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2006年1月22日 (日)

八女老連広報第38号

毎年一月に発行される市の老人クラブ連合会誌を楽しく読んでいます。

八女に生きてこられたお年寄りの方々が書かれた地元の特産品みたいな文章に、自分の知らなかった土地のことや歴史のこと、人情のことなど教えられることがたくさんあるからです。文章で多いのは、戦時中の辛かった記憶をつづったものですが、それは割合男性の従軍した方々にみられ、女性は戦前の(戦後派にはふしぎに思える文体です)幼少のころの八女の慣習や地形など克明に書いてあり感慨深いのです。

文芸のところに平成十三年ぼんぼり祭り協賛連句会に飛び入りで参加していただいた「やまなみ短歌会」所属歌人のお名前を幾人か見出しもして、うれしいです。

  麦うれて五月の風のさはやかさハミングしてゐるオールド・ブラック・ジョー                                       (大坪キヌ子)

  陽に透きて白く光れる逆まつげ亡母に抜きゐし秋の縁側(桐明フミ子)

  心臓は「ハウルの動く城」のごとく紅き血を吐き体が動く(江頭六郎)

  七年の姑の看取りがわが生の盛んなりしと思うときあり(大坪雪枝)                                    

  稲作の役目終えたる秋の水ゆたかな音に小溝を走る(同)

  目覚めしより予定組みたる年の瀬の仕事自づと嫁とは違ふ(熊本美和子)

  しなやかな春の愛撫を想ふ日よ日本列島は雪皺手をさする(同) 

  母の忌や月に寄り添う星ひとつ(沢田桔梗)

  神池の鯉の吐き出す花筏 (高田紀代子)

  雨待って待って大根の種を蒔く(樋口さかえ)

  釣瓶落し畑に白煙父の影(東 日出雄)

  亡き祖母を慕ふ吾も祖母秋深む(浜田フジ子)

  暁の星のあるうち水盗む(栗原三千人)

  番付の上にズラリと出稼ぎさん(山口幸敏)  

  

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