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2006年1月 9日 (月)

笹と羊歯

暮れに裏の笹を庭師のかたが貰いに来られた。正月用の花にするとのこと。そういえば、小さな仏さま用の花立には、よく笹や松や梅の小枝を括って小さな束にしたものを花屋で売ってる。買ったことはあっても作ったことはなかったし、家にあることも気づかなかった。

ひょっとして、笹も新年の季語に入ってないだろうかと歳時記を繰ってみる。が、なかった。そのかわり、羊歯が出てきた。シダは裏白といって必ずユズリハとともに暮れに購入するものの一つである。鏡餅のしたに敷く。シダの文字の強い印象は詩的だ。春の季語「ぎしぎし」も羊蹄と書くし、羊はそんなに古く馴染みのある動物だったんだろうかといぶかしむ。漢字は中国大陸から来たのであるから、当然なのかもしれない。私のように馬の肉もましてや羊の肉など一度も食べたことがない者にとっては浮世離れしてみえるが、羊歯という字の持つ人を拒むような太古の雰囲気には犯しがたいものがある。

ところで、息子の勤めているコンビニで注文した正月用の切花なのだが、意外と良かった。宅急便で長い紙箱に梱包されて届いた。送料で代金二千円の半分はとんだと思われるものの、小ぶりの花立にいけるのにちょうどいい花が仕上がった。

山形の桜(と宣伝してた)はまだ蕾のままだ。さくら伐るばか梅伐らぬばか、というけど。

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コメント

正月の笹は竹の代用でした。
松竹梅と昔から相場が決まってるじゃろ。とは母のことば。そうでしたねえ。
羊歯は羊朶ともかきますが、なぜ縁起物か。その根一本にして、多くの枝これを貫く。ゆえに鳳尾houbiと名づく。おもて青くうら白し。四時枯れず。歯は齢、朶は枝。
朶は長延なるものゆえ、齢の延ぶる義という。(曲亭馬琴「俳諧歳時記栞草」から)
この曲亭馬琴は八犬伝の人と違うんだろうか?

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