としてインスタントにバンドを結成したようなのです。こちとら外野席にとっては、なんとなくイメージとして最初から甲斐バンドで苦節五十年ってかんじじゃん。(てっきりそうおもいこんでた)。なんだ。そうだったの。デビュー曲のデモテープを目利きの人(耳ききのひと)に聞いてもらったら、「バス通り」のみ通しで聞いてくれ、「これだけだ」といわれた・・というの、臨場感があります。甲斐青年にとっては不本意でも、そのときはまだ自分のロックが醸成されていなかったのでしょう。それを鋭く見抜くのがプロであります。すごいな。

さて、のこるはいよいよ最終回。たのしみであります。甲斐よしひろ、なんか文章でも好きになったな。見直した。ってか、尊敬。これまでで一番のこった甲斐さんのことばー(照和に初めて出るようになったころ、コピーバンドの演奏を聴いて)あんまりうますぎて、何も感じなかった。ーすんげえ。

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コメント

いろいろどうもありがとう。ご飯を「よそう」という標準語は私にはしっくりこないので、どうしても「つける」に着地してしまうのです。それから甲斐さんのことだけど。デビュー間もない頃か、こちらの深夜放送に出演された時、バンドは急遽作ったということをお話しされてました。当時私は高校生、そんな時代もあったんだあ…。

「父の居た場所」は創作の中に実体験をどうこきまぜるかがよく見えて、こう書けばいいのかと参考になった。その中でもやはり、「支所」という言葉にオヤと思った。八女では支所といえば普通は農協の支所です。郵便局は支局ね。これと似たことを自分も最近「筑後うどん」を書いててやってしまった。はたからは筑後という語は八女も含む結構広範な地域を指す。でもその中で生きてる我々には筑後はチッゴ市、羽犬塚周辺の狭い地域を指すわけです。(きっと混乱するよなあと思いつつそのまんま書いた。説明なしで。)
甲斐バンドの「バス通り」を聞きますと、学生時代の純情な恋を思い出します。小倉や福岡西新あたりの景色といっしょに。

ごはんをつける 岐阜の斧田の表現
八女は
ごはんをつぐ
おもしろいよねえ
きづかないまま

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